• ベストアンサー

重い元素はどこまであるの?

理科年表の元素の周期表辺りを眺めていて疑問に思ったので質問です。 2002年度版には原子番号118までが(一応)出ていますが、もっと大きな元素も理論的には(無制限に)存在できるのでしょうか。 また、人工的に作り出した大きな元素はすぐに崩壊してしまうと聞いたことがあるのですが、なぜなのでしょうか。

  • baihu
  • お礼率77% (134/172)
  • 化学
  • 回答数4
  • ありがとう数4

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Mell-Lily
  • ベストアンサー率27% (258/936)
回答No.1

原子核は、陽子と中性子から成り立っていますが、これらを結び付けている力は、核力と呼ばれます。核力の大きさは、距離に対して指数関数的に減衰します。一方、原子核中の陽子間には、電気的な反発力(クーロン力)が働きます。クーロン力の大きさは、距離の二乗に反比例して減衰します。つまり、核力の方が、クーロン力より、距離に対してずっと早く減衰してしまうのです。よって、原子核が大きくなって、陽子間の距離が大きくなるに従って、クーロン力が効いてくるのです。これが、原子番号が大きい元素の原子が不安定である理由です。ですから、理論的にも、原子番号の大きな元素の原子作りは、そろそろ限界にきているだろうと思います。

baihu
質問者

お礼

ありがとうございます。とてもよく分かりました。 ちなみに伺いたいのですが、クーロン力と核力の拮抗で限界があるというのは、「地球上では」とか「現在の宇宙空間では」といった条件下での話でしょうか。 それとも何らかの条件が整えば話は違ってくるのでしょうか。

その他の回答 (3)

  • poor_Quark
  • ベストアンサー率56% (1020/1799)
回答No.4

 陽子と中性子をあわせて核子と呼びますが、一つの原子核を構成する限界となる核子数は数百ほどであろうとの記述がネット上で探すと見られます。しかしおもしろいのは核子数が増えれば直線的に不安定度が増すかというと、そうでもなく、ところどころに非常に安定するポイントがあることが分かっているようなのです。  以下のサイトなどによると、中性子184、陽子114といった組み合わせが論理的に魔法数(マジックナンバー)として知られています。原子の核構造地図などを見ていると、ひょっとしたらとんでも無い大きな原子が安定して存在できるのではないだろうか、その原子は思いも寄らない化学的性質を有しているのではないかとと夢想しますが、たぶんほんとに夢です。  それから、中性子星自体が超巨大な原子核であるという話がありますが、中性子星自体がある段階的構造をもっているようで、単なる直喩(まるで~のようだ、という表現)ではないかと思います。原子核を形作る力や諸作用の原理と中性子星のそれとの違いは、何度読んでもよくわかりませんが、少なくとも分けて考えるのが順当かと思います。 >人工的に作り出した大きな元素はすぐに崩壊してしまうと  不安定な原子核は崩壊します。崩壊は別に大きな原子核でなくても不安定な同位体などでも起こります。アルファ粒子(ヘリウム原子核)を放出するアルファ崩壊やベータ崩壊などがあるとされます。  最近デッドリンクが多いのでなるべく参照URLを使わないで書こうと思ったのですが、やはり力量不足を痛感しました。もっと勉強します。 http://aec.jst.go.jp/jicst/NC/teirei/siryo2000/siryo33/siryo1.htm http://inisjp.tokai.jaeri.go.jp/ACT95J/01/0106.htm http://www.ipc.konan-u.ac.jp/Kenkyu/buturi/genso/genso014.htm http://inisjp.tokai.jaeri.go.jp/ACT98J/01/0101.htm http://ccwww.kek.jp/info/kurashi/contents.html  

baihu
質問者

お礼

ありがとうございます。 >ところどころに非常に安定するポイントがあることが分かっているようなのです。 安定する/しないに未解明の法則がありそうだというのは面白い話です。魅力的なリンクを紹介いただきました。よく目を通してみたいと思います。

  • Mell-Lily
  • ベストアンサー率27% (258/936)
回答No.3

重い元素は大型加速器という装置を用いて作られ、その崩壊は検出器において観測されます。ですから、重い元素の崩壊時の物理的条件は、大型加速器や検出器中の物理的条件ということになります。つまり、地上の真空状態という条件になります。重い元素の崩壊においては、余程特別な状況を除けば、外的な条件の影響は少ないと思います。

baihu
質問者

お礼

ありがとうございます。 >余程特別な状況を除けば、外的な条件の影響は少ないと思います。 思い浮かんだ条件としては、例えば重力が強いとか強力な電磁場の中とかなのですが、「余程特別な状況」というのを少し伺ってみたいような気もしました。

  • Asihana
  • ベストアンサー率9% (8/87)
回答No.2

見方を変えれば、「不安定だから、自然界に存在しない」といえるのではないでしょうか。 宇宙が出来てから、様々な物質(元素)が生まれたのだけれど、不安定な物質(原子)は崩壊して現存していない、ということで。

baihu
質問者

お礼

ありがとうございます。確かに不安定だから存在できないわけですね。 なぜ不安定になってしまうのか、どういった原因が原子を崩壊させるのかが知りたくて質問しました。

関連するQ&A

  • 人工元素って無限につくれるの?

