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デジタル・リマスタリングされたDVDについて

どなたかご教示下さい。 ノイズ除去などされているデジタル・リマスタリングDVD、そうでないDVDがあれば、 映画館以外で、なるべく製作者側が意図した映像を観るにはどちらがいいのでしょうか? 最近古い映画DVDが「デジタル・リマスタリング」されているのをみますが、 '50年代に作られた映画などを実際観て見ると、 撮り直したのでは?というほど映像も音も美しく仕上がっていますよね。 ふと思ったのですが、「デジタル・リマスタリング」されているDVDというのは、 もし監督が手を下しているものでなければ、当時の製作者達も意図していない 映像表現になっている、という事にはならないのでしょうか? 専門的な知識が無いので、上手くお伝えできないのですが、 一般人が映画を観る手段として・・・ 1:映画館(フィルムがオリジナル) 2:ビデオテープ 3:DVD(これもアナログフィルムをそのままデジタル化) 4:DVD(ノイズ除去などが施されているデジタル・リマスタリング) だと思うのですが、下記の通り私なりの解釈があります。 1:製作者側も微量ながらノイズ付きの映像を見ている? 2:映画館で観る映像と同じ?だが、テープの物理的な劣化が激しい 3:単純にビデオテープのデジタル化? 4:マスターフィルムをデジタル化する際にノイズを除去している? もし認識が正しければ(↑補足訂正お願いします)、 1に最も近く、保存が利くものは3になりますよね。 つまり、、意図的にノイズを除去するのはオリジナル、 当時映画館で観れたものとはある種「別物」になってしまうという事なんだろうか? と思った次第です。 レオナル・ド・ダヴィンチ「最後の晩餐」の修復が別物に見えるように。 (オリジナルと近いかどうかは誰にも分からないのでしょうが。) つたない言葉での質問お許し下さい。 宜しくお願いします。

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  • isoiso0423
  • ベストアンサー率64% (1125/1741)
回答No.1

>映画館以外で、なるべく製作者側が意図した映像を観るにはどちらがいいのでしょうか? これはかなり難しい問題だと思います。特に古い映画だと当事者が存命されていないことも多いでしょうし、存命でも数十年前の記憶があいまいなこともあるでしょうし。 文字数に制限があるので、詳細までは説明できませんが、まず監督やカメラマンなど製作者サイドが意図したものを完全な形で見ることは困難、というか不可能に近いです。 といいますのは、撮影されたネガフィルムはたった一本しかないわけで、そのオリジナルネガを元にディープネガやワークプリント、マスターポジなど様々な工程を経て劇場用のプリントになります。映画館に掛かる時点で、世代的には3世代とか4世代とかになっているわけで、1世代めのプリントと比べると、色調や鮮明さなど、どうしても劣ることになります。 また各国での上映用に送ったものをその国毎にプリントするので、現像所や担当者によってばらつきが生じます。 有名な逸話に「ラストエンペラー」の日本公開版は色合いがカメラマンのビットリオストラーロの意図したものとぜんぜん違っていたそうで、怒りまくっていたという話があります。 他にもスウェーデンの巨匠ベルイマンが自国でみた自分の作品よりも、よその国で見たものの方が遙かに映像のクオリティが勝っていたと自伝で語っていました。 こういったことは国によって現像に使う水が違うのと、現像液にも法的に使えるものと使えないものがあることから起こるようです。あと技術者の腕もあるでしょけど。 で、DVDの話ですが、DVDにするためのフィルムに、どれを使うかでクオリティや製作サイドの意図するものは違ってくると思います。 最近ではオリジナルネガから焼いた第1世代のマスターポジをDVDの原版にすることが多いようで、これだといわゆる関係者のみが見ることが出来る0号プリントとほぼ同じになります。 ですが、DVDの原版のデータを映画会社が各国に送り、それぞれ国毎に処理するため、ここでまたズレが生じることになります。 デジタルだからそのままと思いがちですが、使用するスタジオに設置してあるデッキやモニターなんかでも、微妙にズレが出来てしまうんです。 ○○社製の機械だと青が強いとか、放送機器の会社毎に微細な特徴があるため、まったく同じものにすることは、不可能だと思います。 デジタルマスタリングはどちらかというと経年劣化したものを修復するという意味合いが強いので、必ずしも製作者の意図と外れるということはありませんし、逆に劣化した色合いなどを元に近づけるなど、よりオリジナルに近づけていると、思ってもいいのではないでしょうか? 最近だとビスコンティの「山猫」をイタリアが国家行事としてデジタルマスタリング化していましたが、幸いにもカメラマンのジュゼッペ・ロトゥンノが存命だったため、この作業が可能になったようです。 「山猫」はDVDやTV放映版は驚くほど綺麗でしたが、劇場で公開したプリントはあまり綺麗ではありませんでした。まあフィルム自体を修復しているわけじゃないのと、デジタル化したものをフィルムにすれば画質などかなりの情報量が欠落するので、ニュープリントで上映してくれた方が良かったような気もします。 ちょっと質問の内容とずれたところもありますが、なんとなくおわかりいただけたでしょうか?

