• 締切済み

抗生物質の使い方

抗生物質には、多数の薬が発売されていますが.その使われ方が今ひとつよく分かりません.セフェム系には第1世代、第2世代、、、と続き、その他カルバペネム系等があるように思います. 今、仮に重傷の肺炎の患者がいたとして、複数の異なる薬剤(例えば、セフェム系とカルバペネム系)を同時点滴するというのは好ましいことなのでしょうか? あるいは同じ薬剤、例えばメロペンを倍量投与するのとではどのような違いが生じるでしょうか? 出来るだけ優しく解説して頂ければありがたく思います.また文献等ありましたら教えてください.

みんなの回答

  • oliviaph
  • ベストアンサー率25% (2/8)
回答No.4

No.2です >カルバペネム系は回数を多くした方が、またアミノグリコシド系は量を多くした方が効果があるというのは、MICの問題でしょうか? それとも未だ未知の作用でしょうか? については、No.3の方が紹介されたサイトを読んでいただければ、PK-PDについて等も含め、お分かりいただけるのではないかと思います。 また、 >例えばメロペン2回投与と3回投与では回復期間に平均どの程度の差が出てくるものでしょうか?  については、残念ながら私は回復期間の差についてのデータor文献を持っていません。重篤度や起炎菌により変わってくることでしょうし。 わかっていることは、 メロペンならばMIC=4μg/mLで2g×3より1g×4の方が%Time>MICが大きい(kuti,JL:Am J Health-Sys Pharm 2003;60:565)って事でしょうか。 また投与時間(点滴時間)の長さを重要視する先生もいらっしゃいます。

clear-eye
質問者

お礼

文献有りがとうございます.Am J Health-Sys Pharm 2003;60:565を参照してみました.AbstractしかDownLoad出来ませんでしたが、十分な情報が得られました.Monte Carlo SimulationでMICとEconomyを計算している様です. わたしは学者の立場から、臨床医師がどのような情報をもとに抗生物質の使用を判断しているかを知りたかったのです. 個人的な意見ですが、MICの時間が長く取れるというだけの理由ならば、回数を多くした方が抗菌力が高いとは言えないと思います.抗菌力はMICに晒された時間に依存しますが、同時に薬剤の濃度の関数でもあるはずです.同量の薬剤を2回で投与すればMICの時間は短縮されますが、菌はより高い濃度の薬剤に晒されます. 現場の医師が直感的に、あるいは経験的に、’頻回投与の方が治癒率が高い’というデータを持っているかどうかが知りたかったのです.

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.3

患者さんのお立場からのご質問でしょうか? No.1の方は、丁寧に詳しく解りやすくご回答ですね。 No.2の方は、抗生物質の全体的な流れのさわりを解りやすく回答なさっています。 けれど、抗生物質の使い方をこの欄で全て述べるのは不可能ですよね。 clear-eye様のご質問に即して回答します。 >仮に重傷の肺炎の患者がいたとして、複数の異なる薬剤(例えば、セフェム系とカルバペネム系)を同時点滴するというのは好ましいことなのでしょうか? カルバペネムはペニシリン、セフェムの進化系です。一般的には併用は行われません。例外は有り得ますが… ペニシリン系に感受性があると予測できれば、ペニシリン系を、しかし最近は耐性菌も多いのでカルバペネムを選択される場合も出てきているようです。(第一選択としてカルバペネムは好ましいとは、言えませんが…) 併用される場合は、その抗生物質の抗菌スペクトルが異なる場合ですね。 >例えばメロペンを倍量投与するのとではどのような違いが生じるでしょうか? No.2の回答にあるように、メロペンは1回量を増やすのではなく、投与回数を増やす事で抗菌力が高まる薬です。 http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050610.pdf#search='PK/PD' 2つの場合を比較する事は全く意味が異なります。 >スペクトルが良く似ていて、異なる化学構造の薬剤、例えばセフェム系とカルバペネム系の2つの薬剤を同時投与した場合、どのような効果が期待出来るでしょうか? 上記にも書きましたが、この場合は併用されることは、まずないと思います。 併用される場合は http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/hp-infect/file/manual/j.pdf#search='メロペン スペクトラム' >スペクトルが同じなので単に一つの薬剤の投与量を増やしただけの効果でしょうか? 菌の発育を阻止する濃度以上が有れば、どちらの抗生物質が効いたか解りませんね。 そういった同じスペクトルの薬を併用する試験は行われません(行う意味がありません)ので、はっきりした事は解りません。 もし、実際に併用されているのならば、具体的な薬品名をお書きになると併用の理由が解るかも知れません。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • oliviaph
  • ベストアンサー率25% (2/8)
回答No.2

