• ベストアンサー

VACの乳化重合中の薄青蛍光発色について

VACを乳化重合しPVACを合成する際に、薄青蛍光を帯び、その後次第に白濁していきますが、この理由が分かる方、お願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • rocken
  • ベストアンサー率70% (7/10)
回答No.1

重合が進むにつれてPVAc粒子が大きくなっていくことで、PVAc粒子と水との屈折率が大きくなっていくためです。 乳化剤を使用した場合において、重合の過程を考えてみると、開始剤を入れた時点で、開始剤が熱分解してラジカルが生じ、そのラジカルがミセル内に飛び込み、ミセルに可溶化されているモノマーと反応してPVAcが生成し、系内にはPVAcの小さな粒子(0.05μ程度)がたくさん出来ます。その時点では、粒子の大きさは0.05μ程度と小さいため、水との屈折率にほとんど差が無く、透明に見えます。反応が進むと、ミセル内でPVAcの成長反応が起こり、PVAc粒子はだんだん大きくなります。その大きさが0.1~1μほどになると、PVAc粒子と水と間の屈折率の差が大きくなり、青みがかった白色を示します。そのまま成長し続けたり、粒子同士が互いにくっついて1つの粒子になってしまったりして、大きさが1μを越したとき、光の乱反射により白色になります。 乳化剤の他に、高分子保護コロイドを使う場合があります。工業的にはPVAが良く用いられます。この場合は、乳化剤を使用したときのポリマー粒子の生成過程が異なります。しかし、初めに小さな粒子ができ、それが大きくなって水との屈折率に差が出てくるというイメージは同じです。

softonnn
質問者

お礼

コロイドのチンダル現象ってことでしょうか? つまり、溶液の色が、無色透明→薄青蛍光→白濁となった順に、PVAcの重合度が上がっていっていることの証明にもなるってことですね。 ありがとうございましたm(_ _)m

関連するQ&A

  • カチオン性乳化剤について

    乳化重合によりアクリルゴムを合成しているものですが 乳化剤としてアニオン性とノニオン性が一般的に用いられていますが、 カチオン性乳化剤があまり用いられない理由を教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • 粉末状モノマーでの乳化重合

     乳化重合に限らず粒子状のポリマーを得る重合方法はいくつかありますが,調べた限りではすべて液体状のモノマーを使っています。粉末状のモノマーを使って粒子状ポリマーを得たい場合はどうしたらよいでしょうか?  自分では,分散重合なら可能ではないかと思っていますが,特にそのような例を知っている方がいたら教えて下さい。  また,乳化重合(ソープフリー含)では,難溶性の液体モノマーが使われますが,水溶性のモノマーで乳化重合は可能なのでしょうか?  なにか知っている方,よろしくお願いします。

  • 酢酸ビニルの塊状および乳化重合について

    塊状重合:酢酸ビニルとアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を量りとり、60℃の湯浴につけ重合反応を行いました。粘度が上がってきたら、試験管を湯浴から出し、ヘキサン中にゆっくり注ぎ込みポリマーを沈殿させました。 乳化重合:乳化剤を水に溶かし、攪拌機でかき混ぜながら外浴を60~70℃に保ち、完全に泡立った後、水に溶かした過硫酸カリウムを加え、更に5分後酢酸ビニルを加えました。その後、外浴を一定に保ち1時間反応させました。溶液を室温まで冷却し、食塩水で塩析し、吸引ろ過をし、生成物を得ました。 塊状重合と乳化重合で開始剤の種類が異なるのはなぜでしょうか?(反応機構の観点から) あと、乳化重合で食塩水を加えるとポリマーが沈殿するのはなぜでしょうか? 知っている方、教えてください。 あと、塊状重合・乳化重合について載っているHPがありましたら、教えてください。

  • 酢酸ビニルの乳化重合について。

    乳化剤、重合開始剤を水にいれて溶解し、そこに酢酸ビニルをいれてかきまぜます。 この時、加熱し、順調に進めば溶液が青白く見えます。 なぜ、このようになるのでしょうか? わかる方よろしくお願いします。

