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戦争は外交の延長は事実か

クラウゼヴィッツの『戦争論』に「戦争は政治(外交)の延長である」と書かれていますが、本当に同一線上にありますか?

noname#49727
noname#49727
  • 歴史
  • 回答数9
  • ありがとう数6

みんなの回答

  • been
  • ベストアンサー率39% (490/1243)
回答No.9

戦争も外交も、外国との関係を調整する手段です。 主権国家は、建前としては、何ものからも指図を受けることのない至高の存在ですから、一国が他国に命令・指示することはできません。だとすれば、外国との関係を調整するためには、話し合いで一致点を求める(外交)か、力ずくで従わせる(戦争)しかありません。しかし、戦争には高いコストとリスクが伴うので、可能であれば外交(軍事力をちらつかせることも含む)で問題を解決するのが望ましいのはいうまでもありません。 このように、両者は同一の目的を実現する手段なのです。外交、それがダメなら戦争、という一般的図式です。まさに、延長線上にある分けです。

  • Roman0
  • ベストアンサー率18% (118/628)
回答No.8

 「戦争論」を読んでいないで「戦争論」を語っている人がいますね。  こういうのを、騙りと言います。  国民国家の軍隊であるナポレオン軍の強さを実際に目にしたクラウゼヴィッツは、当たり前ですが、その戦い方を学ばねばプロイセンは弱肉強食の時代を生き残れないと考えていました。  そこで、クラウゼヴィッツはナポレオンの戦略・戦術を研究し、プロイセンがそれを学んで生き延びることを願って構想メモを書き溜めたのです。  結局、死ぬまでに本の形に纏めることはできず、未亡人がメモを集めて出版するという形になりました。その結果、「有名な書」ですし多く研究もされていますが、決して「名著」と言われるほどの構成にはなっていません。クラウゼヴィッツ婦人も、謙遜もあるでしょうが、それを自認したことを前書きで述べています。  つまり、クラウゼヴィッツの「戦争論」の価値は、国民国家の戦争を詳しく研究した最初の書物である点にあるのです。  むろんこれは、「戦争論」の価値を貶めるものでもなんでもありません。それだけクラウゼヴィッツが慧眼であり価値のあるデータを揃えたことを意味しますし、彼の人生において纏める時間が取れなかったことが残念だと言えます。  ともあれ、従って、外交もこの形態の戦争の延長。  古い時代の戦争など、眼中にありません。

  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (674/1408)
回答No.7

 若干、私見が入りますが宜しいでしょうか?  クラウゼヴィッツの『戦争論』が書かれた時代は、アメリカ独立やフランス革命等の国民国家誕生の萌芽が芽生えだした時代です。  つまり、今までの王侯貴族によって行われる戦争でなく、国民国家たる国が行う戦争の形態が、如何なる物でなければ成らないかを記述したものだと思います。  ですので「戦争は政治(外交)の延長である」と言う言葉は、クラウゼヴィッツが想定したであろう、逆の形態の戦争(古い時代の戦争)を想定すれば理解が容易になると思います。  ようは、王候貴族の利益や名誉の為、敵が弱っているから或いは敵より先に戦争の準備を終えたから等の、政治的(外交的)政策の延長上に無い戦争はしてはいけないという事だと思います。(軍事が政治に従属する)  当時の軍人である、クラウゼヴィッツが現代日本人の持つ様な非戦思想を戒める為に、この様な言葉を書いたとは思えません。  また200年近い期間、名著として読まれて来た本の一番有名な言葉が、ただの事象の提示ではないと思います。

回答No.6

部分的には例外もあるかもしれない。 第一次大戦のドイツ開戦はシュリーフェンプランの暴走という説もある。 (ロシアが動員開始したら自動的に先制する仕組みになっていた、という。有力な説かどうかは知りません) ただきっかけはともかく情勢的に結局は開戦していたのかもしれません。

  • moritan2
  • ベストアンサー率25% (168/670)
回答No.5

人対人あるいは会社対会社では交渉の最終手段は裁判となります。国対国の場合は裁判というわけにはいきませんから、最終的な解決は戦争となります。日本の憲法九条は会社や人なら裁判の権利の放棄と同じようなものです。

  • Roman0
  • ベストアンサー率18% (118/628)
回答No.4

> 本当に同一線上にありますか?  本当に同一線上にありますが、なぜあなたは疑うのですか?

  • eroero1919
  • ベストアンサー率27% (3007/11114)
回答No.3

彼がそう発言して200年くらいたっていて、その間にずっと批判と議論にさらされても完全否定されなかったわけですから、まあ本当に同一線上にあると考えてもいいんじゃないでしょうか。

  • tyr134
  • ベストアンサー率51% (851/1656)
回答No.2

「戦争」とは「外交」の最終手段と言っても過言ではありません。 通常は、お互いの利害の調整を「対話」によって平和的に行います。 この「対話による調整」が上手くいかなかったときに、戦争が起こり得ます。 例えば、先の日米開戦ですが、ここに至までには両国で何度も開戦を避けようと折衝が持たれていました。 しかし、結局話し合いがつかず、開戦にいたりました。 また、戦争を終わらせるのも、やはり「外交交渉」によってです。 降伏勧告から戦後処理に至までを決定するのも外交と言えます。 つまり、「戦争」とは「外交(政治)」の手段であるとも言えます。 ただ、リスクが大きく軽々に行われて良い類の手段ではありません。 あくまでも最終手段と言えます。

  • x1va
  • ベストアンサー率26% (802/3006)
回答No.1

自国の要求を相手国に飲ませるための最終手段という意味で外交の延長上にあると言えます。

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