与と野は反対語？

質問

お世話になります。よろしくお願いします。

与党と野党は反対関係にありますが、「与」という漢字と「野」という漢字は、特に対立する関係にはないと思います。
どうして、与党と野党という言葉になると反対語のようになるのでしょうか？

回答No.4

shinsho4

それぞれ「党」という同じ漢字を使っています。
そして、「与」と「野」という特に対立関係にはない漢字がくっついたら、反対語になった。
なぜか？　面白い疑問です。

これは漢字の本質を知れば、理解しやすいです。
一つの漢字に意味がいくつかあるとよくいわれます。
辞書には「１．何々　２．何々・・・」と箇条書きに分けて書いています。それは漢字の性質を表しているかというと、ちょっと違うように思います。　　
それよりも、漢字というものは、いくつかの色の発光ダイオードが混在しているカメレオン状のものだと思ったほうが、わかりやすいでしょう。

「野」という漢字には、「野原色」や「田舎色」や「建物との反対色」のダイオードが混じり合っていて、全体として一色ですが微妙な色合いで光っていると考えてみます。
これに「党」という漢字にくっついたら「建物との反対色」が一層光るわけです。
国を牛耳っている側は政府という廟堂（立派な建物）に入っています。
そこから、野党は、政府とは反対側の人々ということになりました。

「与」という漢字には、「与える色」と「関係する色」の少し違う色あいの発光ダイオードが混在していて、全体として一色ですが微妙な色合いで光っています。
そして、これが「党」という字とくっついたときに、「関係する色」が一層強く光り、その分「与える色」が鈍くなるわけです。
こういう風にして、「与党」は廟堂（政府）に関係する、仲間になる人々ということになりました。

要するに漢字というものは、それ単独の場合は一色で光っています。ただし、それは色々な色が混じり合った微妙な色合いです。
それが、ある漢字と結びついたとき、その中の一つの色がよく光って元とは別のような色に見えるということです。

「悪」と「達」は決して反対というわけではありません。
「人」をつけたら「悪人」と「達人」になりました。これも反対語とはいえません。
面白いことに、「筆」をつけると、「悪筆」と「達筆」になり、反対語になりました。
ほんとうに、カメレオンのように変化します。
しかし「悪」が何かの字についても、「善」のような反対色にまでなることはありません。そのような発光ダイオードは元々持っておりません(^-^ ) 。

回答No.3

mimiary

> どうして、与党と野党という言葉になると反対語のようになるのでしょう
> か？

それぞれ政府を「支持する政党」と、「支持しない政党」だからです。
でも、確かに「与／野」だけ見ていると不思議な気がするという感覚は理解できます。そういう対義語の例は他にもたくさんあります。

平日 ⇔ 休日
求心 ⇔ 遠心
豊作 ⇔ 不作
民事 ⇔ 刑事
加害 ⇔ 被害
肉食 ⇔ 菜食
和文 ⇔ 欧文
主役 ⇔ 脇役
赤字 ⇔ 黒字
赤信号 ⇔ 青信号

要するに対義語とは、「ある語の前に付く文字と正反対の意味の文字を付けたもの」ではなく、あくまで成語としての意味が対立する関係にある言葉を指すわけです。

回答No.2

莽翁寒岩 一笠一蓑一杖（@krya1998）

回答番号：No.1 補足：

　与党の“与”は“味方”する、“与（くみ）”する、という意味での、“味方”する、“与（くみ）”するは、無論政権担当者、内閣に“味方”する、“与（くみ）”するという意味ですよ。

回答No.1

莽翁寒岩 一笠一蓑一杖（@krya1998）

与党の“与”は“味方”する、“与（くみ）”する、という意味です。
　野党の“野”や野に下るという意味での“野”です。権力外の世界、座という意味です。
　在野精神とか、在野（市井：民間：就職や所属の無い）研究者などでつかわれている、“野”のことなのです。