解決済みの質問
まずは新書
ジプシー 歴史・社会・文化 (平凡社新書) (新書)
このへんから入られたらどうでしょうか。
私の理解では
○ 漂泊の民というのは世界中どこにでもいる。日本にもいるし、中国にもいる。あるいはインドにも。アメリカにもアフリカにも。
人間の元々の行動パターンの一つには、採集生活者のグループがあります。あるいは特殊技能をその時々に定住民に提供しているグループが。
欧州において特に「ロマ」というグループが、特異に移動生活を送る者として、区分けされたのは、その移動空間を区切るように国境が引かれて、国境内に国民国家が生まれたからです。
日本では、漂泊の民は物理的に日本という島国から出ることがなかったので、日本という国境内の サンカ と呼ばれた漂泊の民は日本人に融合されました。
欧州では、ドイツにいたり、フランスにいたり、とりあえずドイツ人じゃないよね、フランス人じゃないよねと同一化の対象に入りませんでした、なので、ロマと呼んだ。同一化の対象じゃないから、どうぞご自由にという事になります。
フランスでは、ブルゴーニュや南部フランスのように、パリ近辺のフランスとは違う文化・歴史を持っているグループは、フランス人として同一化されました。その対象外、フランスという国境から出たり入ったりするので、フランス人にされなかった人々と言うことになります。
ロマが神聖ローマ皇帝から漂泊の特許書を持っていたという話もあります。これなどは、傀儡子が天皇からの一種の特権・移動の自由権をもたらせれたと自称していたのと構造的に似ています。
投稿日時 - 2009-01-24 01:11:40
お礼
とても勉強になりました。サンカとか初めて知りました。日本にもいたのですね。
投稿日時 - 2009-01-24 23:44:42
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ベストアンサー以外の回答(1件中 1~1件目)
ロマが生業としていた芸能(とくに音楽)や占星術、工芸などは基本的には漂白民の職業です。文明社会では、人口のうちのいくらかが農業をし、いくらかが家を建てるというように分業をおこない、同じように、いくらかがロマ的な生業にたずさわります。これは近代の日本が異常な事態にあると考えるのが自然です。
漂白民の存在は当たり前すぎて、意義を探すのは不可能だと思います。
ロマから見たら、なぜ日本人は狭い島に住んでいるんだろうとか、イヌイットからみて、なぜアフリカ人は雪の中に住まないのだろうかという話にあたります。
定住を禁止する法律があった一方で、彼らを定住させようという試みも史上数多く試みられたようですが、本人たちの意志によりことごとく失敗に終わりました。
多くのロマがインド北部を起源としているといわれますが、その出発の起源に定説はありません。なので仮説の載った文献を探すことになります。
これらの職業は農耕よりも古く、漂白をはじめたというよりは、定住しなかったと考えるのが正解でしょう。そのため仮説を立てるのも難しいと思われ、そのような文献も少ないと思われます。逆に、中世ヨーロッパ社会に先住していたはずの同業者が同化されたか消滅したことが疑問になりやすく、たとえば、カトリックの世界ではこれらの職業は異教視、魔術視されていました。ポップなシリーズではオカルトっぽい本も多いと思いますが、新書で中世の魔術史などを探すとあたりが引けるかもしれません。
投稿日時 - 2009-01-24 05:05:26
お礼
なんとなく分かってきました。ありがとうございました。
投稿日時 - 2009-01-24 23:45:22