• ベストアンサー

RNA抽出時のイソプロ沈やエタ沈で...

動物由来培養細胞でのRNA抽出をTRIzolで行っています.その過程でイソプロ沈,エタ沈がありますが,普段は白いペレットで見えるtotal RNAが,時折,ドロ~っとした半透明の油滴のように見える場合があり,なぜそうなるのかよく分かりません. 普段から同じ細胞を使い同じように作業しているのに,total RNAが白いペレットで見える場合と,そのようなドロっとしたペレットで見える場合の差を教えてください.また,ドロっとしたtotal RNAは実験に不向きとか,そういったものはありますでしょうか. 分かりやすく教えていただけたらと思います.よろしくお願いいたします.

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

一番可能性のありそうなのは、多糖類、とくにglycogenの共沈だと思います。 ヤマトのりのような半透明でジェリー状の沈殿を生じます。 Trizolでの精製過程で、多糖類はRNAの挙動はほとんど一緒なので同じくらい高い効率で抽出されてきます。その時々でそうなったりならなかったりというのは想像するしかないですが、細胞の生理状態、培地等からの持ち込み、系のキャパシティー不足などがあるのでしょうか。 glycogenのコンタミが多いと、 ・溶けにくい、溶けない。 ・粘性のためカラムを通りにくい、精製度が低くなる。 など、影響がある場合があります。用途にもよるでしょうけれど。 沈殿から多糖類を除く方法として、2 M LiCl水溶液に再懸濁(場合によっては沈殿をホモゲナイズして)して差次沈殿する(large RNAは沈殿し、多糖類は可溶)方法があります。

wa7779
質問者

お礼

大変参考になりました.ありがとうございました.

関連するQ&A

  • total RNAの濃縮方法について

    マイクロアレイに使用するtotal RNAの濃度が目標の値より低いため濃縮したいと考えています.ある記述で,『濃縮等のためにエタ沈を繰り返すとsmall RNAなどを失うことがある』と目にしたので,エタ沈は躊躇しています.濃縮方法としては他に,水を飛ばすような減圧濃縮や加温(RNase freeと考えて)があるようですが,その後のRNAの実験(特にマイクロアレイ)に支障はないのかと気になります.これらの濃縮を行っても特に問題はないのでしょうか. 基本的なことだとは思うのですが,周りに聞ける人がいないので分かりやすく教えていただけたらと思います. よろしくお願い致します.

  • TRIzolでの96ウェルプレートからのtotal RNA の抽出

    96ウェルプレートでの動物細胞培養後、そこからTRIzolを使ってのtotal RNA の抽出、およびReal-Time PCRが出来ないかを考えております。少量の細胞からRNAを抽出するための色々なKitがあるのは知っているのですが、高いので現在ラボにあるTRIzolを出来れば使いたいと考えております。 あるsiRNAをトランスフェクション後、24時間、48時間のインキュベーションした細胞を使う予定です。8000細胞からスタートさせるプロトコールを使う予定です。 TRIzolのプロトコールに「10cm2に対してTRIzol 1ml」とあったのですが、これを96ウェルプレートの1ウェルに当てはめると約30マイクロリットルということになります。 細胞の増殖具合や目的遺伝子の発現状況によって結果は変わるかとは思いますが、このような少量のTRIzolでRNA抽出、そしてReal-Time PCRは可能なのでしょうか‥? 逆に、TRIzolでどのくらい少量の細胞からRNAを抽出可能なのでしょうか? 初歩的な質問ですいません。 ご存知の方、経験のある方、アドバイスを宜しくお願い致します。

  • RNA実験について

    生物実験を行う上で全く知識が追い付いてないので質問させてください TotalRNAを得る過程です。 1.DEPC水とかはオートクレーブするわけですが、普通に開けてしまっていいのでしょうか?つまり、 クリーンベンチなどの無菌的な環境で使用しなくてもよいのでしょうか?(PBSとかも) 2.キットとかにサンプルの上限量とか書かれていますが、そもそもサンプルの量ってどうやって測ればよいのでしょうか?対数増殖期の微生物を集菌して、洗浄して、1.5mlのチューブに0.5ml分注しているのですが、ペレットとして得られる量はまばらですし・・・。あらかじめ分注しておくチューブの重さを測定して・・・なんて面倒なことはしませんよね? 3.得られたRNAを吸光光度計で精度を確認したいのですが細かな操作がわかりません。そもそもRNAの量ってどうやってわかるのでしょうか? また、測定する際、得られた沈殿(エタ沈したもの)を50μlのmilliQに懸濁させてさらに50倍に薄めて測定とかだとダメでしょうか? 4.上で得た懸濁液って保存が効くのでしょうか?それともエタ沈状態で凍結保存でしょうか?そうなると吸光度測定とか出来ない・・・うーん、わからないです><サンプルをちょっとだけ取るとか出来ませんよね? 文章力もなくて恐縮ですが、よろしくお願いします

  • BacteriaのRNA抽出に関する質問です。

    BacteriaのRNA抽出に関する質問です。 培養した菌体のcellからRNAをISOGENで回収→DNase処理→DNase失活→Kitで精製しているのですが、最終回収物を電気泳動するとスメアしています。 同様の方法で以前行ったときはそのようなことは一切なかったのですが・・・。 単純にクロモソーマルDNAが分解過程にあってスメアしているだけなのでしょうか? 仮にDNaseの量や反応時間を伸ばしたとしてRNAの純度やRNA自体の分解に影響はないのでしょうか? 時間もなく非常に焦っています。 ご回答いただければ幸いです。

