• ベストアンサー

小梗塞巣って何?

脳ドックを受けた結果が届いて「小梗塞巣の疑いあり、現在の処は心配ありませんが、年1回の検査を続けて下さい。」とありました。小梗塞巣って一体何ですか? 教えて下さい。

  • 病気
  • 回答数2
  • ありがとう数11

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#145153
noname#145153
回答No.2

 小梗塞とは、直径1.5cm以下の小さな脳梗塞で、脳ドックでは偶然見つかるため、「無症候性脳梗塞」とも言われます。以下に私が脳ドック受診者に事前郵送配布していた(「た」と過去形になっているのは、昨年12月で勤務先が変わり、現在は脳ドックを担当していないからです)文章を抜粋いたします。受ける前に検診の意義を受診者が確認できる(インフォームド・コンセントの徹底)として、朝日新聞・読売新聞日曜版でも掲載されております。  脳ドックとは(事前郵送文書)  脳ドックの内容ですが、中心となるものはMRI(磁気共鳴画像)とMRIを応用したMRA(磁気共鳴を利用した血管撮影)であります。さてこの脳ドックの目的ですが、主なものは未破裂脳動脈瘤の発見によるくも膜下出血の予防,無症候性脳梗塞の発見による脳卒中の予防,無症候性脳腫瘍の早期発見・早期治療であります。以下にこれらについて順次説明してゆきましょう。 脳動脈瘤について  脳動脈瘤というのは脳の血管分岐部などに生ずる動脈のこぶであります。脳動脈瘤自体は余程大きいものでない限り無症状です。しかし一旦破裂すると、くも膜下出血を起こすことで有名な病気です。くも膜下出血は今尚2/3近くの人が死亡ないしは社会生活不能となる恐ろしい病気であります。しかも40ー50歳代という働き盛りの人に多い病気です。  未破裂脳動脈瘤の年間破裂率は1~2%とされており、生涯破裂率は50歳で10 .3%,60歳で4.7%とされております。一方手術を行った場合の後遺症(麻痺,言語障害,嗅覚障害,視症状など)の発生率は2~7%とされており、手術死亡も0~4%という数字が報告されております。術者の腕によって合併症発生率にかなりの差があります。従って比較的少ない破裂率であるのに危険を冒して手術するのかどうかということは、本人・家族が十分に話し合った上で決定すべきであります。  現在の脳神経外科手術の技術レベルから考えると、未破裂脳動脈瘤の予防的手術の年齢的な上限ラインは70歳とされています。すなわち、71歳を超えて脳ドックを受けて脳動脈瘤を発見されても、予防的手術の適応とはならないわけです。  尚現在の診断技術における3ー4mm程度の小さな脳動脈瘤の診断率は60%前後で、見逃されることが時々あることが報告されております。5mm以上になると破裂の危険性が高くなります。新生脳動脈瘤の早期発見のためにはガン検診と同様定期検査が必要とされていますが、ガン検診と違い3年毎の受診で十分であろうとされております。 無症候性脳梗塞について  脳梗塞は一旦発症すると、後遺症として麻痺・言語障害・痴呆などが残ることがある恐ろしい病気です。そこで軽いうちにこれを発見し脳梗塞を予防しようというのが脳ドックの第2の目的なんですが、そもそも無症候性脳梗塞とはどういう概念のものであるのかそこから話してゆきましょう。CT・MRIなどで偶然発見される無症候性脳梗塞の頻度は、40歳以下では全くなく、40歳代で約5%、50歳代で約9%、60歳代で約20%、70歳代では約29%と報告されております。従って60歳以上の人がCT・MRIをうければ、約4人に1人が、“あなたは脳梗塞です”と医師より告げられるわけです。そして再発予防のために、高血圧など基礎疾患のある方では薬物治療が開始になることが多いと思います。  7年間の追跡調査では、無症候性脳梗塞を認めた群からは6.8%と認めなかった群の0.86%に比し有意に高い脳卒中発症率が確認されております。脳梗塞再発予防の主軸となる抗血小板剤の内服により脳梗塞の再発危険度は20~50%減少するとされておりますが、脳の深部のラクネ(直径1.5センチ以下の小さな脳梗塞)に関しては抗血小板剤は効果無しとされるようになってきました。ラクネには抗血小板剤よりも高血圧管理の方が大切であるとされたわけです(高血圧の管理不十分で抗血小板剤を内服すると、脳出血を誘発することもある)。将来ラクネの予防が確立されれば脳血管性痴呆の予防につながることでしょう。 脳腫瘍について  さて脳ドックの最後の目的であります無症候性脳腫瘍の早期発見・早期治療につきお話ししましょう。脳腫瘍とりわけ良性腫瘍で手術困難な部位に発生したものは早期発見・早期治療できれば、その分だけ治療成績は向上しますので脳ドックは有用ということになります。その代表例は聴神経鞘腫というような脳腫瘍でしょう。この脳腫瘍は早期発見できれば、ガンマーナイフという特殊な治療が応用でき、切らずに治すことが可能であります。また脳ドックにより悪性脳腫瘍が早期発見されることがあります。悪性神経膠腫に代表される悪性脳腫瘍は早期発見されない限り予後は絶望的であり、この面では脳ドックは非常に有用であります。 追伸  無症候性脳梗塞に対しては、通常「抗血小板治療」が行われることはなく、経過観察だけですが、脳梗塞で麻痺などを発症した場合には、抗血小板治療は大切です。以下にその根拠を記載いたします。  脳卒中(脳梗塞、脳出血など)による症状が治る期間は、通常3カ月以内(特に最初の1~2カ月)です。発症から6カ月の時点で残存した症状は後遺症で、その程度により身体障害診断書の交付を受けることができます。  後遺症は治りませんが、悪化しないように残された機能を維持していくこと&再発予防(脳卒中は約30%程度再発することが知られております。大きな脳梗塞では、抗血小板剤投与によりその再発率は約25%程度低下します。大変な病気ではありますが、高血圧・高脂血症・糖尿病などの管理をしっかり行い再発予防に留意しましょう。)が大変重要です。  脳ドックに限らず、検診を受ける前に検診の意義についてよく見極めてから受けるようにすべきです。