    元素周期表を見ていると、43番のテクネチウムなどが人工元素だったりします。 こういうのは半減期がとても短いせいで現在の地球では観測できないが、もともとの自然界(宇宙の初期とか)には存在していたそうです。 それを聞いて「人工」とはなるほど実験で確かめただけで自然界にはもともと存在するものだったのだと納得したんですが、 どうやら人工元素は無限につくれると聞いてよくわからなくなりました。 かなり大雑把な要約ですが神様はあの周期表をみて万物を作ったとして、人工元素というのは人間がこの宇宙に生まれなければ未来永劫存在するはずのなかったものを創ったということですか? 物質の源がそんなほいほい作れちゃってもいいんですか? それともそういった人工元素も先ほどのように崩壊が早く確認できないだけで、自然界には存在していたものを実験で確かめているのでしょうか。 どうも原子と元素は違うようで、私は両方を混同している気がするんですが、よくわからなくなってしまいました。出来れば原子と元素についても教えてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。

  • 周期表上の人工元素

    高1男子です。 周期表を見て気になったのですが、 人工元素は天然元素と同じように、原子番号と原子量を添えてはっきりと記載されていますが、衝突させて数秒しか持たない上、物性も使い道もろくに分からない元素をわざわざ周期表に載せる必要はあるのでしょうか? どなたかご存知の方、よろしくお願いします。

  • 周期表の元素のうち20個以上は人工元素ですが、加速

    周期表の元素のうち20個以上は人工元素ですが、加速器を使って作り出された人工元素の寿命は短く、すぐに崩壊してしまう。 人工的に新元素を作り出そうとする事に意味はあるのでしょうか?

  • 典型元素??

    今高1で、理科Aを習っています。 そこで典型元素と周期表がまったく理解できません。 周期表と典型元素について簡単に教えてください。 ご回答お待ちしています。

  • 出番の少ない元素について

    高校生のときに感じた疑問を質問させてください. 学校では百数種類の元素のうち, 登場するのは半分くらいで,しかもその多くが 周期表の初めの方の原子番号の小さいものでした. その傾向はなんとなく納得できるのですが, 中にはベリリウム(Be)やホウ素(B)といった, ごく初めの方の元素であるのにもかかわらず ほとんど取り扱われないものがいくつかありますよね. これには何か理由があるのでしょうか? 自然界にほとんど存在しないとか, 工業的に有用でないなどの理由でしょうか?

  • 元素周期表

    元素周期表 中2です。理科の授業で周期表を覚えないといけないのですが、簡単な覚え方を教えて頂けませんか?お願いします。(36までのクリプトンまで)

  • 原子と元素

    上記の違いって周期表にのってるのが元素ですよね?H+とかになると原子なのですか?Naも普通+ですので、このように化学式的に考える時は原子というイメージでよろしいでしょうか?

  • 放射性元素にはタイマーが内蔵されているのでしょうか

    原子核が自然崩壊して別の元素に変わる場合、例えばある種の原子核からアルファー線が放出され別の元素になる場合同じ元素であっても原子核aと原子核bとで一斉に崩壊する訳ではありませんよね。 と言う事は崩壊のタイミングを決める何らかのタイマーのような機能が核の中に存在するような気がします。分りやすく言えばaと言う原子核が1時間で崩壊する場合30分前と崩壊直前では何が違うのでしょうか。何かが変化して中間子がそれに耐えられなくて遂に崩壊した、とするなら何が変化したのでしょう。 でも私の浅い知識では陽子や中性子には個性は無いと思っているのですが、と言う事は中性子aも中性子bも陽子aも陽子bもそれぞれ全く同じ物であって時間的にも変化はしないと考えています。 でもそれなら同じ物がそれぞれ別のタイミングで崩壊する事がどうにも理解できません。 半減期30年の元素とは無数に存在する原子核が30年で半分は崩壊すると言う意味でしょけれど崩壊までに10年かかる核と50年かかる核との違いは何なのでしょう。 中性子や陽子あるいは核にタイマーでも内蔵されていてそれに従って原子核が崩壊するというなら感覚的には分るのですが。 陽子や中性子にはタイマーが内蔵されているのでしょうか。

  • 元素周期表

    新聞に載っていた元素周期表をトイレに貼り、ぼんやり眺めててふと思った疑問について質問させてください。 当時理科が大嫌いで、ほとんどその時の記憶がないので、理科のド素人だと思って軽い気持ちでお願いします。 「全ては元素で出来ている」と、その表に書かれているのですが、だとしたら木材とかプラスチックは何の元素なんですか? トイレなだけにおしっこやウンチは? アホな質問で申し訳ないですが、ふと思った疑問です。 よろしくお願いします。

  • 元素と原子の説明

    元素とは物質を構成する基本的な成分。原子は物質を構成する基本的な粒子。また、元素は原子核内の陽子の数によって分類され、原子はさらに原子核内の質量によって分類されている。だから原子番号が同じであれば、同じ元素ということができる。しかし同じ元素でも原子核内の中性子数が違うために質量が異なる原子(同位体)が存在する。よって元素と原子は区別しなければならない。 元素と原子の説明を自分なりにまとめてみたのですが、いまいち的確な説明でない気がします。例えば、水素元素と水素原子ではどう違うのかと尋ねられたらうまく説明ができません。どなたか納得のいく説明をしていただけないでしょうか?回答よろしくお願いします。