解決済みの質問
クラシック音楽は何百年も前から発展してきて、受け継がれてきています。しかし、現代においては、あまり音楽業界でのシェアも多きい方じゃないし、人気も愛好家や音楽に携わっている人以外には、堅苦しいようなイメージを持たれているような気がします。
クラシック音楽はそれ自体はもう音楽の遺産のようなもので、これ以上の発展はありえないのでしょうか?また、そのために人気は上がるということはないのでしょうか?
投稿日時 - 2007-12-09 00:11:56
「クラシックという音楽の一ジャンル」について私見を述べようと思います。
まず「堅苦しさ」について。
これはわが国が明治以降クラシックを導入、育成、発展させるにあたって、
教養主義とか権威主義、あるいは学校教育と密接に結びついていたからだと思います。
その後遺症がいまだに抜けきらないんでしょうね。
次に、クラシックの過去について。
クラシックの過去、つまり遺産については、汲めども尽きない深みを持っていることは言うをまたないと思います。
以上を重々認識した上で喚起しておきたいのは、ドイツ、フランス、イタリア(ひっくるめて旧フランク王国内と呼びたい)で発祥、発展したヨーロッパという一地方の音楽がクラシックだということ。
アフリカやイスラムの音楽、多様なインドの音楽、また日本の伝統音楽とは音のつくりが違うし、そもそも音楽の概念が異なるらしいということ。(詳しく書きたいが、私の手に余るのが残念です)
つまり文化が異なれば音楽も異なる。クラシックが人類唯一、絶対の音楽ではないということ。
(ポピュラー音楽はクラシックの富から派生したもので、クラシックと同根であると見なしていいと思います。後述)
最後に、クラシックの未来について。
これはクラシックの伝統を受け継ぎ、というか、伝統にうちひしがれる思いをしながら
新しい試みが営々として積み重ねられています。
たとえば同じ楽器編成で、ポピュラー音楽と現代のクラシックとを聴きくらべたとき、
極端に言えば数小節で違いがわかる場合があります。
ポピュラー音楽はわれわれが親しんできた音の要素からほとんど逸脱することがありません。
一方、もう片方の音楽は耳慣れない音の組合せや煩瑣なものが混ざっています。
奇異で、妙な複雑さがあり、あまり美しい、楽しいと思えないような音楽です。
これは作曲が下手なのではなく、ほかでは聴いたことがない新しい試みがなされているからです。
それが何度も聴くあいだに本当に素晴しい試みであると発見できるほどのものなのか、
たんなる作曲者のひとりよがりにすぎないのか、たいていの場合、にわかにはわかりません。
むかし、マーラーの緩徐楽章をきいていたときのこと、
ある知人が「これは映画音楽だ」と呟いたことがありました。鋭いと思いました。
スターウォーズのテーマ曲にしても、あれはマーラーやR.シュトラウスをうんとコンパクトに聴きざわりよくしたものであるといっても、それほど大きな間違いではないと思います。
ポピュラー音楽は、いかに多くの人の耳を傾けさせるかが、最大とは言わないまでも大きな感心ごとに違いありません。
それは悪く言うと「俗」だということです。けれどもすぐ付け加えねばなりませんが、多くのハートを捉まえるには、それ相応のたいへんな努力と洞察力が必要でしょう。決して安易なことではありません。
これに反し、現代のクラシック作曲家は一般大衆のそっぽを向いています。
彼は「音楽」の新しい可能性を常に模索しています。
それは多くの人がきいてすぐわかるものではないし、大衆の共感を得られにくい試みです。
ポピュラーが多を望むのに対し、現代クラシックは時代の最先端であろうとしているのかもしれません。
以上、たいへん図式的に書きました。例外は山ほどあるでしょう。
けれども大筋はこんなところであると思っています。(ずいぶん荒っぽいですが)
ついでに言えば、この大衆の人気と「芸術」と総称されるものとの乖離は、二十世紀以降、
クラシックばかりか、詩や小説などの文学でも、絵画や彫刻など造形芸術の分野でもきわめて顕著です。
投稿日時 - 2007-12-10 01:56:44
お礼
丁寧にありがとうございました。納得できる部分がたくさんあり、参考になりました。
投稿日時 - 2007-12-11 09:54:12
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ベストアンサー以外の回答(13件中 11~13件目)
仮に小説を読むとしましょう・・・純文学と大衆文学。
音楽に置き換えて、前者がクラシックで後者はポピュラーとでも。
