なぜセーラー服は女子用になった？

質問

なぜセーラー服は女子用になった？

セーラー服というのは元々、海兵の制服だったわけですよね。
軍隊というとやはり男の世界というイメージがありますし、実際男性の海兵の方が多かったと思います。
それなのに学生服となった時は、女子学生のみの制服になってますよね。

男女ともにということならまだ分かるんですが、なぜ女子学生専用となってしまったのでしょうか？
最初は男女ともにとしようとしたけど、アンケートを取ったら男子学生からは詰襟が良いというような結果が出たみたいなことでもあったんでしょうか？
男子用、女子用でそれぞれ違うデザイナーが付き、たまたま女子用のデザイナーがセーラー服を取り入れた？
ズボンではなくスカートというのも違和感がありますよね。

回答No.2

asebi-0806 · ベストアンサー

日本における女子の制服としてのセーラー服の発祥は１９２１年、福岡女学院のエリザベス・リー校長が考案したものです。
当時の女学生は和服姿でした。体操の授業のときには大変に不便なものでした。
そこで活動的でファッショナブルで合理的な制服をと考えられたのがイギリス海軍の制服に由来するセーラー服。
当時すでにイギリスを中心に子供向けのセーラー服が流行っていた土台もありました。その時女児向けのものはすでにスカートが採用されていたのです。
セーラー服は汚れやすい衿だけを取り外して容易に洗濯できるメリットもありました。
それがその後広く女学生の制服として採用されるようになりました。

一方、男子の詰め衿の制服は学習院が海軍士官の制服を元に紺色の詰め衿スタイルを取り入れたのが始まりです。これは１８７９年のこと。女学校の登場するずっと以前です。
黒い詰め衿の学ランが登場したのは１８８４年、京都師範学校（現在の京都大学）が元祖とされています。
これが現在に至るまで全国に広まったという経緯があるようです。

つまりは学ランの歴史のほうがセーラー服よりずっと古いのですね。お手本は軍服だったというのも自然です。
女子教育の充実とともに登場したのがイギリス海軍の制服に由来するセーラー服だったというのは、まさに歴史的背景を感じる現象です。

お礼

セーラー服の衿が外れるとは知りませんでした（僕がいた地域はブレザーオンリーだったもので）。

どうやら共学が当たり前と考えていたのが間違いだったようですね。
確かに女学院で始まったなら、女子学生のみ制服が変化してもおかしくないですよね。
あそこの学校の女子制服は格好いいから、うちも取り入れようという感じで。経緯を知らなければ女子専用と思いますよね。

詰襟も同じ理由で納得しました。
セーラー服より古いんですね。
昔、漫画などで詰襟を着ている大学生とかいて違和感がありましたが、元々大学からなら全然おかしくないです。
本当に歴史を感じます。

詳しく説明していただきありがとうございました。

回答No.1

alpha123

セーラー服は英海軍が制服に採用し（1857）、各国も習う。日本海軍も20年後採用する。子どもの「防寒服」として流行し、男児はズボン女児はスカートという現在のスタイル。

日本海軍採用から数10年後、京都の女学校が制服に採用する（1920）。女子の体格向上と体操授業のためというのが有力です。和服は向かない。
戦時中は物資不足でセーラー服も上着だけ、下はもんぺ（＾＾）　いまの中学生の約半数、高校生の2割はセーラー服らしい。

いまは学校では廃れたが、ブルマー女史（米国の女性解放運動家）が作ったブルマー（当時は太もも部ゆったりでひざ下まで）も1960年代の化学繊維の発達で流行する。
日本に導入されたのはセーラー服より早い（1903）、師範学校などエリート女子だけしか接する機会ない。
1960年代ソ連でショーツ型発明され、スポーツ選手がショーツ型採用し1964年の東京五輪通じて世界中に広まった（当時の日本女子バレーチームは下着みたいでいやと拒否）
体操着も学校での体育授業がきっかけです。ふつうの生活ではジャンプすることないし、左右に腕広げ方足後方で1本足で立つこともない。やったことない人は出来ません！　自転車に乗るのと同じで覚えたら忘れないけど。

お礼

ご回答ありがとうございます。
最初は防寒服としてだったんですね。
セーラー服は薄っぺらいというイメージでしたが、この頃は厚手だったんでしょうか(^_^;
下はもんぺというのは、そういえば戦前を扱ったドラマなんかでも良く見ますね。
結構、歴史古いですね～。

経緯は分かったんですが、子供用の時は男女ともにだったのに、なんで男子学生用としては採用されなかったのかが不思議ですね。
詰襟が良い！とかいう声でも挙がったのかな？(^_^;