解決済みの質問
昔、何かの時代劇で、柳生新陰流の 「 無刀取り (むとうどり) 」 というものを知ったのですが、 いったいどういう技だったのでしょうか? 相手が剣を構えているのに、自分は 刀 も持たず、素手で、相手に ”勝つ” というものらしいのですが、そんなことは可能なのでしょうか??
テレビの時代劇では、相手をにらみつけて、全く隙を与えずに、攻撃できなくなった相手から降参するような描写だったような気がします。(漫画みたいな話ですが)
柳生の誰かが、 徳川家康か家光の将軍の前で、これを披露したとも、 秘伝の技とも聞いています。やはり、合気道のように、相手の攻撃を利用して、ねじ伏せるような技なのでしょうか?? どなたか詳しい方おしえていただけるでしょうか?
投稿日時 - 2009-04-27 18:08:29
「無刀取り」は、無刀の位とも呼ばれる柳生新陰流の極意のひとつです。
あいにく、滅多に公開されるものではないので、実際に柳生新陰流宗家の無刀取りを観たことはありませんが、NHK大河ドラマの中で二度ほど観たことがあります。一回目は、「春の坂道」の萬屋錦之助さんが演じる柳生宗矩の、二度目は「武蔵」の藤田まことさんが演じる柳生石舟斎の殺陣です。
お二人とも、右足を前に、大きく足を開いた姿勢で背中を丸め両手をだらりと下げるという身構えから、じりじりと相手に接近し、こらえきれずに相手が正面に斬り込んでくる拍子の裏をとって懐に入り、その刀を取り上げるというもので、合気道の入り身に似た動きでした。
これが、どれだけ本当の無刀取りを模したものなのかは分かりませんが、柳生新陰流21世柳生延春氏と親交のあった作家、津本陽氏の「柳生兵庫助」には、背中を丸めて両手をだらりと下げた身構えを「一円」の構えとして、上記と同じ理合いの無刀取りが描写されていますから、かなり正確に柳生家による武術指導があったのではないかと思います。
ただ、江戸柳生の流祖である柳生宗矩の「兵法家伝書」によると、無刀取りは、必ずしも刀をとる必要はなく、相手を制すればよいこと、そして相手を恐れず敵の間合いに入り「斬られて取る」という気構えが大事であるとのことですから、技術というより、柳生新陰流の特徴たる相撃ちの極致を示す気構えであり、形にこだわるのは却ってその本質を損なうものであろうとも思います。
投稿日時 - 2009-04-29 03:05:01
お礼
詳しい解説、どうもありがとうございます。
投稿日時 - 2009-05-06 22:27:19
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