k-chann
質問者

お礼

高脂血症の疑いもあったのでこれからも年1回の脳ドックを受けるようにします。 詳しい説明をありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • naokun
  • ベストアンサー率55% (148/265)
回答No.1

ある意味では、大変難しい質問です。 「脳梗塞」とは、言葉通りの定義では、「脳を養っている血管がつまってしまい、その先の脳が壊死に陥ってしまった状態」を指します。従って、「小梗塞巣」とは非常に細い脳血管(髪の毛くらいの太さなどの)がつまってしまい生じた、数ミリから1-2cm位の脳梗塞部位を指します。 しかし、脳ドックなどでよく言われる小梗塞巣とか虚血部位は、必ずしも本当の脳梗塞を指していない場合がしばしば(と言うよりも、ほとんど)です。以下のことは、かなり専門的になるのですが・・・ 現在、通常の脳ドックでのMRIは、T1強調画像、T2強調画像、FLAIR(フレアー)法と呼ばれる3種類の撮り方で行われることが多いようです。特にFLAIR法で見た場合、大脳半球皮質下(白質部分)に直径数ミリメートルのポツポツとした白い点状の部位が数個から多数個認められる場合があります。これは、正常人でも年齢が高くなるほど出現してくる傾向があります。ところで、本当の脳梗塞の場合、FLAIR法で見ると、脳梗塞の急性期から亜急性期には梗塞部位は全体が白く写るのですが、慢性期になると、ほとんどが内部は黒くなりその周りのみが白く写るようになります。ところが、FLAIR法で白く写っても、本当の脳梗塞ではない部位は何年経っても全体が白いままなのです。脳ドックで認められる白い部位は、まずほとんどがこの「本当は脳梗塞ではないもの」です。 したがって、私が脳ドックの読影をする場合、このような白い点は「梗塞」とは呼ばないようにしています(一般的には、「無症候性脳梗塞」と呼ばれることが多いようですが)。 ただ、年齢が若かったり(30台とか40代前半とか)、高血圧、糖尿病、高脂血症などが合併している場合には、これらは脳梗塞のリスクファクターですので、警鐘を鳴らす意味で合併症の治療とともに年一回の脳ドックをおすすめしています。 こんなところでよろしいでしょうか?

k-chann
質問者

お礼

高脂血症の疑いもあったのでこれからも年に1回の脳ドックを受けることにします。 ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 小梗塞巣?

