肖像権？著作権？・・・よろしくお願いします。

質問

例えば、Ａ子とＢ男が数年前当時は恋人同士のような親密な関係にあり、写真が趣味のＢ男は、デートの折などに、Ａ子の写真をよく撮っていました。写真は、Ａ子一人のスナップや二人での写真。時に気分が昂じて、恋人同士の安心感からヌード姿や、中には、ベッドをともにしたきわどいものも撮影していたようです。写真はデジカメ撮影が９０％でした。その後、二人は、どちらからともなく恋人関係は解消し、会うこともなくなりました。ある日、Ａ子は、ふとした折りに、とあるＨＰで自分の写真を見つけました。俗に言うエッチ系、素人投稿サイトです。写真は、顔が写っていないものがほとんどで、顔があってもそれはモザイク処理されていましたが、あきらかに過去にＢ男が撮ったものだとＡ子自身は確信できましたし、自分側でいまだに持っている画像（恋人時代にＢ男からＰＣに送信してもらったもの）で確認しても間違いありません。そして、それどころか、別の筋から分かった事では、Ｂ男は、付き合っていた当時にもＡ子の写真を画像交換して、他人にばらまいていたようです。　
　こういったケースでは、Ａ子は何か法的措置を行えますか。その場合の注意事項など、そして、それについての勝敗の確率など、教えていただけませんでしょうか。
　何分、法律の知識は皆無の者です。ＨＰや本などを読んでもなかなか理解に至りません。どうぞ、わかりやすく御教示をお願い致します。
　また、質問の仕方も、何からお聞きしていいのか要領がつかめませんでしたので、不明な点がありましたらご指摘をおねがいします。

回答No.1

noname#4746 · ベストアンサー

人は、自分の意志に反して、自己の容貌、姿態を撮影した写真を公表されることのない権利を有します。これが肖像権と言われるもので、肖像権は、人格権の一つとして法的保護の対象となります。このことは、東京高裁でも判示されています（事件番号：平成７年（ラ）第１１４５号）。

　そう言うと、撮影者であるＢ男は、「Ａ子は、撮影に同意した。だから、肖像権云々は関係ない」とか主張して逃げるでしょう。が、裁判所は、例えば、昭和６１年（ワ）第１３５６１号において、「撮影に同意したとしても、一般人が自分の裸を公表されたくないと考えるのは、社会通念上からすれば常識である」と判示しています（東京地裁）。
　つまり、撮影者であっても、何の理由もなく被写体の断りなしに写真を公表することは、人格権の侵害となり得ます。

　この権利を侵害した者は、民法第７０９条でいう「他人の権利を侵害して損害を与えた者」に該当することになりますので、侵害された側は、同条の「侵害者は、損害を賠償する責任がある」との規定に則り、損害賠償を請求できます。
　民事訴訟になりますので、弁護士は特に必要ありませんが、提出する書面に何を記載するべきか、様々な手続をどのように行うのかなどについて何もご存じない方が本人訴訟をすることは、私は勧めません。

　以上は、一般論です。

以下は、「自信なし」。
　気になるのは、「顔にモザイクがかかっている」という点。第三者が見て、その写真の人物が誰だか特定できない状態になっている場合に肖像権侵害が成立するか否かが、私にはちょっと分かりません。
　力及ばず申し訳ありませんが、お困りなら、自治体によっては無料の法律相談を行うこともありますので、弁護士に相談されるのが宜しいのではないでしょうか？

　それにしても、卑劣な男ですね！

お礼

御回答ありがとうございます。とても解かり易くまとめていただいて助かっています。実は若い従姉妹の一人から相談を持ちかけられていまして…。何分、初めてのことで途方に暮れているところです。父の知人に弁護士がいるのですが、父を通さねばなりませんし、御覧の通り、内容が内容だけに従姉妹自身も誰に相談できず、また、なるべくなら身内には特に知られたくないようです。
　「人格権の侵害」として法的保護の対象となることが解かり安心しています。後は、顔のモザイクの部分のことですね。確かに、第三者が見て誰かを特定できないと不利のような気もします・・　ただ、従姉妹のもとには当時の画像が残されているようで、顔以外でなら、髪型や、体型、痣やホクロ、また背景などで、合わせると同一だとすぐわかるらしいのですが…
　御回答をもとに従姉妹とよく話し、アドバイスくださった自治体の法律相談なども勧めてみようかと思っています。

　力及ばず…だなんて…、とんでもありません。御親切なアドバイス、本当に感謝しています。ありがとうございました。