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美術史学で建築を扱うには

学部二回生で、美術史を専攻しています。 初めは西洋絵画を専門にするつもりでしたが、建築に興味を持ち、研究してみようと考えています。 ですが、美術史学で建築を扱うための方法論が分かりません。 例えば絵画ならば図像解釈などといった方法がありますが、建築の場合はどのようなものがあるでしょうか。 構造や強度の話は、美術史からは外れているように感じます。 時代や場所は問いませんので、どういったアプローチがあるか教えてください。 お手本になるような論文(英語でも大丈夫です)でも構いません。 よろしくお願いします。

noname#114085
noname#114085
  • 美術
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質問者が選んだベストアンサー

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noname#76229
noname#76229
回答No.1

現在美術・建築に関係する仕事に就いている者です。 大した職種ではありませんし、この世界では素人なので直接的には全く参考にはならないかもしれません。 私はウンベルト・エーコの『美の歴史』(東洋書林)の一読を是非ともお薦めします。 質問者様も熟知されている「美術」「美とは」を古代ギリシアから現代に至るまで、 あらゆる分野から「エーコ独自の切り口で」考察しているのが大変興味深く、 豊富な引用文献から質問者様も何らかのインスピレーションが恐らく得られると思います。 もちろん建築に関しても古代ギリシアのピタゴラス派の発見した幾何学的概念に始まり、 黄金分割、ロマネスク建築、ゴシック建築、ステンドグラス、19世紀の鉄とガラスという「新素材」を用いた建築、 はたまたライトやガウディに至るまで、多種多様な建築への考察の切り口が著されています。 この著書で触れられている数々の古典資料を元に、 「質問者様独自の」アプローチを考えてみてはいかがでしょうか。 ちなみに黄金分割と言えば、今私が読んでいるマリオ・リヴィオ『黄金比はすべてを美しくするか?』(早川書房) も大変エキサイティングな著書です。 押しも押されぬ古代ギリシア建築物の代表格である壮麗なパルテノン神殿。  そのファサードは黄金比「φ」のなせる完璧な美の極致、と誉めたたえられ、驚くべきことに 自然界の至るところにも見いだせるために、まさに「万能の法則」と思われてきた感があります。 ですが、著者はあえてそこに着眼し、はたして本当にギザのピラミッド建築群や ダ・ヴィンチの絵画等に「φ」が用いられてきたのか、と我々読み手に問いを投げかけてきます。 コルビュジエやジャン・ヌレにも若干ではありますが触れていますよ。 このように「バイアスにかかっている周知の事実に」にあえてチャレンジをしてみるというのも、大変斬新で面白いな、と思いました。 美術史、建築史において「先入観、思い込み」に軽くジャブを効かせるようなものは思い当たりませんか。 他にはどんなユニークなアプローチがあるでしょうね♪

noname#114085
質問者

お礼

返信遅くなって申し訳ありません。ご解答ありがとうございます。 『美の歴史』、図書館にありましたので早速借りてみました。なかなかの大部なので、読むのに時間がかかりそうですが、内容は非常に興味深いのでこれからじっくり読んでいってみます。 確かに周知の事実を疑ってかかるというのは良い方法ですね。一度自分の好きな建築について調べ上げて、その方法を実行してみようと思います。

その他の回答 (2)

  • yerin
  • ベストアンサー率30% (35/114)
回答No.3

大学の先生に相談すると良いですよ。 アプローチの手助けになる助言をくださるかもしれないし、 建築史を専門に研究している方を紹介してくださるかもしれないし、 そういう先生のいる院を紹介して下さるかもしれないです。

noname#114085
質問者

お礼

ご解答ありがとうございます。 うちの先生は皆絵画と彫刻が専門の方ばかりですので、恥ずかしながら質問するのを尻込みしておりました。 確かにご本人自身は知らなくても、知識がある人を知っている可能性はありますね。 一度機会を見つけて伺ってみようと思います。

  • kadowaki
  • ベストアンサー率41% (854/2034)
回答No.2

西洋建築史には全く素人の者です。 ですが、私が若い頃、ひそかに愛誦した詩人にして建築家だった立原道造の詩に、 私は おきわすれた ただ一本の柱だ さうして 何の 廃墟に 名前なく かうして 立つてゐる 私は 柱なのか 答へもなしに あらはに 外の光に? 嘗ての日よりも 踏みしめて 強く立たうとする私には ささへようとするなにがあるのか── 知らない……甘い夢の誘ひと潤沢な眠りに縁取られた薄明のほかは── という一節があり、今でも忘れられないでおります。 彼が東京帝大の建築科を卒業したときに書いた『方法論』は、「建築を時間や音楽性に結びつけ、廃墟に建築の根源的な意味と意義を見いだそうとした」ユニークな建築論で、現在も高く評価されております。 彼の一級下には丹下健三がいました。 『方法論』は立原道造全集(角川書店)に収録されておりますので、建築とは何か?について根本的に問うてみたいとお思いなら、ご一読なさってみてはいかがかでしょうか。

noname#114085
質問者

お礼

ご解答ありがとうございます。 不勉強ながら立原道造という建築家は知りませんでした。『方法論』も一度探して読んでみようかと思います。 建築を音楽と結びつけるというのは確かに非常にユニークな発想ですね…。その考えは全く浮かびませんでした。建築を形容して凍れる音楽などと言う事はあるのですが。 それだけにこの論文は大変興味深いです。 全く関係のない分野をあえて結び付けて見ると言うのも一つの方法でしょうね。ただ、知らない分野に挑戦しなければならないかもしれず、非常に困難な道のりになりそうな気がしますが; ありがとうございました。

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