英語とフランス語の言語構造からくる意識差

このQ&Aのポイント
  • 英語とフランス語の言語構造からくる意識差には、所有代名詞や目的代名詞の扱い方に違いがあります。
  • 英語では性別よりも所有している人間の性別を重視しますが、フランス語では名詞の性別によって扱いが異なります。
  • この言語構造から、言葉の存在感や影響力が大きく考えられると言えます。
回答を見る
  • ベストアンサー

英語人とフランス(ラテン語)人の言語構造からくる意識差

英語は所有代名詞というのでしょうか、his,herとか、目的代名詞tというのでしょうか、him her,そのものを男性女性で区別するわけですが、フランス語(ラテン語系?)は、それがかかる名詞の性別によって考えるわけです(sa mereって言ったって、文脈がなきゃ彼女の母なのか彼の母なのかわからない) こういう言語構造があると、必然的に「名詞の性」を意識せざるを得ませんよね?それのほうが、所有している人間の性別よりも重視されるということになると、「言葉」というものの存在感、影響力というものを大きく考えるようになる、ということにならないでしょうか? 日本語は英語的思考に近いわけですよね(彼女の母、彼の母というわけですから)ラテン語的感性には言語的には遠いですよね。 余談ですが、私はこの構造が非常に魅惑的に思えます。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • miknnik
  • ベストアンサー率48% (249/513)
回答No.5

<ドイツ語だけが男性なんですか。それは知りませんでした。> わたしは英語と日本語しか分からないので、上記のステートメントは小説からの受け売りですが、大戦中に関わっていたドイツ、フランス、イタリアで「月」が男性名詞になるのはドイツ語だけです。フランス語では、lune、イタリア語では luna でどちらも女性名詞です。勿論両方ともラテン語から派生した Romance language ですから似ていて当たり前ですが。ドイツ語では更に、「太陽」が女性名詞で、これも特異です。神話でも「月」を司るのは圧倒的に女神が多いですよね。ローマの Diana、ギリシャの Artemis と Selene とか。英語の詩でも月が擬人化される場合はやはり女性です。 http://www.poemhunter.com/poem/silver/ 言語学では、language acquisition, language learning についても研究されますが、前者は言語の体得(嬰児、幼児の場合)、後者は言語学習で、大きな違いは前者は潜在意識の一部となって思考をもコントロールするのに対して、後者は意識的な学習であることです。以前新聞に dementia と言語の関係についての記事が載っていましたが、その一例として、二十歳そこそこで戦争花嫁としてフランスからアメリカに来た女性の話が挙げられていました。彼女は渡米前から英語を話し、アメリカ文化にもすぐにとけ込み、「フランス語の単語を忘れがちだ」とご主人に愚痴を言ったりするくらいだったそうです。しかし老化による痴呆症の重度が進むとともに、英語の中にフランス語が混じる様になり、その記事が書かれた時点では、会話の八割以上がフランス語なので、アメリカ人のご主人も言っている事が分からなくて苦労している、という内容でした。 英語には名詞を女性、男性名詞に分けないので簡単だと思うのですが、簡単な代名詞、he, she, it 等々で外国人(ヨーロッパ、アジア共)はネイティブがしないような間違えを会話ではします。でも「性別」というのは幼児にはあまり概念がないので、英語を母国語と話していても、小さいうちは結構間違えてます。自宅で飼っている犬が雄の場合、その犬の代名詞は he なのでそれに慣れてしまうと、他所の犬で雌の場合でも he と言ってしまい、その場で直してもまた間違えたりします。これは言語の問題ではなく、gender difference の概念がまだ定着していないからで、大きくなれば勿論このような問題はなくなります。 マーク.トウェインの有名な言葉に: Travel is fatal to prejudice, bigotry, and narrow-mindedness. というのがあります。差別などはその個人の無知から起こるものですが、「旅は偏見、差別、狭い考えには致命的である」、つまり旅行をして色々な文化等を見聞きし、体験すれば考えが広くなる、という事です。言葉もいくつもの言語に触れると、各言語の特異性がはっきりと分かる様になります。日本語のオノマトポエイアとか。わたしはクラシカル.ミュージック、特にモーツアルトのファンなので、彼のイタリア語のオペラ、ラテン語の motet とか暗記したりしていますが、英語の語彙約半分は古代フランス語、ラテン語から由来しているので、オペラのリブレット、motet のテキストを見ていると、その繋がりがよく分かります。

