• ベストアンサー

CGS単位系

 CGS単位系とSI単位系の違いで質問があります。  CGS単位系は英語でcentimeter-gram-second-systemなのでSIのmをcmに、Kgをgに換算すればよいだけだと思っていたのですが、電磁気や固体物理の本を見ているとどうも違うことに気づきました。πが突然出たり消えたりするなど良くわかりません。CGSとSIの単位換算を何をやっているのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.1

> CGS単位系は英語でcentimeter-gram-second-systemなので > SIのmをcmに、Kgをgに換算すればよいだけだと思っていたのですが、 電磁気の関係しない場合(純粋に力学的な場合)は おっしゃるとおりです. 電磁気が関係する場合は事情がちょっと複雑です. 静電気に関する Coulomb の法則を思い出しましょう. 2つの電荷 q,q' が距離 r を隔てておかれているとき, 電荷間に作用する力(の大きさ)は (1)  F ∝ qq'/r^2 です. 力 F は純粋に力学的な量です. (A) の考え方 (1)の比例係数を1としてしまい, F の単位と距離 r の単位から,電荷の単位を決める. (B) の考え方 (1)に適当な比例係数(単位を持っている量)をつけておいて, 電気量の単位は別に決める. cgs(cm, g, s)と MKS(m, kg, s) のどちらを使うかということと, (A)(B)のどちらを採用するかとは独立の話です. したがって組み合わせは4通りあるのですが, 歴史的事情から cgs+(A),MKS+(B),という組み合わせが通常使われます. MKS+(B) が SI 単位系の本質です. SI 単位では,電気量を m, kg, s と無関係の量にしており, 単位を coulomb にしています (実際には電気量でなくて電流(ampere 単位)を基本にしています). で,(1)の比例係数を 1/4πε_0 と書いています. 純粋に力学的な話ですと物理量の関係を表す式は cgs でも SI でも同じで (例えば,F=ma). どちらの単位系を使うかは数値が 10 の何乗か倍されるだけです. ところが,電磁気がからんできますと, 式自体が違ってきてしまいます. 例えば, (2)  F = qq'/r^2    (cgs+(A)) (3)  F = qq'/4πε_0 r^2 (SI) ですね. > πが突然出たり消えたりするなど は上のあたりに原因があります. 実は,(A)の考え方にもいくつかのバリエーションがあり, cgs静電単位系,cgs電磁単位系,cgsガウス単位系, がその代表的なものです. (B)もバリエーションは考えられますが(歴史的にはいろいろあったらしい), 現在お目にかかるのは上で説明したもののみでしょう. その他に,電気と磁気の対応に, E-H という対応を採用する立場と, E-B という対応を採用する立場とがあります. 前者は磁気の起源を磁荷とする立場, 後者は磁気の起源を電流とする立場です. 以上のように,いろいろな要素がからんでいて 電磁気の単位関係はかなり複雑なものになっています. 現行の理工系基礎教育のテキストは SI単位系,E-B 対応,というのが主流です. しかし,量子力学や固体物理のテキストは cgs 系の記述が多いようです.

rangeru
質問者

お礼

 ありがとうございます。SIとcgsは力学では同じになるんですね。Coulomb の法則とのかかわりでcgs単位系が決まってくるのは電磁気学の範囲だけから見れば分かりやすいのでしょうね。  今まではSI単位系だけだったのですが、これからはcgs単位系と付き合っていかなくてはならないので、がんばりたいと思います。

関連するQ&A

  • 【物理の】 答えの単位は何にすれば? 【問題】

    今までなあなあにしてたのですが、 たとえば今僕は材料力学の問題で棒の引っ張り応力についてやっています。 問題では 断面積 A=4.0cm^2 長さ  L=50cmってかいてあります。 でも答えは 伸び λ=0.06mmと書いてあります。 これは純粋に答えが小さくなって10^(-6)のマイクロだと小さすぎるから、10^(-3)のミリ、にしましたってことですか? SI単位において、「基本は」m、k、sで、今回の場合、無理にλ=6.0×10^(-5)mとしたり、問題がcmだから答えもcmで表示したりではなく、問題とか答えをみて臨機応変に、単位をいじったらよいのでしょうか? SI接頭辞(10の何乗、ヘクト、キロのような)をみていると、cmもgもSI単位系に含まれるのですか? wikiで 「今日でも、アメリカでは電磁気学や天文学の分野でCGS単位系の人気が根強く残っており、CGS単位系で書かれた多数の本がある。世界的に見ると、主要な単位系としてのCGS単位系の使用は弱まったものの、元々CGS単位系は科学のために構築された単位系であり、当然実験装置のスケールと相性がよい。特に、運動量(g・cm/s)や慣性モーメント(g・cm^2/s^2) のような組立単位になると、スケールの相性がより顕著になる。物理学や化学の実験だけでなく、一般家庭においてもセンチメートルやグラムの方が主流である。これは、人間の手がキログラムやメートルよりも、センチメートルやグラムの方が扱いやすくできているためで、当然といえば当然である。」 電磁気学とかでCGSが使われているのはわかりますが、SI接頭辞どうりにいくとgは10^0で「なし」、cmは10^2で「センチ」。 CGS単位が身近な感じで扱いやすいって説明ですが、cmもgもSI単位内にあるやん?「CGS単位系のとこで書くことか?」っておもいました。 なにか頭がごちゃごちゃしてきましたが、アドバイスよろしくお願いします<(。_。)>

