別に、外国特に欧米を基準とする国際法に明確に従う必要はないのではないでしょうか。
アラブ首長国連邦は、部族長同士が集まって作った連邦国です。国家元首の大統領は、一応会議で選ぶことになっていますが、実際には世襲制であり、そのような役割を担う地位であるということで、他の部族長よりえらいわけではありません。
これも欧米の基準から見ると、民主的でも無ければヨーロッパ風の封建的領主でもないので、元首とすっきりするわけにはいかないでしょう。
日本の場合、外国からの国賓をもてなすランクとして、天皇主催の宮中晩餐会が一番高いランクになります。
通常の国際法の解釈としては、国家元首による晩餐会が一番ランクが上ですので、この点で天皇は日本を代表する国家元首であるといえます。
しかし、国際会議や戦争になった場合など、日本の政治としての最高責任者は内閣総理大臣になりますので、この場合国家元首は内閣総理大臣であるといっていいのです。
もともと国家儀礼というものは、王様などの国の領主同士がお互いの立場を尊重するという礼儀から始まりました。
そのため現在でも、国王などの貴族は平民元首(大統領・首相)より各上、国王より法王(天皇)のほうが上、皇帝は一番上です。
この場合、日本の天皇は慣例上の尊称がエンペラーですので皇帝として一番上位に来ることも考えられます。
しかし中国との関係を考えると、彼の国は日本国王としての地位以上を認めないでしょうから、大統領よりは上のなのは儀礼上認めるけど、他の国の国王と同じということになるでしょう、そうすると在任期間で上下が決まるようです。
天皇が訪米したらたぶんアメリカ大統領は、空港までエスコートしにやってくるはずです。しかしアメリカ大統領が来日した場合、天皇が迎えにことはありえず、国家元首として対等な総理大臣がエスコートするはずです。
中国は共産制で貴族を認めない考え方ですから、国家元首を天皇としてしまうと、元首である書記長が来日した際には天皇が迎えにいかなくてなりません。そうでないと無礼になるからです。しかし国際儀礼上、平民元首が国王に敬意を払わないと見られると、イギリスなど他の王国から拒否されてしまうことも考えられます。
このように国家元首を無理に決めてしまうと、結構ややこしい問題がでてきますので、誰が元首か明確にせずに、その場にあった国際儀礼をつくしているのでしょう。
投稿日時 - 2008-05-31 17:48:04