garcon2000
質問者

お礼

大変参考になるご意見ありがとうございます。 無意識的に獲得したもの(それこそ母国語)と、学習的に「大脳で」獲得した第2第3・・・外国語の差というのは、実は歴然としてしまっているのかもしれません。それが実例でわかりますし。そういった意味で、性別(というか名詞を分類する)という構造を持つ言語が、潜在意識的に「あれはsheあれはhe」という思考回路を作っていると考えてもいいのではないでしょうか。そうしますと、明確に「男女」を意識するというよりも、冠詞のおき方やら、文法上の制約というテクニック的な方面への自動配慮というものが身にしみているという感じでしょうかね。また詩的な、月と太陽とか、そういう方面でちょっと思索的になる。 旅行がプレジャッジを駆逐するというのは非常に同感です。人間の浅はかさを是正するいい体験ですね。

その他の回答 (4)

  • miknnik
  • ベストアンサー率48% (249/513)
回答No.4

<Freulein (未婚女性-初めの e はウムラウト)> 訂正です。Fraulein で、a がウムラウト、です。

  • miknnik
  • ベストアンサー率48% (249/513)
回答No.3

大学で外国語の requirements のためドイツ語とスペイン語を一年ちょっと齧るというか舐めた程度学習しましたが、言語というものは monolingual であれば特に母国語の特異性を考えてないと思います。「光」という概念を知るには「闇」、「幸福」を認知するには「不幸」を知らなければならないようなものだと思います。 日本語、英語のみ話す人間にとって、masculine/feminine の区別は勿論、ドイツ語の neutral も不可思議です。「少年」を意味する Junge は男性名詞なのに、何故 Madchen (少女-a はウムラウト), Freulein (未婚女性-初めの e はウムラウト) は中性なのか不可解です。一度意地悪くドイツ人の留学生に、「女性は結婚しないと「女性」と認められないから?」と訊いた事がありますが、彼は単に「そう決まってるか」と答えただけでした。 ちょっと話しはそれますが、昔読んだ短編ミステリーで、第二次大戦中の英国を舞台にしたものがありました。英国空軍(だったかな?)基地の秘書をしている女性が、新任のハンサムな将校とある晩デートをしますが、翌日彼女の報告で、この男性はドイツのスパイと分かり戦争捕虜となります。何故彼女がこの将校がドイツ人か分かったかというのは、デート中美しい満月を見ていて、彼が "Isn't he beautiful?" と言ってしまったから、という説明でした。女性が「誰のこと?」と聞き咎めると、彼は二人が知っているリーダーの名前を挙げてその場を取り繕ろいます。でも女性はインド.ヨーロッパ言語で、「月」が男性名詞になるのはドイツ語のみと知っていた、という話でした。

garcon2000
質問者

お礼

スパイの話は実に面白いですね。 やっぱり無意識にやっちゃうんでしょうね。itじゃなくheにしてしまう。その慣習からは逃れられない。ドイツ語だけが男性なんですか。それは知りませんでした。 おっしゃるように、モノラングではそれ自体を意識できません。が、知らず知らずのうちに、言葉の特性による思考法をしている可能性があります。

noname#98991
noname#98991
回答No.2

中国語だと格変化なしで 人称代名詞ゎおなぢ「ta」だょ!! 文字表記にすると、違ぃわかるケド、口語でゎ発音の違ぃわからなぃ;; アラブーだと、ターマルブータさnがついてるものゎ ほとんど全て女性名詞で、全体の女性形のほぼ全てがこのターマルブータ系です★ミ 仏語だと名詞の性ゎ「深く」意識してなぃでしょぅ 常用語だとなンとなくどッちの性かわヵるようになるンぢぁなぃかなぁ><; それ「性」ッていぅからいけなぃンです 仮に、「語形変化第一」、「語形変化第二」などと、男性形、女性形を呼ぶことにしましょう そぅすると、超論理的言語にみえます↓↓ 単なる言葉遊びの問題だょ><;

garcon2000
質問者

お礼

深い意識はないと思うのですが、潜在意識低に、作用してる気がするのです。また、男性女性名詞という言い方は、ちょっと極端であり、的を得ていません。本来性と関係ないですからね。

