- ベストアンサー
遷移元素のイオン価
“遷移元素がイオンに変化したとき、2価になる原子(元素)が多く、 1価、3価、4価などになる原子もある”と、 「化学結合の見方・考え方」に記されていました。 とある化学系のHPにもそのようなことが書いてあり 電子のもつ軌道に理由が隠されているようなのですが、理解できません。 第1イオン化エネルギー:E1 第2イオン化エネルギー:E2 中性粒子からn価のイオンになるのに必要なエネルギーをE(n) のように定義した場合、 E(2)=E1+E2ですよね。 E(1) < E(2)なのに( 少なくとも E1 < E2 であるのに ) なぜ、1価よりも2価になりやすいのでしょう? 自分が扱っている原子は銅です。よろしくお願いします。
- takashi-kun
- お礼率38% (5/13)
- 化学
- 回答数5
- ありがとう数3
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
悩みましていろいろ検討しました。銅の場合電子の配置は 1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 4s1 3d10 (エネルギー準位順、副電子殻の構造:1=K、2=L ・・・の主電子殻を示し、s・p・dは副電子殻、記号の 後の数は電子数を示す。) なんです。最外電子殻N(4S)に1個の電子が存在しま すから1価の陽イオンになることは明らかです。 では、何で2価のイオンに成り易いかです。 次の副電子殻は4pで定員は6です。この、4s・3d・ 4pのエネルギー準位はあまり差がないのです。 で、「フントの法則:不対電子の構造をとりやすい」 (スピン量子数の片方側だけをとりやすい) から、4s・3d・4pの定員は2+10+6=18 これが不対電子構造をとると、18/2=9です。 銅の内殻の電子数が18で18+9=27になります。 銅の電子数は29、Cu+は28、Cu2+は27個 です。よって、銅(2)イオンの電子配置は 1s2 2s2 2p6 3s2 3p6 4s1 3d5 4p3 となって安定する。と考えられます。 違っていたら 教えて下さい。
その他の回答 (4)
Cuの場合、f軌道は関係ありませんね! 化学の基礎の本を引っ張りだして見たのですが、 Cuのイオン化ポテンシャルのデータは第一、第二、第三までしか記載がありませんね? ところで、質量分析の原理は概略判りますが、試されている実験方法では電子1個分の差も検知できるのでしょうか? それと、イオン化ポテンシャルのデータと同様に考えてよいのか判断つきかねますが、Cu(I)が2個のクラスター(?)は存在しないのでしょうか? どうも、2→1→3→4の順番の理解はできませんね? 基礎の方のフォローお願いします。
追加情報です(?)。 1.http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN4-7853-3019-8.htm (無機化学概論) d軌道、f軌道を扱った成書はたくさんあると思いますよ。 ご参考まで。
補足
早速の回答、ありがとうございました。 これから調べてみようと思います。 私が扱っている銅は純度99.9%のものです。 この銅の厚さ1mmの基板を、レーザーアブレーションのターゲットとして 用いており、アブレーションによって発生・飛散した銅の多価イオンを 追っています。 1価から4価のイオンが観測されていますが、そのイオン収量(確立)は 大きい順に2価、1価、3価、4価だったのです。 そこで、疑問が生まれたんです。質問したように。 化学の知識は小学生なみなんですけれども、金属錯体は化合物ですよね。 多価イオンを追うとき、エネルギーアナライザーを用いて質量分析的 手法で解析していますが、実験より得られた飛行時間のピークは、 銅の2価のイオンの飛行時間理論値とピタリ一致するので 化合物ではないと考えています。 もっとも、クラスター数は1のみと過程した上で処理してしまって いるのは事実です。 このような補足で的が絞れれば良いのですが,,, とにかくこれからじっくりと,紹介していただいたHP及び文献を あたってみたいと思います。ありがとうございます。
追加情報です。ますます難しくなりますが・・・? 以下の成書は如何でしょうか? --------------------------- 1.配位子場理論/B.N.Figgis…[他]/南江堂/1969 2.配位子場理論とその応用/上村洸,菅野暁,田辺…/裳華房/1969 3.配位子場理論入門/Carl J.Bal…[他]/丸善/1967 ----------------------------- Cuのどのような化合物ですか? 錯体では・・・? 補足お願いします。
