解決済みの質問
ジャズは好きでCDなどたまに聴いたりして、この間、コンサートにも行って来たのですが、そこで疑問に思ったことがあります。
ジャスでは、メインのメロディは決まっていて、大体楽譜通りに演奏すると思うのですが(例外もありますが)、それぞれの楽器のソロのパートって、演奏毎にアドリブで変わったりするんでしょうか?
その場合、CDなどに録音されたバージョンが、正式な楽譜のメロディなのでしょうか?
それとも、CDなども、そのときの気分によって何バージョンか録音し、一番良いと思ったものを発売するのでしょうか?
ジャズって本当に音楽を楽しむものであって、楽譜があって無いようなもののような気がするんですが・・・。
そもそも、正確な楽譜が存在するんでしょうか?
その辺がどうなっているのか不思議に思ったので質問させていただきました。
詳しい方いらっしゃたら、回答をよろしくお願いします。
投稿日時 - 2009-11-24 21:37:18
>ジャスでは、メインのメロディは決まっていて、大体楽譜通りに演奏すると思うのですが(例外もありますが)、それぞれの楽器のソロのパートって、演奏毎にアドリブで変わったりするんでしょうか?
ジャズは本来作曲されたメロディーというのがあります。
それは16小節とか32小節の短いものです。
それは「テーマ」と呼ばれますが、まずそれを聴衆に聞かせておいて、次の繰り返しから、順番に各ソロ奏者が腕を見せてくれます。それは基本的にテーマのコード進行を踏まえながら、テーマの原型を比較的残したり、一部をモチーフにしてかなり変形させたり、コード進行自体を装飾的に複雑にしたりというように、色々な手法で魅せてくれます。
このアドリブは、同じ奏者でも、演奏ごとに違い、まったく同じアドリブは二度と聞けません。同じ奏者でもそのときの調子によって、神様が取り付いたのかと思うほどスゴイ演奏のときもあれば、「エッ、これがあの人の演奏・・・」と思うほど不調のときもあります。
(どうしても神が降りてこないときには薬物の力を借りて・・・などのミュージシャンも出てくるわけです。)
>その場合、CDなどに録音されたバージョンが、正式な楽譜のメロディなのでしょうか?
正式なメロディーというのは、作曲者が発表したメロディーの譜面だけで、テーマでも、奏者によって少し違って鳴らしています。
しかし、一流のミュージッシャンは作者に対する尊敬の念を強く持っていますから、できるだけ原型を尊重して鳴らします。
しかし、アドリブは、「奏者のもの」ですから、自由奔放に演奏します。しかし、いかにすばらしいアドリブフレーズが連発されたとしても、それは、「正式なもの」ではありません。
アドリブには、「正式」という概念がありません。すべては偶然の賜物です。
>それとも、CDなども、そのときの気分によって何バージョンか録音し、一番良いと思ったものを発売するのでしょうか?
ジャズは、ライブ録音も非常に多く、やはり聴衆と一体になって気分が高揚したときに良い演奏ができるのだと思います。
スタジオで、「さあやろう!」と言って演奏してもなかなかノッた演奏にはならないことは想像がつくと思います。
スタジオ録音では、「テイク」と言って、何回か録音する場合もありそこから「第3テイクが良かったよなぁ」などと言いながら、三回目の演奏をCDにしたりします。かといってそれが正式というものでもありません。
>ジャズって本当に音楽を楽しむものであって、楽譜があって無いようなもののような気がするんですが・・・。
それはそのとおりですが、基本のものがないと演奏が成り立ちません。
演奏時においては、ソロプレイヤーは、すべてを覚えているので楽譜は不要ですが、特にテーマの演奏の打ち合わせなどは、楽譜がないと話が進みません。ビッグバンドのジャズなどの場合、すばらしく編曲された楽譜がすべてです。
>そもそも、正確な楽譜が存在するんでしょうか?
ビッグバンドでは、編曲された譜面がキチンとあるので、それは正確な譜面と呼べると思います。(ただしアドリブ部分はのぞく。ソロプレイヤーのアドリブ部分は、譜面に「ad-lib」と書いてあるだけです。)
また、日本のジャズ界では、俗に「青本」「赤本」「緑本」などという本があります。
特に「青本」は、長く「ジャズセッションのバイブル」と言われてきた本で、この本のおかげで初対面のプレイヤー同士でも、その場で面倒な打ち合わせをすることなく気持ちよくセッションができます。
この、「青本」が、テーマの演奏においては、「正確・正式」とは呼ばないですが、尊重されていると思います。
色々言われていますが、やはり圧倒的な数量が売れているので、一冊は持っていないと困る場合があります。カスタマーズレビューを参考にしてください。
青本の正式書名「ザプロフェッショナル スタンダードジャズハンドブック」 伊藤伸吾 編
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B6%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF-%E4%BC%8A%E8%97%A4%E4%BC%B8%E5%90%BE-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E4%BC%B8%E5%90%BE/dp/4886396402
投稿日時 - 2009-11-25 09:38:06
お礼
かなり詳しく分かり易く回答していただいてありがとうございます。
TAC-TABさんも書いている通り、つい先日ビッグバンドのコンサートに行って来て、有名な『ビギン・ザ・ビギン』の演奏を聴いた時、「あれっ? ソロパートのメロディがまるで違う・・・」と疑問に思い、質問させていただきました。
CDなどでも、仰る通りライブ録音なども多く、お客さんが食事をしている、ナイフやフォークがお皿に当たる音やざわつきが入っていたりして、何かの解説で、「すばらしい演奏なのに、雑音が多くて聴き取りにくい部分があるのが残念」とかいうものを読んだこともあります。
僕にはまだ、演奏の良し悪しの判断は付きませんが、ジャズは、その時だけの奇跡が生んだ賜物というか、奏者の感情が直接伝わってくる素晴らしい「音楽」なんだなということが良く分かりました。
投稿日時 - 2009-11-26 20:14:42
0人が「このQ&Aが役に立った」と投票しています