そう、何というか土俵が違うとでも・・・耳に馴染みやすいのは圧倒的にポピュラーです。メロディーや歌詞も含めて、そして何より流行というか短期間で大衆に広く浸透しますよね。
それに比べて純粋なクラシックはどうでしょう?確かに長くて形式的で堅苦しさは否めません。が、現在の音楽の全ての基礎というか要素が含まれていて聴く、聴かないに限らず無くてはならないものと言えます。
毎月、膨大な量の様々な興味をひく読み物や小説の類が出版されています。
一方で世界文学全集や日本文学全集といった古典的なものも決してなくならないのもお分かりだと思います。
そもそもクラシック音楽の本格的な起こりはヨーロッパの教会で、敬虔(けいけん)な信者が厳粛な雰囲気の中、ミサを行う際、備え付けのパイプオルガンの伴奏で賛美歌を歌ったりして(今でいうBGM)場の雰囲気を盛り上げる(演出)効果もあった訳ですね。そこにバッハという偉大な天才が現れて飛躍的に幅広くかつ創意溢れる音楽を多義にわたり次々と作曲したのですね。
でも、音楽はまだまだ教会や宮廷といったごく一部の人たちのためだけの特殊なものでした。ハイドン、モーツァルトを経てベートーヴェンになり彼の業績でやっと市民階級に音楽が浸透していったのです。
その後、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスといった正統的な流れをくむ作曲家やイタリア、ロシア、フランス、イギリス、東欧、北欧諸国といった国々に著名な作曲家が次々出現してロマン派~近代、現代へと続きました。
クラシック音楽は人類の偉大な遺産といえるでしょう。でもそれは決して過去の遺物では無く、現在も確実に歩み続けているのです。強烈なリズムや変拍子、また、メロディの無い無調といった一見難解な現代音楽も、連日TVを賑わしている若いポップシンガーのハイテンポな歌や演歌もフォークもロックもジャズも全て元を辿ればバッハやモーツァルト、ベートーヴェンの時代がスタート地点なのです。極論すれば、すでにこの時代に音楽は完成されていたのですね。時代や国・民族を超越した普遍的で純粋な音楽・・・いつの世にも確実にそれらは人々のこころの深いところに響き、その伝統は正しく継承されてきたのです。
投稿日時 - 2007-12-09 02:42:26
お礼
普遍性というのは具体的にはどういう曲が例として挙げられるのでしょうか?
投稿日時 - 2007-12-09 23:57:41
>堅苦しいようなイメージ
平原綾香が歌ってヒットしたGustav Horst(グスターフ・ホルスト)の”Jupiter"のような曲も堅苦しいですか?
または、荒川静香が金メダルを取ったときに流れた、「トゥーランドット」も堅苦しいですか?
私は海外在住でよくクラッシックラジオを聞いていますが、時々坂本隆一の「戦場のクリスマス」とか「ラストエンペラー」とかがかかります。「スターウォーズのテーマ」や「ゴットファザーのテーマ」、ビートルズのスタンダードナンバーなどはもうクラッシックと言っても良いのではないでしょうか。
クラッシック音楽でもヨハン・シュトラウスが出てきた頃、ダンスのワルツも確立して、今で言えばクラブまたはディスコと言った感じだったのだと思います。また、ショパンやリスト、ブラームス、チャイコフスキーに至っては美男子のピアニストボーイズでサロンでピアノを弾けばマダムたちに囲まれキャーキャーといった感じ。
シューベルトの頭の中は音楽と女性しかなかった。お陰で、そちらの病でお亡くなりになりました。(アッチョンブリッケ)レ><ノ”
ヨハン・シュトラウス(息子の方)の弟ヨーゼフも音楽家ですが、もともとエンジ二ァで道路の清掃車(馬車に繋ぐ)など設計していたようです。
ベートーベンは父親が、ベートーベンをモーツアルトのように神童として有名にしたいがために、本当は6歳なのに5歳と言って売り込みました。
ドラマのバックに使ったり、音楽家の裏話を知ることや、クラシックの歌いやすい曲に新しく歌詞をつけて歌えば、何時でも、新鮮に聞こえると思います。
現代音楽も時代とともにふるいにかけられ、スタンダードナンバーで残った物があと何十年後にはクラッシック音楽として確実に残ってゆくことでしょう。
何十年後...? もしかして、地球の方がもつかなァ?
投稿日時 - 2007-12-09 01:08:30
お礼
なんでもクラシックになりえるのですね…
投稿日時 - 2007-12-10 00:00:31
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