  • アクリルの乳化重合後の器具の洗浄方法

    現在アクリルの乳化重合を検討しているのですが、反応終了後にアクリルの凝集物が少しですが器具にこびりついて残ってしまいます。 この凝集物はこすり落とせば除去可能ですが、曲線を描いたような器具の場合手間がかかります。 溶剤で溶かして除去できないかと考えているのですが、適した溶剤を思いつく方、アドバイス願えないでしょうか。 また、乳化重合後は器具にこのような凝集物が付着するものなのでしょうか。

  • ビニロンはどうして付加重合ですか?

    現在、合成繊維の分野を勉強していますがわからない問題があります。これは大学受験用参考書に載っています。どなたかおわかりになる方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。 付加重合と縮合重合の違いは、付加重合は単量体が付加反応しながら重合する反応で、縮合重合は、簡単な分子が脱離しながら重合する反応ですよね? そこで、ビニロンについて質問なのですが、参考書にはビニロンは付加重合による合成繊維、とありました。ですが、どうして縮合重合ではないのでしょうか?というのも、付加重合によって合成されるもの、たとえば、ポリエチレンや、ポリ塩化ビニルなどは、重合体になったときに、分子内に単量体の形が残っていますが、ビニロンは形がかわっていますので、これは縮合重合では?と思うのですが。 考え方が間違っているのでしょうか? ただ、他の付加重合と比べると特殊な感じがしてしまいます。 私の勉強不足なのですが質問する人がいないため、困っています。どなたかご存知の方がいらっしゃれば、教えていただきたいと思います。また説明不足の点があれば補足させていただきますので宜しくお願いいたします。

  • アクチンの重合・脱重合について

    今、私はアクチンを重合・脱重合させ、野生型と変異型での違いを比較するという実験をしています。 しかし、さっぱりうまくいきません。 SDS-PAGEで各行程毎のサンプルをとり、後で確認しているのですが、どうも脱重合がうまくいきません。 それとも重合が正常に進んでいないために不可逆となってしまっているのでしょうか。 今まで、重合温度、pH、bufferの作り変えなど試してきましたが効果がありませんでした。 標品で試してもうまくいきませんでした。 同じような経験のある方、またはアクチンに詳しい専門家の方、よろしくお願いします。

  • 塊状重合

    AIBNとMMAにより、PMMAを合成したのですが、重合反応の後期で反応速度が急激に増大するのは何でですか? 分かる方よろしくお願いします。

  • 減圧下での重合禁止剤について

    減圧下での重合禁止剤について 現在メタクリル化合物を合成しています。 後処理後にカラムで精製してますが、どうやらエバポ中に一部が重合している感じです。 メトキシフェノールは添加してますが、減圧下ではあまり効果が無いと聞きました。 そこで、減圧下でも効果のある重合禁止剤を教えて下さい。 光学材料用のメタクリル化合物なのでできるだけ無色のものが良いです。 よろしくお願い致します

  • ポリマー重合方法

    ポリマーの塊状重合を行っています。これまで使っていたモノマーは高温(160℃)で一端溶融し、その後触媒を添加して粘性が上がるまで攪拌してその後一定時間反応させていたのですが、今回新しく使用したモノマーはこの温度では溶融せず、同じ方法では触媒を分散させるのが難しいです。また溶融するかどうか少し時間を掛けているうちにモノマーの色が白色からベージュへと着色していました。 そこで質問ですが、ポリマーの合成は固体粉末状態でも触媒と熱により重合は進行していくのでしょうか?重合はアニオン重合です。塊状重合で触媒が不均一に分散していてもモノマーがある程度溶融する条件もしくは液体のモノマーを含む系で行っており、溶融・溶解しない系は初めてでしたのでどなたかアドバイスお願いします。またこのような場合の重合方法・条件等がありましたらそちらもアドバイスお願いします。