• ベストアンサー

なぜインフレにならないのでしょうか

日本は国債を大量に発行したうえ、量的緩和と称してお札をすりまくって国家のレベルでその国債を買い込んでいます。さらに巨額の予算を経済振興の目的と称してつぎ込んでいるため、信じられないほどの赤字を抱えています。 それなのになぜインフレが起こらず、デフレ状態が続いているのでしょうか? 普通に考えると、これだけの事をすれば貨幣価値が下がり、インフレとなるのではないでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kuniba
  • ベストアンサー率60% (3/5)
回答No.2

一言にインフレ・デフレと言っても、様々な分類や要因があります。 貴方が指しているインフレは、この多数の分類の中で財政インフレにあたります。 しかしそれは不況下で賃金低下に伴う購買力低下の為にデフレ状態が続いている状況下で、 バブル後のデフレスパイラルを招かない為の量的緩和政策です。 現在の日本はゼロ金利政策と言っても過言はありません。 公共事業の規模拡大による経済効果を狙った手も打っています。 貨幣の大量発行や国債の大量発行も行っています。 それでもデフレ状態から脱却出来ず、悪化する一方なのが現状です。 インフレ・デフレについてもっと深く知ると理解出来ると思います。 以下wikiからの転載。 貨幣的要因によるインフレ 貨幣が過剰に供給されてだぶつくことにより発生する。貨幣の過剰発行は、過剰流動性を生み出し実質金利を低下させる。このため通例では投資が増大し、乗数効果で何倍もの需要増大をもたらす。そのプロセスは最終的に、需要インフレに帰結することでインフレに結びつく。 財政インフレ 政府の発行した公債を中央銀行が引き受けることにより、過剰に貨幣が供給されて発生する。前述の金利を経由した効果のほかに、財政支出から直結した有効需要創出効果もある。 デフレスパイラル 経済全体で、供給過多、需要不足が起こって、物価が低下する。商品価格が低下すると、生産者の利益が減り、利益が減った分だけ従業員の賃金が低下する。また企業の利益が減ると雇用を保持する余力が低下するので失業者が増える。従業員と家族は減った賃金で生活をやりくりしようとするため、あまり商品を買えなくなる(購買力の低下)。その結果商品は売れなくなり、生産者は商品価格を引き下げなければならなくなる。 物価が下がっても、名目金利は0%以下に下がらず、実質金利が高止まりし、実質的な債務負担が増す。債務負担を減らすために借金返済を優先する企業個人が増え、設備投資や住宅投資が縮小される。投資の縮小は総需要の減少へつながり物価の低下をもたらす。 上記のような循環がとどまることなく進むことを「デフレスパイラル」と呼ぶ。政府による買い入れや物価統制など直接的な手段が有効であるが、現代の経済においては消費者物価の継続的な低下に対して金融緩和や量的規制緩和、為替介入などの金融政策で対処することが多い。所得税の累進性や社会保障はビルト・イン・スタビライザーの機能をもつため物価の安定に機能するとされている。 インフレーション - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC デフレーション - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

Mikazukiko
質問者

お礼

ウィキの解説を読ませていただきました。 貨幣価値が下がっても需要が伸びない以上インフレにはなりえない、ということでしょうか。 きっとそんな単純なことではないと思いますが。 非常に複雑なことであることだけは理解できました。 大変にありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

購買意欲が減退しているからです。お金があってもそれが物に廻らなければ(購買)、物価は上がりません。価格は需給バランスにより決定されますので、購買者がお金を払う価値があると思う物以外の価格は上昇しません(オークションと一緒です)。

Mikazukiko
質問者

お礼

わかりやすい説明を頂きありがとうございました。

関連するQ&A

  • 国債を発行してもインフレにならない?

    Twitterで日本は今かなり深刻なデフレが続いているため「京」なみの国債を発行しないとインフレにならない、だから補償のため国債を発行するべきだと拝見しました。 そこで質問が3つほどあります。 1:実際国債を発行してもインフレにならないのか。 2:なぜインフレにならないのか。(ならないのならなぜ国債を発行しないのか) 3:そもそも国債を発行すればインフレに近づきデフレが脱却できるならコロナ前からなぜ発行しないのか。 あまり経済には詳しくないためわかりやすく解説していただけると助かります。 回答お待ちしています。

  • なぜインフレに しますか?