vacarico-x
質問者

お礼

丁寧なご回答、大変勉強になりました。ありがとうございます! また、お礼が大変遅くなったこと、お許し下さい。 一行読む毎に納得、驚くことばかりで、疑問が一気にはれそうなヒントをたくさん頂きました。 中でもフィルムを現像する「水」でも、デジタルデータのコピーでさえも!違いが出てくるというお話、驚きました。 そう言われれば・・・と思いますが、恥ずかしながら全くの盲点でありました。 そう考えると、映画というのは世界中に配給する時点で「ある程度の妥協」の中で作るものなのでしょうか。「妥協」と言ってしまって良いか分かりませんが、その部分は製作者側の方たちはどう戦ってきているのでしょうか。「ラストエンペラー」だけの話では無さそうですよね。 逆に「共同制作としての醍醐味」というのもあるのでしょうね。 絵画や舞台などとはまた違った表現方法の芸術作品として見ると、とても興味深いです。 今まであまりにも無頓着に映画を観ていたのですが、 メディアを選ぶ選ばない、ということさえも自分で選択する、 良いきっかけになった気がします。 これから自分なりにももう少し調べてみようと思います。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • Mickey_us
  • ベストアンサー率50% (31/61)
回答No.2

こんにちは。 難しい問題なのですが、基本的な考え方があります。 まず、映画というのは複製を前提としたメディアですから厳密な意味での"オリジナル"は存在しない、ということです。 通常の映画では、初号プリントが制作側の意図がもっとも反映された、オリジナルに近いものです。しかしプリントは長期保存ができませんから古い映画の初期のプリントは退色したりキズがはいったりして使い物になりません。そもそもプリントからのテレシネは画質が落ちますしね。 そうすると、古い映画の場合は保存されているマスターによりケースバイケースでさまざまな対処を行った上でビデオ化するわけです。 元のフィルム(オリジナルのネガ、マスターポジ、デュープネガなどいろいろあります)の状態が良ければそれを使うでしょうし、それの状態が悪い場合やとってもお金がある場合は一度フィルムをデジタル化して修復したあとまたフィルムに戻すなんてコトもあるようです。 ただ、その場合でも基本的にはもともとその映画の持っている雰囲気を極力保持する方向で修正は行われます。そのために、修正・補正を行う担当者は古いプリントやビデオが確認できる場合はそれを見たり、関係者が存命の場合は立ち会いの下修正をしたりします。 問題は、それができないくらい古い作品の場合ですが、これは補正担当者が標準的な修正を行うことになりますから時により制作者の意図からはずれたものになることもあるかもしれませんね。 ただ、あまりそれを言ってしまうと映画とテレビは違うメディアですからそもそも異なる表現になることは避けられません。皆さんがご家庭でごらんになっている DVD やビデオの映画が映画館と同じになる保証はないのですから、あまり気になさらない方が精神衛生上よろしいかと思います。

vacarico-x
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 また、返信が大変遅くなり申し訳ありませんでした。 >あまり気になさらない方が精神衛生上よろしいかと思います。 そうかもしれませんね(笑) 今までメディアというものに無頓着でしたが、昨今やたら「リマスタリング」と聞くようになって、修復の度合い、それを取り巻く方々の気持ちが気になってしまったのです。 製作者によっては、もしかしたら共同制作としてのハプニングも含めての映画なのかしら、とも思ってしまいます。 となると「2001年宇宙の旅」のあの映像は・・・なんて、やはり興味は尽きません。

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