• ベストアンサー

大学でボルダの振り子による重力加速度gの測定を行いました。

大学でボルダの振り子による重力加速度gの測定を行いました。 このときナイフエッジのみの周期とナイフエッジとおもりを接続した後の周期を一致させるとなぜナイフエッジの慣性モーメントを無視してよいのかわかりません。 どうすれば示せますか? お願いします。 定量的に

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • IrGacria
  • ベストアンサー率65% (26/40)
回答No.1

まず、ボルダの振り子を使わなければいけない理由は、単純な振り子だと回転軸のまわりでの振動がスムーズではないからです。だから、ナイフエッジをつかって、転がり摩擦を極限まで小さくしています。 つぎに、ナイフエッジとしたにぶら下がっている単純振り子の間の周期がズレていたらどうなるでしょう? これは、連成振動の一種であると気がつきます。そこで、単振子部分の振動(理想的な単振子として扱う)と、ナイフエッヂだけの振動に分けて考えればよい分けです。 ナイフエッジの接触点のまわりでの慣性モーメントを Ik、 オモリの半径を r、質量をm, 針金(?)の長さをl とし、 単純振り子部分の、ナイフエッジ接触点のまわりでの慣性モーメントを Ibとします。もちろん、Ib = m(L+r) + (2/5)Mr^2 です。 針金の鉛直軸からのズレの角度を Θ、ナイフエッジ装置の重心と接触点が作る線分の鉛直軸からのずれの角度をΦとしましょう。 この問題の問題の味噌は、ΦとΘが異なる値をとるときに、何かしらのトルク(T)が生じる、と仮定することです。おそらく角度は小さいでしょうから、T= b (ΦーΘ)と線形近似が成り立つと仮定しましょう。b は正の定数。 これで、ナイフエッジ部分と球が作る振り子部分のそれぞれについて、運動方程式を立てます。 Ib d^2 Θ/ dt^2 = - mg sinΘ + b (ΦーΘ) Ik d^2 Φ/ dt^2 = - mg sinΦ - b (ΦーΘ) もっとも簡単な例として、二つの振動の周期だけでなく角度振幅も等しいとすると、常に b = 0 ですから、ナイフエッヂ部分と単振り子部分はそれぞれ独立に同位相同振幅で動いていることになります。相互作用が無いだけで、ナイフエッヂの存在を無視しているのではありません。 問題は、二つの振動の角度振幅が等しいかどうかです。 おそらく、ナイフエッヂと単振り子部分を接続した実験では、初期状態は同じ角度になっていたとおもわれます。十分に密度の高い物体で短時間の実験をしているのであれば、その後振幅はあまり減少しません。 だから、たぶん、角度振幅も等しいのだと思います。 もし、周期は同じでも角度振幅が違っていたとしたらどうなるでしょう? これはおもしろい問題かもしれません。意図的に二つの振り子の周期wを合わせるのですから、 Θ = A exp(iwt), Φ = B exp(iwt) とかけるわけです。ただし、ABは実数です。 普通の連成振子の問題だと、連立微分方程式を解くテクニックとして使われることが,実際に起きているわけですね。A=B 以外の解を求めるのは教科書どおりの方法でできます。しかし、そこからご質問の内容を導き出すのはちょっとすぐにはできません。

silver_y
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 とても参考になりました。

関連するQ&A

  • 振り子の重力加速度についてなんですけど…

    振り子の周期は、振れ幅、おもりの重さは関係なく、 振り子のひもの長さで変わってくると小5のとき習ったんですけど、 周期を求める公式には T=2π√L/G と、重力加速度が入っています 重力加速度というのはおもりの質量で決まるんですよね? 周期にはおもりの質量は必要なのか必要じゃないのか、 よくわかりません(; ̄O ̄) 物理に詳しい方、中二の自分にもわかりやすい説明で 答えてください(>人<;)

  • 重力加速度の測定

    実験でボルタの振子を用いて重力加速度を測定する実験を行いました。 実験の際、支持台のみを振動させたときの周期と金属線におもりをつけたとき(振り子全体)の周期を同じにする(同じと考える)理由がわかりませとん。 支持台のみを振動させることは何を理解するために行ってるんですか?