    先日脳ドックでT1強調画像の段階で2個の小梗塞巣(疑い)が認められる。2ケ月後に、T2強調画像、FLAIR(フレアー)等再検査が望ましいということを郵送で知り、とても怖い思いをしています。 私は32歳で、低血圧、痩せ気味でコレステロール値も標準範囲内です。色々とインターネットで調べたところ、小梗塞巣が30代で認められることはほとんどないということです。私の状態は非常に稀なのでしょうか?だとしたら、どうすれば良いでしょうか??

  • 脳梗塞ってなおりますか?

    こんにちは。 主人が、一昨日より頭痛を訴え、熱も38.7℃あり、昨日近医で薬をもらったのですが、一向によくならず、夜中に吐いてしまったので夜間救急にかかりました。 主人の話・採血・CTの結果、熱中症からくる脳梗塞の疑いで入院となりました。 CTでは、はっきりと梗塞と言い切れないとのことで、週明けに詳しい検査をすることになりました。 症状は、頭痛と嘔吐のみです。 週明けまで、脳梗塞に準じた治療をするとのことですが、 脳梗塞だった場合、治ることはあるのでしょうか? 今のところ、麻痺症状は出ていないのですが、週明けまで検査ができないとのことで、とても心配です。

  • 40歳代で脳梗塞!!

     40歳代のワーキングママです。先日職場での検診で脳ドック(頭部MRI検査)を軽い気持ちで受診しました。今日結果が届き下記のとおりの結果でした。「頭部MRI検査結果、脳の状態は次のとおりです。脳梗塞 少数 両側放線冠にラクナ梗塞と思われる所見を認めます。12ヶ月後、経過観察のため再度MRI検査をお受けください。」正直ショックでした。脳梗塞について詳しいことは殆んど知りません。脳梗塞について先程より調べていますが、やはり、しっかりと理解できないことばかりです。ラクナ梗塞は高血圧の人に多い。とのことでしたが、私は低血圧で現在治療中です。(昇圧剤を服用する前は最高血圧が80台。現在90台)また、両側放線冠って?脳梗塞について詳しい方どんなことでもお教えください。今後の生活で気をつけたいことなどもお願いします。関係ないかもしれませんが、今年は胃カメラでも慢性胃炎とポリープ(良性でしたが・・・)を指摘されました。ショックで少し落ち込んでいます。宜しくお願いします。

  • 47歳、隠れ脳梗塞・・・

    先日、左の頭が痛くて脳外科に行きMIRの検査をしたところ「隠れ脳梗塞」と診断されました。その時の頭痛が隠れ脳梗塞とは関係ないようで「偏頭痛」でしょう・・・とのことでしたが、47歳にしたらちょっと多いですね! と最後に言われました。 WEBで調べたところ隠れ脳梗塞は40代では4人に一人とか・・・ 数年のうちに脳梗塞になる確率が30%。とありましたが 特に治療とかしなくてもいいのでしょうか? どういった原因が多いのでしょうか? 診ていただいた医師は30歳くらいの若い男性なのですが 私の考えでは他の病院で再検査を受けるほうがいいかも?!と思っています。検査結果は同じでも判断は違うと聞いた事がありますので・・・ 子供は大きくて孫もいますので生活に心配はないのですが、何かあって子供たちに面倒をかけたくないのが本音です。 検査後、2日で薬のせいかも知れませんが頭痛は治まりました。 が、不安でいっぱいなのです。 今まで生きて来て大きな病気はした事がないのでなおさらです。 詳しい方お知恵をお願いします。

