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シュミットトリガの出力波形について

先日、シュミットトリガによる発振回路の実験を行いました。 実験手順は (1)プロットボードに図の回路を組み込む。 (2)出力outの波形をオシロスコープで観測・記録する。 というものです。 「この回路において出力の波形を理論的に説明しなさい」という課題が出されたのですが、この場合、なんと答えたらよろしいのでしょうか? 下図の左側が回路図で、右が出力波形の図です。 見にくいですが、CH1は Volt:0.1×10 v/div Time:2m s/div となっております。 なお、GND(+5v)は誤植です。実際はただのGNDです。 よろしくお願いします。

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  • inara1
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回答No.5

シュミットインバータを使った矩形波発振回路の動作は、定性的にはANo.4さんの通りですが、理論的に説明するというのは定量的に説明せよという意味だと思います。コンデンサの電圧(=シュミットインバータの入力電圧)を Vc、シュミットインバータの出力電圧を Vout としたとき、それぞれの電圧変化は添付図のようになります。 Vout の電圧は、Vc < VT- のときにHレベル(VOH)、Vc > VT+のときにLレベル(VOL)になるので、Vc が上昇するとき(Vc1)と下降するとき(Vc2)で式が異なります。時間 t が t1 のとき、Vc1 = VT-、t = t2 のとき Vc1 = VT+ になるとすれば、Vc1 の式から t1 と t2 が計算できます。また、 t = t3 のとき Vc2 = VT- になるとすれば、Vc2 の式から t3 - t2 が計算できます。 通電直後の t < t1 の場合を除き、Vout がHレベルにある時間 T1 は t2 - t1、Lレベルにある時間 T2 は t3 -t2 なので、上の結果から T1 とT2 が計算できます。T1 とT2 の和は Vout の波形(矩形波)の周期 T になります。    T1 = C*R*ln{ ( VOH - VT- )/( VOH - VT+ ) }    T2 = C*R*ln{ ( VT+ - VOL )/( VT- - VOL ) }    T = T1 + T2 = C*R*ln{ ( VOH - VT- )*( VT+ - VOL )/( VOH - VT+ )/( VT- - VOL ) } 74LS19の場合、VT+ = 1.9V、VT- = 1V が典型値です(Vcc=5Vのとき)。VOHとVOLは負荷によって変わりますが、質問の波形を見ると、VOH = 3.6V、VOL = 0.1V くらいのようです。この値を使って、T1 と T2 を計算すると    T1 = 4.2ms    T2 = 6.9ms になります。 (補足) 74LS19は74LS14と同じシュミットインバータです    74LS14データシート http://focus.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/sn74ls14.pdf    74LS19データシート http://focus.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/sn74ls19a.pdf 74LS19は、入力電流が通常のLSタイプ(74LS14)よりかなり小さくなっています。シュミットインバータを使ったCR発振回路では、Rの値が大きいとき、この入力電流の影響を考慮しないと計算値と実測値の差が大きくなります。74LS19の入力電流(典型値)は、 Vin = VT- のとき -3μA (-符号は入力端子から流れ出す方向の意味)、Vin = VT+ のとき -5μA です。74LS14の入力電流(典型値)は、 Vin = VT- のとき -0.53mA、Vin = VT+ のとき -0.43mAです。実験でわざわざ74LS19を使ったのは、入力電流の影響まで学生に解析させないためでしょうか。であればCMOSタイプ(74HC14)を使えばいいのですが、CMOSタイプだとVOHとVOLが電源電圧とほぼ等しくなって面白くないという理由でしょうか。

その他の回答 (5)

noname#100411
noname#100411
回答No.6

no.1,3 です。 > 74LS19 でなく 74LS14 ですね。 > 74LS19 は記憶にないので調べたらシフトレジスタだそうで。 検索でヒットした結果を最後まで見なかったのが間違いでした。 失礼しました。

回答No.4

こんばんは、始めまして回答させて頂きます。 >出力の波形を理論的に説明しなさい。  (1)当初電源を加えた瞬間にOUT側がHであると仮定します。  (2)OUT側2のHレベルの電圧が10KΩを通して1μFの電解   コンデンサーに蓄電(充電)されます、つまり積分回路です。  (3)1μFのコンデンサーの両端電位が積分の時定数で徐々に上がり   IN側の1の入力に加わっている電圧がICの閾値を超えると、   OUT側2のHレベルであったものが反転します。  (4)H⇒Lレベルに変わったOUT側2の出力ピンに接続されている   10KΩの抵抗によって1μFに蓄電された電荷が放電されます。  (5)IN側1のところの電圧(電位)が徐々に放電によって下がると   今度はICのLレベルの閾値を下回ります。  (6)下限閾値を下回るとOUT側のLレベルだった出力が再度Hレベル   になりこの動作を繰り返します、これが発振の動作です。  ※当初の出力のレベルがHであるという定義はあくまでも入力ピンに   接続されているコンデンサーの電位がゼロであるという条件に   よります。 発振の周期を求める式は、T≒1.1CRです。  それぞれを代入しますと周期が11mSなりますのでオシロの周期と  ほぼ一緒になります。    以上です。

noname#100411
noname#100411
回答No.3

no.1 です。 今ごろ気付きましたがシュミットトリガ入力のインバータなら 74LS19 でなく 74LS14 ですね。 74LS19 は記憶にないので調べたらシフトレジスタだそうで。 no.2 さんの言われる、シュミットトリガの特徴を述べるのも有力です。 ただ、言い訳ではありませんがシュミットトリガでなくても H→L→H.. という繰り返し変化は起こります。 出題のポイントがどの辺なのか解らないので、 余分かもしれない事は書かないようにしていたのですが。

  • W_edged
  • ベストアンサー率42% (48/112)
回答No.2

入力波形がないので、これでは不完全です。 出力波形だけですと、LレベルとHレベルの電圧がいくらなのか読み取り、規格表等で74LS19を電気特性と比較してどうかを書けば良いですね。 発振周期も回路図から求められるので、観測した波形と比べてどうなのか、ということが書けます。 しかし、普通は、折角、シュミットトリガの実験をしているのですから、入力波形と出力波形を比べて、出力がL→Hになるときの入力電圧とH→Lとなるときの入力電圧を調べることがいいと思います。 スレッショルド(閾値)電圧やヒステリシスという物が何か、また、波形整形がなにかについて理解が深まると思います。

参考URL:
http://bbradio.hp.infoseek.co.jp/7414/7414.html
noname#100411
noname#100411
回答No.1

> なんと答えたらよろしいのでしょうか? 出題者の真意は知りませんが、 ・出力がH→L→H... と繰り返す理由 ・周期は何が要因で決まるか あたりを説明すればいいと思います。

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