抗菌薬は、悪い菌をやっつけるために使用します。 菌はグラム染色という方法で染色された色から大きくグラム陽性菌とグラム陰性菌に分けられ、それぞれ形で球菌と桿菌に分けられます。 カルバペネム系は、この4種類の分類の大体の菌をやっつけることが出来ます。第1世代のセフェム系は、グラム陽性菌は得意なのですが、グラム陰性菌が不得意です。抗菌薬は、グラム陽性菌が得意なペニシリンから始まって、ペニシリンでは太刀打ちできない菌をやっつけるためにいろいろ開発されてきました。 また菌によっては酸素を好む好気性菌と、酸素がいると増殖できない嫌気性菌がいて、たとえばアミノグリコシド系は嫌気性菌には効かないといわれています。 さらに、抗菌薬の使い方では、同種類のものでも投与回数を変えずに1回量を2倍にするほうが効き目が良くなる場合と、1回量は同じで投与回数を増やすほうが効き目が良くなる場合があります。一般的にはアミノグリコシド系は前者でセフェムやカルバペネム系は後者です。 あと、数種類の抗菌薬を併用する場合は、例えばアミノグリコシド系とセフェム系を併用すると、相乗効果が期待できることがあります。アミノグリコシド系は細菌の壁をグズグズにしてくれて、セフェム系はそのグズグズにしてもらったほうが細菌に入りやすいということも言われています。その他の併用では、例えば複数菌感染の場合はバンコマイシンはグラム陽性菌にしか効かないので、グラム陰性菌もいそうな場合はグラム陰性菌をやっつけられる薬をカバーすることもあります。 ここに書いたのは、ほんの一部ですが、ご理解いただけましたでしょうか? 前の方が説明されているので、重症肺炎の場合は割愛します。

clear-eye
質問者

補足

詳しいご説明有りがとうございます.アミノグリコシド系とセフェムやカルバペネム系との違いがよくわかりました. カルバペネム系は回数を多くした方が、またアミノグリコシド系は量を多くした方が効果があるというのは、MICの問題でしょうか? それとも未だ未知の作用でしょうか? また、例えばメロペン2回投与と3回投与では回復期間に平均どの程度の差が出てくるものでしょうか?  またこの辺りのことを解説したサイトがありましたら教えて頂けませんでしょうか?

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
noname#83374
noname#83374
回答No.1

確かに抗生物質や抗菌剤には多くの種類があります。 種類によって、作用機序が違うので、当然効く細菌も違ってきます。 どのような細菌に有効かを示したものを、抗菌スペクトルといいます。 抗菌スペクトルが広いということは、有効な細菌の種類が多いということを意味します。 ただし、スペクトルが広くても、効き方が弱いこともあります。 逆に、スペクトルは狭いけど大いに効く、という場合もあります。 細菌に感染して抗生物質を投与する場合、感染した細菌の種類がわからない場合は一般的に広域スペクトルの抗生物質を選択します。 効果がなかった場合は、スペクトルの異なる(=効く細菌の種類が異なる)抗生物質を選択します。 そんなに悠長なことをやっていられない場合は、スペクトルの異なる抗生物質を2~3種類同時に投与することもあります。 下手な鉄砲数うちゃ当たる作戦です。 細菌の検査をして、何の細菌に感染しているかわかっている場合は、その細菌に対して有効な抗生物質を選択します。 この場合はスペクトルが狭くてもいいので、効果の大きいものを使います。 1点集中的にガツンとたたくのです。 広域スペクトルのものを多数使うと、薬剤耐性菌が生まれる可能性が高くなります。 しかし細菌の検査をしている間に症状が悪化することもあるし、細菌検査はお金がかかるのでしないで治療する事もよくあります。 そういう時はひとまず、沢山の細菌に対して有効なものを使います。 質問文の例で言うと、重症の肺炎患者の急性期を乗り越えるためにまず複数の異なる薬剤を投与し、その間に細菌の検査をして、一番有効な抗生物質がわかったらそれに切り替える(仮にメロペンだったら、メロペンを使う)ということがあります。 ただし抗生物質にも副作用がありますのであまり高濃度では使えませんが、それでも効かなければ倍量投与することもあるでしょう。 また、病気の時は体全体の抵抗力が落ちているため、予防的に複数の抗生物質を投与しておくこともあります。 参考になれば幸いです。