  • Oubli
  • ベストアンサー率31% (744/2384)
回答No.1

 ドイツ語ですと、所有される名詞の性と、所有者の性でそれぞれ所有代名詞(形容詞)の形が変わります。たぶん、昔の英語も同じだったのだと思いますけど。名詞の文法性というのは英語以外の印欧語につきもののわけのわからない属性ですが、興味がおありでしたらドイツ語も勉強してみてください。

garcon2000
質問者

お礼

ドイツ語はまったく未踏なので、ご説明のように言われても本当によくわからないんです。ドイツ語が謎解きの鍵となりえるかもしれませんですね。

関連するQ&A

  • 英語よりラテン語???

    ほかのカテゴリーで、「世界のことをよりよく知るには」という趣旨の質問に、「英語を勉強するより、聖書とシェークスピアをよんで、ラテン語を勉強するほうがいい」という回答を頂きました。 聖書とシェークスピアを読むというのは理解できるんですが、ラテン語を英語よりも重要といっているところが理解できません。どういうことなのでしょう?誰か教えてください。 ちなみに、もし、これがラテン語から派生した言語の習得が早まるということなら、それはやっぱり、一つ一つの言語を覚えていったほうが早いのではと思います。

  • 他の言語と汎用性が高い言語は、ラテン語?

    ヨーロッパ各国の言語の語源はラテン語なのでラテン語が話せれば他の言語も大体は通じると聞いたことがあります。 私は、「英語、フランス語、スペイン語、中国語」を主に覚えたいのですが一番互換性の高い言語は何に当たるのでしょうか。 また、この言語を覚えれば他の言語とも似ているので通じやすいというもので一番汎用性が高い言語があればぜひ教えて下さい。 宜しくお願いします。

  • ラテン語に訳すと?

    「私のことを覚えていて(欲しい)」をラテン語の訳を教えてください。 また、ラテン語以外にも他の外国語の訳を教えて下さると助かります。 (ヨーロッパの言語でだけでなくアジア、中東の言語でも構いません) よろしくお願いします。

  • 英語と語順の似ている言語

    こんにちは。言うまでもなく英語は日本人にとって最も身近な外国語です。そして、英語は日本語と語順がまるっきり違います。 一方、世界には色んな言語がありますが、英語と語順の似た言語の方が多いと思っている人も多いでしょう。それでも、韓国語は語順も日本語非常によく似ていることはよく知られています。日本人にとって比較的馴染みのある中国語、フランス語、ドイツ語を例にとっても 日本語よりは英語の語順に近いですね。しかし、英語ともかなり違う部分もあります。 先ず、中国語には関係代名詞とかはなく、むしろ語順も日本語に近い部分もあります。フランス語は目的語の人称代名詞が動詞の前に置かれるなど、英語とも違うし、また多くの形容詞が名詞の後ろに置かれるというのは 英語とも日本語とも違う点です。イタリア語やスペイン語も基本的にはフランス語と同じですよね。そして、ドイツ語は英語と同じゲルマン語族なのに、不定形の動詞が名詞や代名詞の後ろに置かれるなど、英語とは際立った違いがあります。 そこで質問ですが、英語の語順のもっと近い言語って何語がありますか。つまり、原則的に形容詞は名詞の前に置かれ、動詞が定形であろうと不定形であろうと、また 目的語が人称代名詞だろうが名詞だろうが、SVOの公式を守っている言語です。

  • ラテン語

    英語のfireのラテン語訳で出てきた flammaという語なのですが読み方を教えてください

  • 外国語について。英語では語順が大事です。ラテン語やサンスクリットでは格

    外国語について。英語では語順が大事です。ラテン語やサンスクリットでは格変化があり語順が自由だったと聞きます。日本語は基本はSOVですが語順を変えても意味が通じます。 そこで、外国語で、語順が基本的には格変化がありSOVであり、名詞に性が無く冠詞や単数複数形がある言語を探しています。教えてください。

