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オゾン

tama606の回答

  • tama606
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回答No.4

オゾン発生原因は、紫外線と放電によるものといわれています。185nm程度の紫外線は酸素を解離するためにオゾンの生成に寄与する効果があり、254nmの紫外線はオゾンの分解に作用します。 紫外線は波長が短いので透過力が低く、オゾン層までで200nm以下、オゾン層では310nm以下の大部分が吸収(オゾンが発生します)or反射させられてしまい、地上に達するのは280nmよりも長波長のものといわれています。(ちなみに400nm~700nmが可視光と言われています。)従って、自然の地上には、オゾン発生の元となる紫外線は無いことになります。また、オゾンは大変不安定な物質で、光を断った常温の清浄な空気中では数時間(清浄でなければもっと速く)、水中では数10分で分解されもとの酸素分子になるということです。 では、対流圏(0~11km)のオゾンはどこからくるのでしょう。(1)オゾン層からの供給(オゾンは空気よりも重いので、対流で混ざることがあるようです。)、(2)光化学反応による発生(炭化水素とNOXと可視光で生成すると言われています。) とすると、海岸(海洋上ではない)でオゾン濃度が高いのは、(2)によるもので、森林でも(2)、高地の森林や山岳地帯では(1)と(2)からくるものと考えられます。一方、塩素によってオゾンの破壊が促進されることも知られていますよね。海洋上のオゾン量は、陸地上のそれよりも、かなり少ないようです。 諸説はあるようですが、自然界でのオゾン濃度は、 オゾン層 10~20ppm 森林 0.05~0.1ppm 地上 0.005ppm 海岸 0.03~0.06ppm ともいわれているようです。 で、オゾンの危険性ですが、暴露実験では,オゾンに感受性の高いホウレンソウ, ハツカダイコン, アサガオなどでは,0.07~0.12ppm/3時間で被害が発生。野外では,サトイモ,水稲,ホウレンソウは、日最高値0.06~0.09ppm で被害が発生。という例が報告されています。 人体に対しては 0.02~ ・・・特有の臭いがわかる(数秒で) 0.06 ・・・慢性肺疾患患者の換気影響なし 0.1~0.3 ・・・数分~数十分で鼻、のどの刺激がある。ぜん息患者の発作回数の上昇あり 0.6~0.8 ・・・2時間で 胸痛、せき、呼吸困難、気道抵抗の増加肺ガス交換機能の低下。 1~2 ・・・1~2時間で疲労感、頭痛など。 10 ・・・数十分で 呼吸困難、肺水腫、こん睡状態になることもある 15~20 ・・・肺気腫で死亡がおきる場合もある(約2時間) 1000ppm ・・・数分で死亡がおきる。 だそうです。 オゾンは過酸化物なので酸化作用が非常に強く、殺菌効果のみならず脱臭効果(有機物の酸化分解)もあります。従って上記のように有毒なので、大量曝露は避けましょう。我が国の労働環境の作業環境基準としては、 0.1ppm が与えられているということです。 また、臭いですが、いくつかのサイトで言っているような爽やかさは、私は感じませんでした。きな臭いような、コピー臭のような感じでした。 「森林濃度のオゾン」について、書かれたサイトもかなりあるようですが、それ以外のサイトも興味深いですよ。 http://riss.narc.affrc.go.jp/envcons/131-133.html http://ww3.aba.ne.jp/~rksha/ozon.html http://www.come.co.jp/ion-ozon.htm

bigsea
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