clear-eye
質問者

補足

分かりやすい説明、有り難うございます.もう一つ教えて頂けませんか? スペクトルが良く似ていて、異なる化学構造の薬剤、例えばセフェム系とカルバペネム系の2つの薬剤を同時投与した場合、どのような効果が期待出来るでしょうか? スペクトルが同じなので単に一つの薬剤の投与量を増やしただけの効果でしょうか? それとも他のより良い、あるいはより悪い、効果が期待されるでしょうか?

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 抗生物質について教えてください。

    メロペン点滴用キット0.5g カルバペネム系抗生物質製剤 注射用メロペネム これらの意味を教えてください。 これらの抗生物質は、尿路感染に効果のある抗生物質? それとも気管支炎(呼吸器系)に効果のある抗生物質なのでしょうか?

  • 看護師さんへ抗生物質の投与間隔について質問

    現在、家族が入院しています。 私は病院に勤務する薬剤師です。 家族は、セフェム系の抗生物質を注射しているのですが、朝は10時過ぎに点滴し、午後は16時位から点滴が始まります。 薬剤師の常識では、1日2回の点滴で有れば、ベストは12時間毎、最低でも8-10時間は開けて欲しいのですが、看護師に聞くと忙しいから、6時間開いていれば投与しますとの事。 これでは耐性菌を作るようなものだと思うのですが、皆様の病院では如何ですか? もし、間隔を開けて投与されている方がいらっしゃいましたら、どのような工夫をされているか、或いは投与間隔が最適な間隔とならない理由を教えて頂けないでしょうか? よろしくお願いします。

  • 抗生物質のアレルギーについて

    子供が抗生物質のアレルギーです。(発疹がでます) 現在、蓄膿症で治療していますが、直らなく困っています。 セファム系バロン、フロモックス、セフゾンが発疹がで、検査でセフゾンがアレルギー反応がでました。次にジスロマックスで検査をしたら反応が出なかったので、蓄膿の治療時にクラリジットを服用したらやはりでてきました。これでマクロライド系もだめといわれました。薬のアレルギー検査は非常に高く沢山の薬剤を検査できません。 今後、抗生物質が使えないと肺炎や手術後の治療時などどうなるか不安です。 使えそうな抗生物質はありませんか?また、本当にすべてだめなことはあるのでしょうか?その場合今後どうなるのでしょうか? 現在奈良県在住ですが、近くでこの件の専門医もしくは専門の医療機関があればご紹介ください?

  • 外耳炎の抗生物質

    こんばんわ。どうやら外耳炎になってるような気がするんですけど、抗生物質のセフェム系第3世代のバナンは外耳炎に効きますでしょうか?手持ちでバナンがあります。「おくすり100番」というサイトで調べたら、中耳炎に適応が書いてあったのですが、外耳炎も効くのでしょうか?もし、ご存知の方がおられましたらご回答のほど、よろしくお願い致します。

  • 抗生物質による腹痛、下痢について教えてください。以前から抗生物質を飲む

    抗生物質による腹痛、下痢について教えてください。以前から抗生物質を飲むと、どうしても酷い下痢になってしまいます。 かといって、風邪の時にもらった抗生物質を飲まずにいたら酷い風邪が長引いてしまって…。 今まで、覚えている限りでもらった抗生物質はフロモックスとクラリス。 両方とも下痢になりました。乳酸菌を摂取するようにはしているのですが…。 薬剤師さんにも下痢になる云々の事情を話してみましたが、 この抗生物質は比較的副作用が少ない安全なお薬なので心配ないと思います、 としか言われず。 私は体質的に抗生物質が向いてないのでしょうか…? それとも種類によっては合う、合わないがあるものなのでしょうか? クラリスはマクロライド系、フロモックスはセフェム系のようですが、 どちらも同じ系統であれば、素人ながらも「ああ、○○系が私には合わないんだな…」と納得もいくんですが…。 今現在酷い風邪で抗生物質を飲んでいますが、 下痢をしながらでも飲んだほうがいいのか悩んでいます。 抗生物質を飲むたびにひどい下痢になるのでは、今後とても心配です…。 医師には近々相談に行こうと思っていますが、 ひとまずこちらで何かアドバイスをいただけたらと思い質問させていただきました。 宜しくお願いします。