  • シンタックスが英語に最も近い言語

    日本人が最初に習う外国語は英語ですね。そして、多くの人が真っ先に戸惑うことの一つはシンタックスの違いではないでしょうか。 さて、第2外国語としてドイツ語を学習した人も多いかと思いますが、 ドイツ語は日本語よりはずっと英語に似ていると感じるでしょうけど、 同じゲルマン系の言語でありながら、ドイツ語には英語にはない枠構造や分離動詞などがあって、戸惑う人も多いかと思います。また、フランス語を学習された方なら、目的語も代名詞なら動詞の前に来るとか、特に、形容詞に関しては名詞の後ろに置かれるものが多く、形容詞が原則的に名詞の前に置かれるというのは英語も日本語の共通しているだけに、ちょっと面食らう人が多いかもしれません。また、中国語ですが、 中国語は文法的にはむしろ日本語よりも英語に近いとも言われますが、中国語には関係代名詞もないし、この部分では日本語に近い表現をするので、その他 英語ともかなり違いますね。 そこで質問ですが、英語に最もシンタックスの近い言語を教えてください。一応、以下の条件を満たしいる言語です。 (1)目的語は名詞でも代名詞でも原則的に動詞の後ろに来る。 (2)動詞が不定形、または従属節内にある時も、動詞は後ろに置かれない。 (3)形容詞は原則的に名詞の前に置かれる。 (4)動詞が複雑な人称変化をしないが厳密な時制の区別や分詞がある。 (5)名詞が複雑な格変化をせず、語順が重視される。

  • ラテン語に訳して頂きたいです。

    「気高く自由に美しく」 ラテン語訳と英語訳をお願いいたします。 絵に描きたいと思いますので本場の外人さんに見られても笑われないような訳でお願いします。 注文が多くて申し訳ないです。

  • ラテン語・・・どうしようか迷っています

    大学でラテン語を取っています。もうすぐ前期は終了するのですが、このまま後期も取るかどうか迷っています。 ハッキリいってラテン語の授業楽しくありません。 先生が原因、という部分が大きいんです。 今まで英語しか学習したことがなく、男性・女性・中性の活用などなどが大変なのもありますが、 「1週間じゃそんなに覚えられるわけないだろー!!」 という量でも、覚えてないと 「まだ覚えてないの?遅いんじゃない?毎日ラテン語だけ勉強してればいいんだよ」とか言うんです(><)。 こっちは語学専攻じゃないっつーの!て感じです。 イタリアに興味があるのですが、大学でイタリア語が取れないので、イタリア語に近いと言われるラテン語を選択したのに・・・。 後々イタリア語を覚えたいと思っているのですが、それには、今頑張ってラテン語を勉強しておいた方がいいのでしょうか? それとも、ラテン語はもうやめて、興味があるイタリア語を(独学ででも)やった方がいいでしょうか?アドバイスお願いします。m(__)m

  • ラテン語を学ぶ意味

    私はこの4月で新二年生の文学部の学生です。 私の学部は共通教育(語学は2年間)で、他の学部より週1コマ余分に語学の時間を取ることが決められていて、その時間の内容は 1.英語 2.第二外国語と同じ言語 3.第三外国語 のうちから選ぶことが出来るようになっています。 そして去年私は、第二外国語にフランス語を選び、上の時間に第三外国語としてラテン語を取りました。なぜラテン語を選んだかというと、ただ単にどんな言語なのか興味があったからです。 そして一年間やってきたのですが、やはり週1コマでは先生も急ぎ足で授業を進めるしかないようで、ただただ暗記に翻弄されてきました(+_+) で、一応単位は取れたのですが、最近「私はなんのためにラテン語なんかやってんだろう・・・」と思い始めてきました。同じ授業の友達は「西洋史の研究がしたいから」「哲学に進むから」と言っていますが、私の専門は言語学で、ラテン語はあまり関係がないように思えます。 興味本位に取った私が悪いのかもしれませんが、意味もなくあと一年履修するのは正直つらいです。 みなさん、ラテン語を勉強する意義を教えてもらえないでしょうか。