近接効果とは?解説と原理について

このQ&Aのポイント
  • 近接効果とは、平行で互いに近接した二本の導線に同じ方向の電流が流れるとき、導線同士の間に磁束密度が高くなり、電流は導線の内部を流れようとする現象です。
  • この効果により、二本の導線間には特殊な磁束線が形成されます。二本の導線は互いに引き合う力を受けるため、フレミングの左手の法則によって引き合うとされています。
  • また、近接効果は表皮効果と同じ原理で動作します。一方の電流が他方の導線内に誘導電流を発生させようとするため、導線の接点付近は流れにくくなります。これにより、導線同士が引き合う力が生じます。
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近接効果について教えてください。

近接効果について教えてください。 「平行で互いに近接した2本の導線に同じ方向の電流が流れるとき、導線同士の間は磁束密度が高くなり、電流はそれぞれの導線内部で他方の導線に接していない側を流れようとする」 という近接効果の原理がいまいち理解できません。 (1)導線同士の間は磁束密度がゼロもしくは極少になるように思えます。 右ネジの法則から、それぞれの導線の周りには同じ回転方向の磁束が生じますよね?すなわち導線の間では磁束が逆向きなので打ち消し合い、最終的に2本の導線をまたぐ落花生型の磁束線ができるイメージがあります。この考えは間違いでしょうか? (2)フレミングの左手の法則を考えれば、むしろローレンツ力によって引き合うのでは? 高校物理では同じ方向に電流が流れる電線は互いに引き合うとならいますよね?この時電線の断面では他方の電線に近い側に電流が引きつけられているイメージがありました。この考えは間違いでしょうか?近接効果のケースも電流には引き合う方向にローレンツ力が働いているのではないのですか? いくらか調べる中で、「近接効果は表皮効果と同じ原理・・・」との表記がありました。ということは、一方の電流が他方の導線内の近い側に誘導電流を発生させ(ようとし)、その誘導電流の向きが逆向きであるために抵抗として働き、結果として導線の接点付近は流れにくくなる、ということでしょうか。更に言えばこのときローレンツ力も働いていて引き合っているが、抵抗の大きさが支配的であるということでしょうか。 以上、初歩的な質問の上に大変読みにくい文章で恐縮ですが、みなさんご享受願います。 (添付画像は以下のページより引用) http://ednjapan.rbi-j.com/issue/2010/3/65/6348

  • van2s
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • bogen555
  • ベストアンサー率64% (111/173)
回答No.1

近接効果(proximity effect)も表皮効果(skin effect)も渦電流(Eddy current)の影響です。 この資料のp.44~「13.4 Eddy currents in winding conductors」を読んだらどうでしょう。 http://www.itee.uq.edu.au/~elec4400/Archive/lectures08/Ch13slides_magnetics.pdf 理解できないようなら、ここで紹介されている「よくわかる電磁気学」を勧めます。 http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51443231.html 電磁気学「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かないというクラークの第三法則との最初の出会いであり、 ・・・中略・・・ これを攻略するか否かが物理学が一生魔法で終わるかそれとも科学になるのかの分水嶺とも思われる。」 とゆうことだそうです。

van2s
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありません。 ご回答ありがとうございました。 読んで勉強したいと思います。

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