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承前啓後という四字熟語の由来(語源・出典など)?をご教示ください

承前啓後という四字熟語の由来(語源・出典など)?をご存じないでしょうか?新年の挨拶などに盛り込みたいのですが、インターネットで検索しても出てきません。ぜひご教示いただきたくよろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • c2662fly
  • ベストアンサー率54% (45/83)
回答No.3

【承前啓後】類義語:承先啓後、継往開来、承上啓下、承前起後  ・過去のものを継続し、それを発展させながら将来を開拓していくこと。  ・前人の事業や学問、技芸などを受け継いで、これを現在に生かして発展させ、さらには未来へと伝えること。  前後、先後、上下、往来は、時間なら「過去と現在・未来」、家族なら「親(先祖)と子(子孫)」を表す。  つまり事業・技芸・学問などの発展を期待すること、子孫繁栄を期待することとなる。 以下は、調べる過程で見つけた「承前啓後」の入った句です。いずれも子孫繁栄を願ったもののように思います。 〈※書き下しと訳は、私なりに読んだもので正確なものではありません〉 ◆中国の福建省永定県高頭郷に『承啓樓』《明末崇禎年間(1628~1644)に起工され、康煕四十八年(1709)にようやく完成したという、「江」一族の土樓。》があります。 引用元:http://www.geocities.jp/adiospekin/xmn/tlctop.html ◇『承啓樓』の正門の對聯(門聯)には、次の句があるそうです。 (聯(れん):律詩における一対の句。対句を分かち書いて、左右の柱に相対して掛けるもの。)  承前祖徳勤和儉 啓後孫謀讀與耕 [書き下し]  承前(しょうぜん)の祖徳(そとく)は勤(きん)和(と)儉(けん)。  啓後(けいご)の孫謀(そんぼう)は讀(どく)與(と)耕(こう)。 [訳]  受け継いでいく祖先の徳は、勤勉と倹約だ。  発展させる子孫の行いは、晴耕雨読だ。 ◇さらに、『承啓樓』の祖堂の門の對聯(門聯)には、次の句があるそうです。  承前啓後盡閲人間春色  繼往開來飽覽世紀風光 [書き下し]  承前(しょうぜん)啓後(けいご)し、人間(じんかん)の春色(しゅんしょく)を盡閲(じんえつ)す。  繼往(けいおう)開來(かいらい)し、世紀(せいき)の風光(ふうこう)を飽覽(ほうらん)す。 [訳]  先人の志を受け継ぎ、未来を切り開こう。世間の楽しみを心ゆくまでたのしもうではないか。  先祖・親に忠孝を尽くし、子を育もう。時代の移りゆく様を心ゆくまで見ようではないか。 ◆中国の広東省潮州市饒平県饒洋鎮にある『劉氏宗祠』(劉氏の先祖を祭る祠)の『信祝堂』には次のように記されているそうです。 引用元:http://www.cpes.tyc.edu.tw/~team76/new_page_5-2-66.htm 《『劉氏宗祠』は康煕年間(1662~1722)の始建で、光緒年間(1875~1908)に再建し、最近修理された》 饒洋鎮前洋 劉氏宗祠 信祝堂聯 ◇大門 冠首聯  信誠存孝道千秋永盛 祝福行仁徳萬古彌昌 [書き下し]  信誠(しんせい)は孝(こう)を存(そん)す道(みち)なり。千秋(せんしゅう)永盛(えいせい)。  仁(じん)を行(おこな)う徳(とく)を祝福(しゅくふく)す。萬古(ばんこ)彌昌(びしょう)。 [訳]  誠と孝を心掛け、礼と仁を行おう。一族の繁栄のために。 千秋:永久。 / 永盛:永く栄える 萬古:永久。 / 彌昌:ますます栄える ◇信祝堂内 柱聯  承先啓後敦宗睦族  慎終追遠光祖耀宗  華堂集瑞宗基永奠  興侖裕後光揚祖徳  堂構重光祖上恩徳遠 宗族聚首裔孫福澤長 [書き下し]  承先(しょうせん)啓後(けいご)し、宗(そう)を敦(あつ)くし族(ぞく)を睦(むつ)む。  慎終(しんしゅう)追遠(ついえん)し、祖(そ)を光(てら)し宗(そう)を耀(てら)す。  華堂(かどう)集瑞(しゅうずい)、宗基(そうき)永奠(えいてん)。  侖(りん)を興(おこ)し、後光(ごこう)を裕(ゆた)かにし、祖徳(そとく)を揚(あ)ぐ。  堂構(どうこう)重光(ちょうこう)、祖上(そじょう)の恩徳(おんとく)は遠(とお)し。  宗族(そうぞく)聚首(しゅうしゅ)、裔孫(えいそん)の福澤(ふくたく)は長(なが)し。 [訳]  承先啓後し、祖先は手厚く祭り家族は仲睦まじくしよう。慎終追遠し、ご先祖様に感謝しよう。  そうすれば、一族は繁栄し、永遠に続いていくだろう。  道理をわきまえ、陰徳を積んで、一族の徳を盛んにしよう。  そうすれば、祖先の恩徳は計り知れず、子孫の幸福は永遠に続くだろう。 宗:祖先。先祖。 / 族:家族。一族。 敦:あつい。手厚い。重んずる。 / 睦:親しくする。仲良くする。 慎終追遠:親の喪に礼儀を尽くし、先祖の祭りに誠意をこめること。先祖を厚く弔い、忘れないこと。 華堂:美しい建物。 / 瑞:(天や神仏が示す)めでたいしるし。 集瑞:幸福が集まること。 華堂集瑞:家が繁栄することの形容。 宗基:祖先。先祖。一族のもと。 / 永奠:永く祭ること。 宗基永奠:一族が繁栄することの形容。 侖:条理。筋道。 裕後光:陰徳を積み、信頼を得ること。 / 揚祖徳:一族の徳を盛んにすること。 堂構:父が設計し子が受け継いで建築すること。父祖の事業を受け継ぐこと。宮殿の構え。 重光:立派な君主が次々と出ること。 祖上:祖先。先祖。 宗族:祖先と家族。一族。 / 聚首:あつまる。 裔孫:遠い子孫。末の子孫。 / 福澤:幸福と恩沢。さいわいと恵み。