  • 造影剤から脳梗塞

    今年67才になる母の事で質問です。 元々違う病気の疑い(ガン)で病院に入り 全身の検査で造影剤を入れたことから軽い脳梗塞を起こしてしまいました。 もともと、血圧も高く太っているので気を付けた方がいいよ!と元気な時に 言っていましたが、まさか造影剤をきっかけにそんな事が起こるモノなのでしょうか?弟が話しを聞いてきたのですが、どうも前に軽いのもやった形跡があるというのですが、軽くても脳梗塞をおこしたらそんな通常の生活なんて出来ないのでは?と思ってしまいます。 脳梗塞のせいでガンの治療と検査が行えず、ただ見ているだけで情けなく可哀想で仕方ないです。脳梗塞の治療というのはどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?ガンの進行も心配です。(肺ガン) 一杯聞きましたが、どうぞよろしくお願いします。

  • 脳梗塞が100箇所以上というのはありえますか

    母が脳神経外科で検査をしたところ 3mmの脳動脈瘤2つと脳梗塞がいくつか発見され半年ずつ定期検査をする事になりました そして先日2回目の検査の結果を聞きに行ったら脳動脈瘤には変化が無いが 脳梗塞が小さいのも含めると100箇所以上あると言われたそうです そんな沢山の脳梗塞ができるというのはありえるんでしょうか?

  • 小さな脳梗塞。

     2年前に脳梗塞となり治療入院し、リハビリもして治りました。  それから定期検査では脳梗塞は見つからなかったのですが、この間の検査で小さな脳梗塞が見つかりました。  医者からは「入院されますか」と言われたのですが、「今月は忙しいので来月入院します」と言ったら「何かあれば来て下さい」とだけ言われました。切羽詰まった話ではなかったです。  小さな脳梗塞を放置すると駄目なのでしょうか?  小さな脳梗塞は自然と治るものなのでしょうか? 医者から詳しく聞くのを忘れました。お願いします。

  • 脳ドック検査を年に1回行っていても

    脳ドック検査を年に1回行っていても 脳梗塞やクモ膜下出血は発症してしまう時は発症してしまうものなのでしょうか? 発症リスクはいくらかおさえられるかとは思うのですが、年1回だけでは完全予防するとはゆかないものなのでしょうか? 脳梗塞は、約1年の歳月をかけてジワジワと発症へ進んで行くものではなく、突如としておそって来る病気なのでしょうか? 脳ドック検査を受けつつ、脳卒中にかからないために日常自分自身で出来ることとは何なのでしょうか?

  • "脳梗塞”、”動脈硬化”の予防について

    "脳梗塞”、”動脈硬化”の予防について 51歳、男性です。先日、短期人間ドッグでMRIの結果が「多発性脳梗塞」の疑いがあり、近所の 国立病院で再検査をした結果、「多発性脳梗塞」に加え、「動脈硬化」も発症しているとの診断を受けました。 ネットで見ると、原因の一つに「ストレス」とありました。 確かに私の職場はストレスと上手く付き合わないとやっていけません。 困っている質問は2点です。 (1)仕事はどのように取組めば良いでしょうか? (2)少しでも、予防できるドリンク等はあるのでしょうか? 宜しくお願いします。

  • 隠れ脳梗塞チェックについて

    僕が小学校5、6年生の頃 テレビで目隠しで足踏み50回をして 75cm以上前に出てたり45度以上傾いていると 隠れ脳梗塞の疑いがあるといったのを見て 当時遊び半分でやってみたのですが 前に出るわ傾くわで出来ませんでした。 あまり気にしては無かったのですが 18歳になってふと思い出し 再度やってみましたが出来ませんでした。 途中から自分が本当に真っ直ぐ行進してるか分からなくます。 心配になって他のテストもしてみましたが それは全然簡単に出来ました。 18歳でも隠れ脳梗塞はありえるのでしょうか? また、昔から歩き方がおかしいと言われていて さらに姿勢も悪く猫背です。 そっちの方が関係あるのでしょうか? あくまで参考としてですが教えて貰いたいです

専門家に質問してみよう