持分法と連結の違いについて

このQ&Aのポイント
  • 持分法と連結の違いについて詳しく解説します。
  • 持分法と連結は、結果的には同じ効果を持つと言われていますが、実際には異なる要素があります。
  • 持分法と連結は、親会社と子会社間の取引によって利益差が生じることがあります。
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持分法と連結の違いについて

持分法は一行連結と言われるように、結果的には連結した時と同じ効果をもつと言われていますが、そこがよく分かりません。 例えば、親会社から子会社に有形固定資産を売却した(ダウンストリーム)場合、連結上未実現損益を消去するので、仮に売却益がでていれば、全額消去されて連結上は利益はあがらないですよね。 しかし、親会社から関連会社に売却した場合、持分相当額しか消去されないので、例えば持分比率が30%ならば、30%分は消去して、残りの売却益×70%は連結上、損益として計上されることになりますよね。 であれば、完全な連結と持分法では利益にも差がでてしまい、同じ効果はもたないと思うのですが。 分かりにくくなってすみませんが、どうかよろしくお願いいたします。

  • d-an3
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質問者が選んだベストアンサー

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  • tondy
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回答No.1

持分法が一行連結というのは、子会社の資産負債、収益費用を連結上総額で連結表示する代わりに、純額で連結表示する方法だからです。  d-an3さんが勘違いしているのは、両者の利益が必ず一致すると考えていることです。未実現利益の消去金額が違うのは、持分法か全部連結かの違いではなく、連結対象が子会社なのかの関連会社なのかの性質上の問題から来るのです。  たとえば、子会社を持分法で処理することを考えてください。この場合ダウンストリームの未実現損益は全額消去されます。こうなると、連結も持分法も同じ損益となります。

d-an3
質問者

お礼

ありがとうございます! 連結に詳しい人に聞いても持分法に詳しい人は少ないようで、自信はないながらも、少数株主損益を修正するから利益は結局同じになると何人かに教えられました。 ただ仮に少数株主損益を修正したとしても、持分法を適用した場合と比較した場合、非連結子会社はダウンストリームの未実現損益を全額消去するのに対して関連会社は持分相当額までしか消去しないので、やはり利益に差異は生まれると思い、納得がいきませんでした。 100%欲しかった回答で、正直少し感動しています。詳しい説明、本当にありがとうございます。 もう一つお願いがあるのですが、先生に「持分法適用により、関連会社との取引で利益操作を排除することができる」と言われましたが、極端なことを言ってしまえば、関連会社に棚卸資産や固定資産などを売却して、利益を上げることも可能だという理解でよいですか? 面倒ですが、ご回答どうかよろしくお願いします。

その他の回答 (1)

  • tondy
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回答No.2

 「利益操作を排除」とは、企業が自分勝手に利益操作をさせないようにすることです。  例えば、親会社が業績をよく見せようとするために陳腐化資産を関連会社に売りつけます。ここでもし、未実現利益が排除できなったら、どうなりますか? この状態では、利益のすべてが実現しているわけでありません(関連会社に対する親会社の持分の売り上げは、内部者に対する売り上げなので、未実現ということです。)  d-an3さんの言いたいことは、ある意味あっています。すなわち、関連会社のうち親会社持分以外の利益は認められるからです。でも、企業会計上この部分は、外部者への売り上げですから問題ないです。  それに、もし多額の陳腐化資産の売り上げがあって、これが関連会社の存続を脅かすような場合であっても、関連会社には他の株主がいるので総会を通じてのチェック機能が働くはずです。  連結は仕訳だけでなく、その背景にある理論(財表の知識です)の理解が必要です。私も受験生時代は連結で苦労しましたが、とりあえず仕訳とともにその仕訳が何を意味しているのか、考えることが必要だと思います。     

d-an3
質問者

お礼

このように、質問に対して非常に明確に答えていただいたのは初めてです。利益認識の根拠についても教えていただき、頭のもやもやがすっきりしました。やはり会計士の方はすごいですね!説得力があります。 これで再び勉強にはげむことができます。 お忙しいところ本当にありがとうございました。

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