    なぜインフレ(インフレーション)に しますか? 日本は 2012年現在、長引くデフレ(デフレーション)の状況にあります。デフレとは、具体的に以下の状態です。 ・ものの価格が下落し続けるので、生活がとても楽になる状態です。 ・貨幣価値が上昇し続けるので、持っている資産や現金の価値が勝手に上昇し続ける、すばらしい状態です。 ・借金の利子に「マイナスの物価上昇率」が加算されるので、借金しやすくなり、事業も起こしやすくなり、国も国債の利子を低く抑えれます。 これがインフレになると、以下の状態に改悪されます。 ・ものの価格が上昇し続けるので、生活がとても苦しくなります。 ・貨幣価値が下落し続けるので、持っている資産や現金の価値が勝手に下落し続けます。たとえば定期預金の年利が0.1%、物価上昇率が1%であれば、定期預金の実質年利は -0.9%です。預ければ預けるほど資産価値は減少し続けます。 ・借金の利子に「物価上昇率」が加算されるので、借金しづらくなり、事業も起こしづらくなり、国も国債の利子を高くしなければいけません。現在の日本が借金大国でも運営できているのは国債の利子を低く抑えることができているからです。インフレになれば短期間で現在の仕組みが壊れます。 このようにインフレは悪いことだらけです。もちろん、インフレのメリットもありますが、それは主に借金大国でない場合に限られます。なぜ国民がインフレを目指しているのか理解できません。 そもそも、日銀の総裁がインフレを反対していますが、国民は いつから日銀の総裁より偉くなったのでしょうか。日銀の総裁と経済学や金融の話をして勝てる人が国民にいるとは到底思えません。国民という名の「経済の しろうと」が、なぜか金融政策に口を挟んでいます。「民主主義の必要悪」という言葉で済ますには、あまりにも深刻な弊害です。 多くの情報を収集して調査しても、上記の内容が理解できなかったので教えてください。よろしく お願い致します。

  • 国債発行と物価の関係

    相関関係のレベルでいいのですが インフレ、デフレ 国債発行の関係を知りたいです。 僕のイメージは 国債を発行すると、国内の貨幣量が減少する為 デフレになるというイメージです。 マクロ経済学のモデルの中にこの関係は 記述されていますか?

  • ハイパーインフレ、狂乱物価、日本は大丈夫?

    日本はこれまで20年近く金融緩和を続け、昨今では異次元緩和と言われるほどの量的緩和を行っています。 そしてこれが将来のハイパーインフレや狂乱物価への布石になる可能性が高いとして昨今問題となっています。 中央銀行が量的金融緩和を行い、その緩和分だけ企業への貸出が増えているのであればハイパーインフレなどを心配する必要はないが、実際には量的緩和によってお金がジャブジャブになっても企業への貸出は限定的で、現在資金の大部分は金融機関でダブついており、そのダブついた資金が脱デフレと共に急激なインフレを引き起こすというのです。 具体的には国債を売って土地や不動産や様々な資産へと急激にお金が流れ、狂乱物価やハイパーインフレという状況になってしまう という話です。また国家財政は健全であろうと不健全であろうが打つ手はなく、また中央銀行も国債を売る側に回らなくては行けない立場となるため防ぐすべがないとのことです。 デフレからインフレへの流れの中で日本の異次元の金融緩和、量的緩和をやめるとき、過剰なインフレにならないようにするにはどのようにすればよいのでしょうか? 事前策、事後策、即時対応などで何か手段があるものなのでしょうか? (またアメリカでも出口戦略として問題になっているが、アメリカは経済がデフレ化する前に、この手の超金融緩和の出口に来ているため大きな問題ではない。しかし日本は長期デフレに陥ってきたことからインフレへの切り替わり時にはアメリカ以上の大きなショックが急激な長期金利高騰というかたちで現れる可能性が高いとの話もありました。)

  • 政府貨幣を発行してもインフレは制御できるのでは

    現在、国の借金は1000兆円を超え、もはや財政出動は不可能で、増税しかないと言う人がいます。しかし、日銀が設立される前までは政府貨幣を発行して財源にしていました。その間、ハイパーインフレになったことはありません。当時、松方正義は緊縮財政を行いインフレどころか経済をデフレに陥れさせており、これは政府貨幣の発行を許している経済システム下においてもインフレは制御可能だということを証明しているのではないですか。

  • インフレと政策金利について

    お世話になります。初歩的な質問で恐縮ですが、どうか宜しくご教授お願いしますm(_ _)m インフレリスクが拡大すると、政策金利を上げると言われておりますが、どうしてもそれが理解できません。 インフレを抑えようとするなら、逆に金利を下げることにより、 (1)量的緩和→(2)市中にお金が出回る→(3)市中の現金が多くなる→(4)価格競争の激化→(5)デフレ  と思ってしまうのですが誤っていますでしょうか? それとも、市中の現金の量が増えることによって貨幣価値が下がり、インフレになるという考え方なのでしょうか? 資本主義経済が発達した日本や米国では、インフレを抑制する為には 金利を下げる方が有効な気がしてしまいます…。 もしご存知でしたら、ご指導お願いします!