  • SI単位換算についての質問です。

    SI単位換算についての質問です。 303K(30℃)におけるメタノールの粘度は0.51cPである。これをSI単位に換算せよ。という問題なんですが、 自分は、1cP=0.01P=0.01Pa・s だから0.51cP=0.51×10^-2 Pa・s =5.10×10^-3 Pa・s かなと思ったのですが、解答は (解) 1cP=0.01P=0.01g/(cm・s) であるから 0.51cP=(0.51)(0.01)(10^-3kg)/[(10^-2m)(s)] =5.1×10^-4kg/(m・s)=5.1×10^-4Pa・s=0.51mPa・s となっていました。 そもそも、P=Pa・s =[kg/(m・s^2)]・s =10^3g/(10^2cm・s) =10g/(cm・s) より1cP=0.01×10g/(cm・s)=0.1g/(cm・s) とはならないのでしょうか? それと、まず単位換算するときは単位をSI基本単位(m,kg,s,K,molなど)に換算してから最後に固有の名称を持つSI誘導単位(N,Pa,J,W,Hzなど)に書き直すのですか? 色々とわからなく解答と数値が合わなくて先に進めなくて困っているので間違ってる箇所、考え方など指摘していただけると幸いです。 よろしくお願いします。

  • SI単位換算についての問題集。

    高校で化学をとらなかったため、大学の化学の授業へついていくのが少し遅れてしまっています。 SI単位の換算 ○○kg=○○g ○○μg=○○g こういった基本的な単位換算を集中的に行いたいのですが、重さと距離の単位換算を中心とした問題集はありますか? 「デカ・ヘクト・メガ・ギガ・テラ・デジ・センチ・ミリ・マイクロ・ナノ・ピコ」この程度の簡単なものを数多く解いてみたいと思っています。 もし、関連した問題集をご存じの方がいましたら、教えていただければ幸いです。

  • MKSA単位系 SI接頭辞 質量

    MKSA単位系では、SI接頭辞の付いていない単位が基本ですが、質量だけSI接頭辞が付いたものが基本です。 なぜですか? 長さ…m(メートル)が基準。 電流…A(アンペア)が基準。 時…s(秒) 質量…kg(キログラム)が基準であり、g(グラム)基準ではない。

  • SI単位の質量表記について。

    SI単位での質量表記について教えてください。 SI単位では、質量は、kgとなっていますが、SI単位表記時にgで表記することは誤りではないのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 単位の換算(SPI)

    単位の換算(SPI) 6時間の(1)割は36分である。 40mの(2)%は8cmである。 (3)kgの4分の1は350gである。 公式がありますが、なかなか分かりずらい なので本当に簡単に出す方法はありますか どんな時に割るのかとかです(~_~;)

  • 工学単位系と絶対単位系について

    お世話になります。 工学単位系と絶対単位系の考え方の質問です。 MKS単位系(=工学単位系?)で質量を表すとき、 [kg]を用い、力の単位も[kg]を用いている?と本で読みました。 力=質量×加速度の関係から、 質量の単位は[kg・s^2/m]となるようですが これは一体何を表しているのでしょうか? 1kgの重さの物体の質量は、1/9.8=0.10204[kg・s^2/m] となるのでしょうか? さらに密度では、絶対単位系(SI単位系)では[kg/m^3]となるのに対し、 工学単位系では、(kg・s^2/m)/(m^3) = [kg・s^2/m^4]となると書かれてありました。 例えば空気密度(1.2250[kg/m^3]←SI単位?)は工学単位系で表すと、 1.2250/9.80665=0.12492[kg・s^2/m^4]になると思いますが、 そもそも工学単位系とはどういう意味なのでしょうか? 質問している自分も何を質問しているのか分からなくなってきました。 どなたか、解説よろしくお願い致します。m(_ _)m

  • 単位系

    はじめまして 本を読んでいて思ったのですが、圧力の単位でkg/cm^2というものがありました 直感的に普通だと思ったのですが、ふと、kgf/cm^2ではないのか?と思いました。他の本にはこう書いてあります 考え出すとこんがらがって来まして、kgとkgfの違いが不透明になりました。 そもそも、kgとkgfでは次元が違うと思うので同じ圧力の単位として存在していることに疑問を感じました だれか教えてください kgとkgf その違いと変換の値? お願いします

  • ガウス単位系とSI単位系の変換

    電磁気の公式をガウス単位系とSI単位系の変換で相互に変換するいい方法はないものでしょうか? cは何とかなりそうな気がしますが、4πがどこに出てくるか予測できません。 物理学辞典ではγ^2=εμc で関係付けられるγという量を導入して説明していました。 γ=c,ε=1,μ=1 とすればガウス単位系になり、 γ=1,ε=(1/4πc^2)×107,μ=4π×10-7 とすればSI単位系になるというように。 このように、初めからγを入れた公式を組み立ててあれば後は上記の値を代入するだけというようにうまくいくでしょうか?

  • 単位換算教えて下さい。

    以下の2つの単位をW/kg・Sに換算する方法を教えて下さい。 (1)1J/kg・K (2)1cal/g・℃ お詳しい方いましたら宜しくお願い致します。