  • yanhua
  • ベストアンサー率72% (508/701)
回答No.2

以下ご参考。 中国の成語です。意味、出典、用例を引用転記しておきます。 中国語辞典の引用はとりあえず日本の漢字に直しておきました。 1.愛知大学中日辞典 〔承前啓後〕cheng2xian1-qi3hou4   (1)[成]過去をうけて未来を開く.   (2)上文を受けて下文を発展させる. 2.小学館日中・中日辞典 〔承先啓后〕cheng2xian1-qi3hou4・・・〔承前啓后〕と同じの注記があります   [成]前人の経験成果を受け継ぎ,新しいものを創造する(多くは学問や事業などについていう)   〔学問之道无他,~,継往開来〕学問の道はほかでもない,前人の経験成果を受け継ぎ,   新しいものを創造し,過去の成果を受け継ぎ,未来を開発することである.   〔他是一位~的偉大作家〕彼は新旧のかけ橋となった偉大な作家である. 3.成語辞典(中国語) 〔承前啓后〕   出処: 【出処】明・朱国禎《湧幢小品・曾有菴贈文》:          “公承前草創,啓後規模,此之功徳,垂之永久。”   典故: 【解釈】承:承接;啓:開創。承接前面的,開創後来的。          指継承前人事業,為後人開辟道路。   例子: 【示例】至于青年之急待攻撃,実較老年為尤甚,因為他們是~的橋梁,          国家的絶続,全在他們肩上的。 ★魯迅《両地書》一一 注:”啓”は”ひらく”または”申し上げる”の意。ひらく→”はじめる”の意も。 参考: 朱国禎(?~1632)   字は文寧、号は平涵。浙江省湖州の人。万暦年間に進士に及第した。   翰林院編修・国子祭酒などを歴任し、のちに病のため郷里に帰った。   均田をおこない、検地をおこなって税役を定めるよう浙江巡撫に上書して、災いをまねき、   居室を焼かれてしまった。天啓三年(1623)、礼部尚書・東閣大学士に任ぜられ、国政に参与した。   翌年、葉向高・韓[火+廣]らの後をうけて内閣の首輔となった。魏忠賢らにさからい、弾劾を受けて、   病を称して致仕した。『涌幢小品』、『皇明史概』、『大政記』。 『湧幢小品』についてもネットで沢山記事があります。

  • bakansky
  • ベストアンサー率48% (3502/7245)
回答No.1

「承前」は「前を承る」と書いて「前の続き」という意味になります。 「啓後」は、「承前」に対応していると思われますが、「後を啓く」と読めそうです。「啓」は「始める」の意。 従って、「承前啓後」は「以前の状態を引き続いて、以降に新しく始める」という意味を漢文として綴ったようにも見えます(「新しく始める」のなら、以前の状態からは切り離されるわけだから、ちょっと文意が矛盾しているかな・・・?)。 「語源・出典」のある「四字熟語」であるのかどうかについては、判明しませんでした(手持ちの漢和辞典には「承前」しかありませんでしたし、「広辞苑」(第4版)も引いてみましたが、見当たりませんでした)。 「昨年同様今年もよろしく」という日本の新年の挨拶を漢字に当てはめたもののような感じがします。

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