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脳細胞

こんにちは。よろしくお願いします。 推理小説で有名なアガサ・クリスティーの著作ポワロ・シリーズで、エルキュールポワロはその明晰な頭脳を「灰色の脳細胞」と呼んでいますが、実際活発に働く脳細胞は灰色なのでしょうか。 また、なぜそうなるのでしょうか。 詳しい方おりましたら教えていただけると嬉しいです。 失礼します。

みんなの回答

  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.1

こんにちは。 活動が活発であるから色が違うということではありません。「細胞体」の密集する部分が灰色で、「軸策」の張り巡らされている部分が白く見えるんです。 神経細胞には「細胞体」と、他の細胞に神経伝達を行なうために細胞体から長く伸びた「軸策」というものがあります。我々動物の脳内には何らかの機能を果たすために細胞の密集する構造があちらこちらに局在しておりまして、それぞれの細胞体は周りの細胞に軸策を張り巡らせ、神経伝達を行なっています。 解剖学では古くからこのような中枢系の構造に対し、無数の「細胞体」が密集する部分を「灰白質」、連絡用の「軸策」が張り巡らされている部分を「白質」と分類しており、灰色掛かった部分と白い部分は肉眼ではっきりと判別できるものだそうです。そして、「灰白質」の代表格といいますならば、やはり何といいましても大規模な細胞体の密集が層状を構成する「大脳皮質」であります。アガサ・クリスティは当時の解剖学的知見を自分の作品に取り入れ、ポアロの大脳皮質を「灰色の脳みそ」と呼ばせたのではないでしょうか。 但し、アガサ・クリスティの時代とは違い、現在の脳科学では細胞体が密集しているからといって頭が良いとは限りません。例えば、学習記憶といいますのは神経細胞のネット・ワークによって形成されるものでありますから、それは細胞体の数に比例するものではなく、細胞体同士が連絡を取り合うための軸策がどのくらい張り巡らされているかです。そして、脳細胞の数といいますのは成人に達した段階から減少の一途を辿りますが、神経連絡繊維といいますのは経験・学習を積み重ねることによってどんどんと形成されてゆくものです。 因みに、お年寄りといいますのは脳細胞の数が減少するからボケるというのは全くの科学的根拠がありません。脳細胞といいますのは百歳まで生きてもまだ使い切れないくらい残ってしますし、神経細胞同士の接続とは経験年数に比例して増えるものですから、70歳のお年寄りは20代の若造よりも物理的に三倍以上頭が良いということになります。ですから、難事件をズバリと解決するポアロの脳みそとは、実際には灰白質ではなく、神経伝達を行なうための白質が充実していたと考えるべきではないかと思います。とはいえ、アガサ・クリスティの時代には、このような認識はまだありませんでした。

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