  • totalRNA抽出でタンパクのコンタミ

    初めてtotalRNAの抽出を行ったのですが、収率やOD比を測定したところ、 蛋白がコンタミしすぎていて値が1.3付近になってしまいました。 使っているのはQIAzolという試薬でグアニジン・フェノールが含まれています。 グラム陽性菌からの抽出なので機械破砕を行ったのちにクロロホルムを添加して水層とクロロホルム層に分離しました。 通常であれば上の水層にRNAが回収されますよね? 中間層のモヤモヤはタンパクらしいので、水層回収の際は8割くらいしか回収していません エタ沈を行った結果まったくと言っていいほどrnaが回収できませんでした。 心配になったのでクロロホルム層もエタ沈した結果、 こちらからはそれなりの核酸が回収できました。(これはゲノムDNAなのでしょうか) 収率は上々でしたが、OD比(260/280)、(260/230)ともに1.0付近でした。 先行論文ではカラムを用いない抽出方法でtotalRNAを抽出していたため、そのプロトコルを参考に行いましたが、2回連続で失敗してしまいました。 考えられることは、 ・機会破砕が十分でない ・スタートの菌数が多い などですがいろいろと自信がありません。。。 水層にRNAが溶解していない点で、もう分解されてしまっていて、 クロロホルム層の沈殿はゲノムDNAでしかないのでしょうか。 アドバイスよろしくお願いします。

  • 精液からのDNA抽出について

    血液や精液からDNAを抽出しPCRをしています。 キットを使わずProteinase K 処理後はフェノクロ→エタ沈して ペレットをTEに溶かしています。 精液から抽出したDNAの濃度が血液由来のものと比較してかなり 低いのですが、これは普通なのでしょうか? 血液由来のDNAは150ng/μl前後なのですが、精液由来のものは 10ng/μl前後です。 最初に用いるサンプル量は250μlほどで、最後はTE100μlに 溶かしています。 ご存じの方がいらっしゃいましたらご回答お願いいたします。

  • cDNA合成

    ImpromIIreverse trascripsion system でRNAからDNAを合成しています。 いつもはtemplateとしてRNA1μgにtotal20μlなるようにdNTPやBufferなどを加えて合成していました。 今回、96wellで培養した細胞からRNAを抽出したところ、濃度3μg/mlとかなり薄かったです。これはtotal10μlあります。 これでは1μg加えるには濃度が薄すぎます。。。。 PCRにしようするためのcDNAをこの濃度、量で十分に合成することはできますか?? よろしくお願いします。

  • 細胞の遠心分離について

    実験初心者なので教えていただきたいのですが 培養細胞の継代やRNA抽出などでの遠心分離についてです 遠心分離は培養細胞をいためる原因となるとおそわりました。 RNA抽出キットなどでは遠心分離の設定を200×gにするように書いてありましたが、継代する時は教科書では遠心分離は3000回転などと大雑把に書いています。 機器によると思いますが、3000回転というと非常に高い×gだと思います。これで細胞はいたまないのでしょうか? 一般的な癌の培養細胞を継代するときなど皆さんはどれくらいの×gで遠心分離されていますか? 教えていただければ幸いです。

  • アルカリminiprep法によるプラスミド抽出の純度

    アルカリminiprep法によるプラスミド抽出の純度 こんにちは。早速質問です。 大腸菌を培養し、シーケンスのためにMini prepでプラスミドの抽出を行いました。 (マニュアルです) その後、TEに溶解し、吸光度計を用いて、DNAの濃度と純度を測定したところ、A260/A280=1.1 とかなり純度が悪くなってしまいました。(kitと比較してです。kitでは2.0ぐらいになります) その後、エタ沈をしてもなぜか純度は全く改善されず、A260/A280=1.1のままでした。 どのような操作に注意したらよいのでしょうか? よろしくお願いします。

  • 現在マウスの胚盤胞からtotal RNAの精製→定量実験を行っています

    現在マウスの胚盤胞からtotal RNAの精製→定量実験を行っています。 最終的にはマイクロアレイにかける予定です。 (数十個~100個近く集めるので、例えばsingle-cellを増幅するような特別な方法はとりません。) その定量が、今うまくいっておりません。 blastocyst 1個=2 ngだそうなので、30個=60 ngとして精製していますが、 微量専用の電気泳動で定量すると、数ngと出てしまいます。 brain total RNA60ngをcontolとして同様の処理を行うと、そちらは多少のロスがあるものの、 リーズナブルな量が定量できます。胚になるとどうもダメなようです。 リアルタイムPCRしても、やはり狙ったサイクル数より多くなってしまいました。 マウス胚は、IVFした後胚盤胞まで培養し、少量の培養液と共にエッペンチューブに移し、 すぐにTrizol 200ulを足してよくピペッティング→-80℃保存、という形で回収しています。 いつも培地からそのままエッペンに移しているので、 回収時にmineral oilが含まれているとダメかと思い、brainのサンプルをwith oilバージョンで 試したのですが、non-oil バージョンと収率は変わりませんでした。 哺乳類の胚あるいは卵からtotal RNAを精製し、定量したことのある方、 ご存知のことがあれば教えて頂ければと思います。 よろしくお願い致します。