解決済みの質問
どちらかというと「裏打(うらうち)」(できれば手打ち)のほうが…という気がしますが、それはさておき。
以下、アイロン伸ばしの経験談ではなく、ささやかな裏打経験に基づく想像であることをお断りしておきます。
【シワになる原因】
揮毫することにより紙に水分が吸収されますが、この水分が乾燥するタイミングに紙の各所で偏りがあるため。
また、粘り気を持つ膠分(一般的な墨液の場合は化学糊分)が、紙の収縮に影響を与えるため。
【シワを伸ばすタイミング】
摩墨液の場合は揮毫後3日程度以上、墨液の場合は1週間程度以上が目安(どちらにせよ、乾燥期間は長いに越したことはない)。
乾燥が不十分である場合には、水を使用した際に作品がにじむ(俗に「泣く」という現象)ことがあります。
【最低限必要な道具】
霧吹き(作品を湿らせるのに使用)・水刷毛(作品に均一に水分を与え、シワを伸ばすのに使用)。
【アイロンの温度】
作品中の水分量が急激に変化しないよう(再度の偏りが発生しないよう)、低温から中温くらいがいいのでは?
(あらかじめテストされることを強く推奨します)
【望ましい作業場】
強制的にアイロンで乾燥させるのであまり意味がないように思えますが、作品中の水分の乾燥が緩やかであるようそれなりに湿度がある場所(気休め程度に考えてください)。
【手順】
1.作品を裏返す。
2.作品の裏面に霧吹きで水分を与える。
3.水刷毛で作品の裏面を撫でてシワを伸ばす。
4.アイロンで紙の各所が平均的に乾燥するよう時間をかけて伸ばし続ける。
【注意点】
1.作品の表面に霧を吹くと泣きやすい。
2.作品の表面ににじみ止めスプレー(例えば、クレタケの表装スプレー等)を吹いておくと、泣きづらい(ただし、吹き過ぎると伸びなくなる)。
3.作品の表面に吸水性の高い紙をあてがっておくと、霧吹きの水分で作品(墨)が溶けても泣きづらい(溶けた部分を紙が吸ってくれるため)。
4.水刷毛は普通の刷毛(障子貼り用等)でもよい(作品を傷めずに平にできればよい)。
【備考】
クレタケからアイロンで裏打するための用紙が販売されています。
ですが、あとあと軸や屏風等に仕立てる可能性が少しでもあるならば、クレタケのアイロン裏打は勧めません(化学糊は2度と剥がせない、失敗してもやり直しが効かないため)。
投稿日時 - 2007-12-25 00:02:23
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