  • 赤字国債の発行

     赤字国債の発行→通貨の増発→インフレと本に書かれていたのですが、 なぜインフレを引き起こすとわかっていて、特例として国債を認めているのかがわかりません。 また、インフレではなく、現在デフレ不況とよばれているのはなぜですか?

  • インフレと金利

    私は理系で、経済学を専門としているわけではないのですが、最近、経済のことについて勉強していて思ったことを質問させてください。 私の理解では、おおざっぱに言うと、現状デフレである日本はインフレになるようにした方がいい。そのインフレ率は2~4%ぐらいがいいというのが私の理解です。 経済成長の問題には、名目or実質成長率の問題や内需の問題などいろいろあると思いますが、とりあえず、金融政策的には、インフレ率2~4%を目標として量的緩和や今なら日銀の国債引き受けなどをやれば良いように思います。 (というか、内需に関しては、インフレになれば増えると思うのですが。デフレの状態で、内需がないから通貨供給量増やしても無意味というのはかなり??です。) そこで、インフレを批判する人の意見では、インフレすると、国債の金利が上がり、国はただでさえ利払いに苦しんでいるのに、それでは財政破綻するという意見があります。 経済学者の高橋洋一さんは、この点について、「中期的には問題ない」と言っていました。その根拠についてはちょっと見つけれなく、今回質問したいのは、なぜ「中期的には問題ない」といえるのかということです。また、中期的に問題ないのなら、この問題の場合は、長期的にも問題ないと言えるのでしょうか。 自分の意見としては、インフレすれば、税収も上がるのでチャラになると思うのですが。(具体的な数値を出して説明はできないです。) よろしくお願いします。

  • 財政インフレについて

    財政インフレとは、中央銀行が政府の発行する赤字国債を引き受けることにより、 通貨量が著しく増加することから発生するものだそうですが、 なぜ赤字国債を引き受けると通貨量が増加するのですか?

  • インフレ目標2%でどうして長期金利が低下するのか。

    まず、 (1)マーケットはデフレを食い止めるための金融緩和を想定しており、非伝統的な量的緩和による物価上昇はそもそも想定していない。 のでしたら、そこで質問は終わります。(もしくは変わります) しかし、 (2)マーケットは、自民政権の下、非伝統的な量的緩和である程度物価が上昇すると見ている。 のでしたら 日銀が金融緩和を強めるから国債は買われるから、後で日銀に売りつけるために買うという理由でで国債は買われているのでしょうか。 しかしいくら日銀が国債を買い入れるとはいえ、物価が上昇するなら国債の実質的な価値は低下してしまいます。 質問としては、1パーセント、2パーセントのインフレターゲットを論じつつ、1パーセント以下の国債を買い入れる行為に不合理は無いのでしょうか。 本当にインフレにする気があるなら中央銀行はETFやREITや不動産関連証券を購入すべきではないでしょうか。 ターゲット以下の金利の国債を買うこと自体が、これからデフレになるぞ、するぞというメッセージになりはしないでしょうか。 また、話は変わりますが、非伝統的金融緩和で実際の物価上昇やインフレ期待が起きた場合、 企業は薄利の事業でも投資しようというインセンティブが働き、景気は回復方向に向かうのでしょうか。 というのも、円安で資本財価格は上昇しますし、所得の上昇と老後の安心が先立たない物価上昇は国民の消費マインドを冷やすと思うので、利益率も売り上げも不安が残るからです。 でも、それでも投資が増えれば健全なインフレサイクルが始まるのでしょうね。 マイナス金利にしても投資が増えなかったら、それはスタグフレーションに近いものでしょう。 それでも2パーセントのインフレにするためには、中央銀行が長期国債を実質価値を無視してほぼ無制限に500兆でも1000兆でも買い入れる必要があるかと思います。 それも非現実的ですので、 「インフレになるぞ」という脅しでどれだけ民間投資が盛んになるかが肝ということでしょうか。