  • 抗生物質の選択に関して

    獣医師ですので、薬についての知識は人並みぐらいにはあると思います。 抗生物質に関しての質問です。 獣医業界では抗菌剤使用の選択として、基本は感受性検査の結果や病変への移行です。しかし、盲目的に使用する時は移行や感染菌を類推して選択します。その中で比較的旧世代のもの(第一世代セフェムやアンピシリンなど)を選び、投薬期間はきちんと用いて、耐性菌の発生を懸念しています(重度の疾患では異なりますが)。 ところが私のいく耳鼻科や眼科、歯科で処方されるのは、キノロン製剤や第3世代セフェムや他の新しいものなど。そちらの方がよく効くとは思いますが、どうなんやろうとおもうこのごろです。私が行く病院がおかしいのか、それは医療現場で主流なのか疑問に思っております。 薬剤師、医者の立場からご意見聞かせて頂けると助かります。

  • 本当に風邪には抗生物質は効かないのか

    昨日ですが、熱が38.5度まで上がり朝にむせていたので誤嚥性肺炎にでもなってはいないかと思い、あまりに苦しいので救急車を呼んで病院にいきました。原因は風邪だと思うのですが抗生物質の点滴をしてくれました。すると苦しみがだいぶおさまり、椅子に座れるくらいになったのです。ネットで調べると風邪には抗生物質は効かないと書かれていますが本当にそうなのでしょうか。10%くらいの風邪は細菌によるものだとかいてありましたが、それだっとのでしょうか。どなたかかご意見をお聞かせ下さい。

  • 抗生物質(パンスポリン)のアレルギー

    先日、手術前の抗生物質の点滴でアナフィラキシー様症状を起こしました。 点滴後、直ぐ症状が出て、処置が早かったので 大事には至りませんでしたが(その日の手術は中止) その時は大げさかもしれませんが 「このまま死んでしまうのでは?」と思いました。 医師に パンスポリンという抗生剤だから以後充分気をつけるように、と言われました。 退院後、調べてみたところ 「塩酸セフォチアム」という成分だという事はわかったのですが、 このセフェム系抗生物質というものすべてに注意が必要という事なのでしょうか? (飲み薬もあるようですが・・) それともこの商品名のものに以後気をつければよいのでしょうか? この成分が入った市販されている飲み薬もあるのでしょうか? 詳しく説明を受けていないので わからないことだらけで少し不安です。 もともと多少のアレルギー体質ではありますが いままでに薬でひどいアレルギーはありません。 病院に行くのがまだ少し先ですので (混んでいるので病院ではじっくり訊けないかもしれません・・。) どなたか教えてくださいませ。

  • メロペンってなんでしょうか?

    娘の高熱が続き、入院し、抗生物質を点滴しているのですが効果は現れませんでした。あまりにも高熱が長い間続いているため、医師からメロペンという抗生剤に変更すると言われましたが、どういう薬剤なのでしょうか?ネットで調べてもどうもわかりません。

  • 膀胱炎になり、抗生物質投与。その後に発熱しました。。

    膀胱炎と診断され菌はグラム陽性菌とのことです。処方されていた抗生物質が効かなかったので、再度病院へ行き、抗生物質の点滴をしてもらいました。その1時間後ぐらいに激しい寒気がして、30分~1時間後に発熱しました。抗生物質を投与した後に発熱(7.4度)するの理由は何が考えられるのでしょうか。

黒インクが出ない
このQ&Aのポイント
  • 急に黒インクが出なくなった
  • Windows10で接続されているMFC-J6570CDWの黒インクが出ないトラブルについて相談です
  • USBケーブルで接続されているMFC-J6570CDWの黒インクが出なくなったトラブルについて相談です
回答を見る

専門家に質問してみよう