• 締切済み

短歌 永井陽子

国語の授業で、永井陽子さんの短歌をしらべることになりました。 「ほんたうはすこしだけひと恋しいといふてみたきを秋の笹の葉」 という短歌なのですが、 意味は「ほんとうは少しだけひとが恋しいと言ってみた秋の笹の葉」 というようなものでいいのでしょうか・・ 作品の詠まれた背景、作者の心情も調べてみたのですが、ありませんでした。 参考になるサイトやアドバイスをいただけると幸いです

  • isira
  • お礼率47% (17/36)

みんなの回答

回答No.3

 歌の情景は私にもはっきりとは分からないのですが、文法的なことを少々。  中学生でいらっしゃるのでしょうか、それとも高校生。文法はある程度お分かりでしょか。  「たし」という古語(文語)の助動詞があります。現代語(口語)の「たい」の先祖にあたります。「たい」と同じく希望を表す助動詞なので、たとえば、「遊びたし」「読みたし」は「遊びたい」「読みたい」という意味です。  http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9F%E3%81%97&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=1&index=11879911431200  この「たし」は助動詞ですから活用して、「たき」という形になります。「連体形」と呼ばれる形です。掲出歌の「いふてみたきを」の「たき」は、この「たし」という助動詞の連体形です。  なぜ、連体形になっているかというと、次の「を」が、「~けれども」といった逆接の意味を表す「接続助詞」だからです。この接続助詞は連体形に接続します。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%92&dtype=0&stype=0&dname=0na&pagenum=1&index=20852819897900  (ちなみに、「本を読みたし」というような時の「を」は「格助詞」です。)  「いふてみたき」の「み」は動詞の「みる」の連用形です。(助動詞「たし」は連用形につきます。)  「みる」は、目でものを見る動作を表すのが本来ですが、「いふてみる=言ってみる」や「ちょっと食べてみる」「初めの方を読んでみる」のように、「ためしに~する」という意味でも用いられます。前者を本動詞、後者を補助動詞と呼びます。ここはもちろん後者として使われています。  以上から考えて、「みたきを」は「(言って)み」「たい」「けれども」という現在の気持ちを述べていると思われます。  永井陽子さんは、1951(昭和26)年生まれで、2000年に病気のため、48歳の若さで亡くなっています。(今調べてみるまでは、私は現在もご活躍中だとばかり思っていて、お亡くなりになったのを知りませんでした……。   べくべからべくべかりべしべきべけれすずかけ並木来る鼓笛隊 はよく知られた歌ですね。)  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E4%BA%95%E9%99%BD%E5%AD%90  残念ながら「ほんたうは」の歌を永井さんがいつ頃お作りになったのかが分かりませんので(「永井陽子全歌集」が刊行されている〔\6,300!〕ようですから、それを見れば分かるでしょうが、私は今見られる状況にはおりませんので)、はっきりしたことは申し上げられませんが、48歳でお亡くなりになったことからも、年をとってから若い頃を振り返った歌とは考えにくいように思います。もし、死を自覚なさってからの作品であるならば、人生への哀惜、孤独感、人恋しさといったものを読んだ歌と考えられるでしょう。    私としては現時点では、「ほんとうは、すこしだけ、言ってみたいけれども」という言い方からは、ほとんどあきらめている、しかし、少しだけは言ってみたい気持ちも残っている。でも、やはり、目の前で秋風にささやかに揺れる笹の葉(秋に枯れるものではないと思います)のように、黙って静かに過ごしていこう、というほのかな心の揺れを詠んだ歌ではないかと考えています。  長々と書き連ねましたが、お役には立たなかったと思います。お許しください。

  • gekkamuka
  • ベストアンサー率44% (138/309)
回答No.2

 「秋の笹の葉」は、春の筍(たけのこ)も若竹として青く成長し、また親竹も青青と茂りを見せるので「竹春(ちくしゅん)」と呼ばれている、そのことを指しているのでしょう。  竹に関しては、春は「竹の秋」、夏は「竹の梅雨(こづゆ)」「篠(すず)の子」に「竹落葉」となり、「やがて万木凋落の秋に、「竹の春」を謳歌して、「竹に佳色アリ」の季節をもたらす」(山本健吉「基本季語500選」)。  ですから、もはや自分も人生の秋ではあるが、「ほんたうはすこしだけ」竹のように「竹春」の謳歌まではいかないまでも、ほんのりと「佳色」の季節を味わってみたいのだ、と。

  • ANASTASIAK
  • ベストアンサー率19% (658/3306)
回答No.1

「きを」の「き」は過去回想の助動詞「き」です。 >ほんたうはすこしだけひと恋しいといふてみたきを秋の笹の葉 本当はちょっぴり人恋しいんですと言ってみたかった のに、つい強がってしまった私だった。目の前の秋の 笹の葉が次第に枯れていくようにこの私も年老いてい くくせに。

isira
質問者

補足

意味がよくわかりました。 そこから読み取ってみたんですが、 作品の詠まれた背景 そのままかかれているように、季節は秋という作品です 作者の心情 意味のように、恋人か誰かに会いたくて、いおうとしたけれど強がってしまっていえなかった作者は、もう自分は年老いているのに、何を強がってしまったんだろうと、悔やむ気持ちや、会いたい気持ちをあらわした作品なのではないでしょうか このような考えでいいのでしょうか。 アドバイスお願いします

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