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お地蔵様について何でもいいから教えて

meshiの回答

  • meshi
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回答No.4

【鼻欠け地蔵様】と、言う民話があります。 サイトで調べてみると、他県にも、同様の名で呼ばれているものがたくさんありました。同じ、鼻欠け地蔵様でも、いわれの内容がさまざま。 (私自身も、驚きました。) ここでは、兵庫県城崎郡城崎町楽々浦(ササウラ)にまつわる民話をお伝えさせていただきます。 (なにぶん、私が幼少の頃、祖母から話してもらったものですから、 正確にお伝えできないのが残念です。昔、本を持ってた気するんやけどなぁ…。) ☆ 昔々、と-んとむかし、あるところに、貧しい暮らしの漁師がおった。 その男と言えば、それはそれは、気が優しくて、仕事熱心。 朝は早くに、ひとりで漁に出かけては、一所懸命に魚を捕ってくる。捕れるといっても、ほんの数匹。捕った魚を町ん中で、売り歩く…。 いくら働いても貧しい暮らしは変わりはしない。 そんな日々が、続いておった…。  そんなある夜、男は、不思議な夢を見た。 その夢というのが、 男が、いつもの通りに、朝早くから漁に出ていくものやった。 いつもの通りに船をこぎ、いつもの通りに網をなげる。 しばらくして、いつもの通りに網を引き上げる…(心の声;「今日もあまりとれんかのぉー」) …しかし、今日はいつもとは違っていた。 引っ張りあげる網が、相当重い。 「今朝は、大漁じゃぁ。 よいしょ、よいしょ、うーーんっ!!」 やっとの思いで引っ張り上げた網に、 「ん!?なんでじゃ!?」 なんと、一体のお地蔵様がおるではないか!… 〈バサッ〉  夢は、ここまで。 「今夜は、おかしな夢を見たなぁー。」 そう思いながら、男は、又いつものように漁へと出かけていった。 …すると、どうじゃ!、網にお地蔵様が、おりんさる。 「あれま!?、夢と全く同じゃ~。このままでは、お地蔵様がかわいそうじゃ。  そうじゃ、あそこに…。」 男は、川の底に沈んでおって、ずいぶん汚れとるお地蔵様を、それは丁寧に、きれいに洗って、まつってやったと。 「なんまいだぁー、なんまいだぁー、これで地蔵様も、ゆっくりできますなぁ。 なんまいだぁー、なんまいだぁー…」  すると、どうしたことか、そのお地蔵様の鼻から    〈ポロッ・ポロポロ・ポロポロ…〉 と、米粒が出てきおった。 男は、ビックリ!! 「あんれまぁ、不思議なことが起こるもんじゃ。 うーん、そうかぁ~、 いっつも、せい出して働いておる、わしを思ってくださるんやなぁ。 ありがたや、ありがたや、地蔵様。」 お地蔵様は、くる日もくる日も、男に、両手いっぱいの米粒をくださった。 …すると、どうじゃ。 あんなに仕事熱心な男やったのに、 (「地蔵様が、米くださるから、はたらかんでも食っていけるわい。」)と、 思うようになり、だんだんと働かなくなっていった。 しまいには、全く働かんようになってしまい、 昼から酒を飲んでは、グウグウと、寝るようなさまになってしもうた。 それでも地蔵様は、毎日男に両手いっぱいの米粒をくださった。 なにも言わず、静かに見守るように…。  また幾日か過ぎた。すると、どうじゃ!! 今度は、あんなに気の優しかったはずの男が、 「地蔵様は、毎日、米粒くださるが、いーっつも、両手いっぱいぶんだけじゃ。 もっと、たくさん(米が)出てくれば、わしは、一気に大金持ちじゃぁ! わっはっはっはっはー。なんか、よい方法はないかのぉー?……そうじゃ!」 男は、お地蔵様の“鼻の穴”が、小さすぎるからやと思い、 “穴”を大きくすることにした。 ノミを片手に持って、 「地蔵さんや、悪う 思わんとって下さいな。 ちいとばかり、鼻の穴を大きくさせてもらいますよって。」 お地蔵様は、その時も静かであった…。   〈コツッ・コツッ・コツッ・ガリーッ〉 「あいたぁーっ!やってしもた。」 欲のせいなのか、思わず力が入りすぎて、穴を大きくするばかりか、 お地蔵様の鼻を、欠けさせてしまった。 それっきり、お地蔵様の鼻の穴から、米粒が出てくることはなかった。 欲に目がくらんでいた男も、それ以来我が身を反省し、 以前同様、たとえ貧しい暮らしでも、一生懸命に働いたとさ。 と同時に、お地蔵様のためにほこらを作り、一生、大切に敬い、崇めたとのこと。  ……それ以来、そのお地蔵様は、【鼻欠け地蔵】と呼ばれ、 現在に至っても、多くの人が、参りに訪れるんだとさ。                   おしまい (^。^) ★以上が、城崎に伝わる鼻欠け地蔵の言い伝えです。★ ※ なんでも欲の出しすぎは、いけないですよね。 お役に立てば、幸いです。 (昔コトバは、めっさ自信ないよう。ちゃうとこの方言入ってるかも…。わたし、他県・特に島根&九州の友だちがいるので、あしからず。) ★みなさんのおっしゃる通り、図書館・博物館・庁舎にいって、 『○○県の民話』『△□の伝説』のような文献を探してみるのが、 よい方法やと思いますよ。★   HANG IN THERE ! 

参考URL:
http://kpc.kyoritsu.co.jp/Okuaizu-syobou/colum/121109.html

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