  • ボルダの振り子 慣性モーメント

    ボルダの振り子で、金属球の質量をm、半径をa、 ナイフエッジから金属球までの長さをlとするとき、 支点回りの慣性モーメントIが I=2ma^2/5+m(l+a)^2 となるのがわかりません。 この式の導き方を教えていただきたいです。

  • 重力加速度の測定

    重力加速度を記録タイマーなど実験室にあるような実験器具を使わずに家で測定しようとしています。 以下の三つの原始的な方法で重力加速度を測定した場合、どの方法が理論的にもっとも正確に重力加速度gを測定することができるのでしょうか? (1)自由落下 部屋の中でh=2m程度の高さから小球を落下させ床に到達する時間tを測り、 g=2h/t^2より求める。 (2)斜面を滑らせる 何か(プラレールのレールや本)で長さdの斜面を作り、滑り終わる時間を計測し、 g=2d/(t^2sinθ)から求める。 (3)単振り子を用いる。 長さLのひもで振り子を作り、周期を測定し(10周期分はかって10で割る)、 T=2π√(g/L) より、gを求める。 いずれの方法でも数回繰り返して平均をとる。 自分的には、振り子が一番正確なのではないかと思います。(2)の場合は摩擦の影響があり、(1)の場合は空気抵抗が入るためだからです。

  • ボルダの振り子

    ボルダの振り子は、ナイフエッジと振り子球の間を変形しやすい細い針金で連結されているにもかかわらず、全体を剛体として扱ってよい理由、 というのがどうしてもわかりません。 剛体は変形しないはず。 針金が変形する方向に力が働かないため、でしょうか?

  • ボルダの振り子

    物理実験の課題なのですが 何度調べても自分ではわからなかったので こちらに質問させていただきます。 ボルダの振り子で 重力加速度を調べたのですが 100周期をとる理由 を調べるように言われました。 が、この答えが何度調べても さっぱりわかりません。 ちなみに周期を調べるときに 10回を1セットにして ストップウォッチで第19回までの振動時刻をはかり 表を作って100で割る、という感じで周期を求めました。 どなた様か、こちらの答えがわかる方 いらっしゃいましたらお願いします。

  • ボルダの振子 慣性モーメント 至急願います

    ボルダの振子の実験で質問があります。 針金を球にとりつける金具の慣性モーメントを無視して実験し、結果を出しましたが、もし無視しないで結果を出したら、結果に大きく影響してきますか?出来たら早めの回答お願いいたします。

  • ボルダの振り子

    大学でボルダの実験をしました。そこでの課題についてです。「0.01秒までしか読めないストップウォッチを使い,0.0002秒まで測定している。この原理を簡単に述べよ」というものです。 このとき,周期10回ごとに時刻を計測し,連続90回測りました。 またこのほかに,「振り子の角振幅を測るときになぜ角度目盛のゼロの位置で時刻を測るべきなのか」と「この振り子はどうして周期が約2秒なのか」を知りたいです。

  • 重力加速度の測定方法について

    物理の実験で、重力加速度を測定する際に、ボルダの振り子の実験を行ったのですが、これ以外の方法で重力加速度を測定する方法はあるのでしょうか? どなたかご存知の方よろしくお願いします。

  • 重力加速度について

    重力加速度を求める実験についての質問です。 重力加速度を求めるために、おもりを紙テープの先端につけて、記録タイマーに通して落下させ、打点の間隔から重力加速度を測定するという実験を行いました。 そこで質問があります。わからないことだらけですが、その中から特によくわからないこと挙げてみました、困っているので回答お願いします。 1.計算した重力加速度は3回やってすべて理論値の9.8m/s^2よりも小さかったのですが、これはなぜなんでしょうか? そして、これを改善(理論値に近づける)ためにはどうすればよいのでしょうか? 2.おもりを増やしても値は変わらない、とされていますが、実際実験してみるとおもりが多いほうがより9.8に近づきました。 このような実験において、測定値はおもりの数や大きさの違いに依存するのでしょうか? よろしくお願いします。 2.