直接的な回答ではありませんが、以下の参考URLサイトは如何でしょうか? 「イオン化ポテンシャル」 更に、少し的はずれかもしれませんが、 ・http://www2.ionbeam.hosei.ac.jp/thesis/1987/1-1.htm (PIEXスペクトルの化学結合効果) ご参考まで。
関連するQ&A
- 全元素で最もイオン化エネルギーが大きい元素がHeで最もイオン化エネルギ
全元素で最もイオン化エネルギーが大きい元素がHeで最もイオン化エネルギーが小さいのはFrです。 でわ、どうしてイオン化エネルギーがHeは大きくFrは小さいのですか? 最外殻電子と原子核からの距離も関係してると思うのですが…
- 締切済み
- 化学
- イオンに関する質問
高校化学の基礎レベルについての質問です。 元素の性質として希ガス以外の元素は安定しようとして電子を放出したり受けとろうとしたりします。 放出したがる元素は陽イオンとなり、電子を受け取り電子の数が陽子の数を上回れば元素は陰イオンとなります。 ここまでの理解は合っていますでしょうか? このとき、この電子の受け渡しをするときなのですが、誰と受け渡しを行うのですか? 他の不安定な元素と行うのでしょうか? また、原子番号が大きい方が陽イオンになりやすいと書いてあったのですが、これはなぜなのでしょうか?イオン化エネルギーが大きいからですか?電子を失う(相手からすると奪う)のに必要なエネルギーがイオン化エネルギーであると定義すると原子番号が大きい方が陽イオンになりやすいというのが負に落ちません。(電子を失うためにより多くのエネルギーが必要なのに陽イオンになりやすいとは?) 教えてください。
- 締切済み
- 化学
- 遷移元素の価数のとり方について
典型元素の価数は主に最外殻電子の個数と等しくなりますが 遷移金属元素になるとそうもいきませんよね。 いくつかの価数をとる金属元素の場合 そのうちのひとつは 4s軌道に存在する電子の数でどうにか説明できそうですが 実際は4s軌道よりも3d軌道の方が外にあるわけですし d軌道になると軌道の形も結構複雑ですよね。 …というわけで 遷移元素の価数のとり方を説明するいい方法をご存知の方がいらっしゃいましたら 教えて下さい!!
- 締切済み
- 化学
- イオン化エネルギーについて
こんばんは。化学の勉強をしていたところイオン化エネルギーの部分で混乱してしまいました。 自分の考えを述べるので、間違いの指摘や、補足をして頂ければ幸いです。 まずはイオン化エネルギーの定義からです。その原子から(電子をいくつか取り去って)陽イオンになるのに必要なエネルギー。右上の元素(希ガスを除く)ほど陰性が強いので、(陰イオンになりやすい=)陽イオンになりにくい。つまりより多くのイオン化エネルギーが必要である。 こう考えると、参考書の「同族元素の原子の第一イオン化エネルギーを比べると、原子番号が大きいものほど小さくなる」に矛盾してしまいます。大きくなるはずなのではないでしょうか…? くわしいかた、ご指南頂ければ幸いです。
- ベストアンサー
- 化学
- 遷移元素の電子配置がよくわかりません・・・。
こんばんは。よろしくお願いします。主量子数がn=3以上になるとs,p,d・・・と順番に入るのではなく、少し順番が変わり、教科書には「周期表の第1族と第2族はs軌道に電子が入る元素、第13族から18族まではp軌道にはいる元素、第3族から12族まではd軌道に電子が入る」とありました。ですが、遷移元素の場合、価電子が1個か2個なのでその教科書の記述とも合いません。遷移元素の電子配置はどう書けばいいのでしょうか?どなたか教えてください。
- ベストアンサー
- 化学
- 同族元素における第一イオン化エネルギーの変化について
物理化学の教科書に載っていた、各元素のイオン化エネルギーの値が書かれている表を見ていて疑問に思ったことがあるので質問させてください(><) 同族元素においての第一イオン化エネルギーは、第2周期、第3周期と周期が増えるに従って減少しています。この理由は以下のようであると理解しました。 同族元素では、最外殻の電子配置が同じ副殻の型であるが、周期の違い(主量子数nの違い)によって最外殻が異なる。よって、主量子数nが増加すると、内殻電子による遮蔽が増し、原子核からの距離が大きくなるので、最外殻電子を取り除くエネルギーは減少する。 このことを理解した上で表を眺めているとあることに気がつきました。13族~18族において、第2周期元素と第3周期元素との間の値の変化は、第3周期以降の値の変化に比べ大きいのです。第3周期以降では、これほど大きな変化はみられないようです。これは13族~18族のどの族においてもいえるようです。これには何か理由があるのでしょうか?細かいところを質問してすいません(><)だれか分かる方、教えてくださいm(__)m!!お願いします。
- 締切済み
- 化学
お礼
返答遅れてすみません。 よくわかりました。今日になって、初めて目を通した 私がバカでした。もっと早く読んでおくんだった、、、 本当、ありがとうございました。