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憑霊信仰論

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お礼率 10% (7/70)

憑霊信仰論 を読んだのですが、どうして「限定された富のイメージ」
が出てきたのかが分かりません。どうしてだかわかりますか?
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質問者が選んだベストアンサー

  • 回答No.3
レベル11

ベストアンサー率 73% (196/268)

>その考えと「憑き物」はどう結びついているのか

「憑き物」という考えを生み出すことで、富を得られない大多数の人々が少なくとも納得できた、ということでしょう。
あまりいい例ではないかも知れませんが、イソップ物語に「酸っぱいぶどう」という話があります。高いところにあるぶどうをどうしても手に入れられなかった狐が、「あのぶどうはどうせ酸っぱいのだから」と言って立ち去る、という内容。
単なる負け惜しみとも言えますが、狐にとってみれば努力してもどうにもならなかった状況を、「酸っぱくて価値がないぶどう」ということにしておくことで、自分なりに何とか納得して受け入れることができるわけです。この際、狐にとって本当にぶどうが酸っぱいかどうかは意味がないというのが重要です。

これは個人的な納得の例ですが、ムラ集団のなかでも同じような心理が働いているのが今回の例でしょう。
誰もがつつましく肩を寄せ合って生活している集団のなかで、突然富を誇るものが出てくる。すると先に書いた通り周りの妬みをかいますね。ムラ集団の中では「冨は限定されている」という気持ちをみんなが持っているからです。
「あそこだけが富を得た」という苦々しい、しかしどうすることもできない状況を、妬みをベースにしつつ納得しようとした時に生まれたのが「憑き物」なのです。

ちょうどさっきの狐が「あのぶどうは酸っぱい」という証明できない「物語」で自分のプライドを守りつつ状況を納得したように、「あの富は憑き物がもたらしたもの」という証明できない、しかし妬みの感情と相容れやすい「物語」を生み出すことで初めてムラ人たちは自分たちの状況を納得して受け入れることができたのではないでしょうか。
(本文だと130~131頁あたりでしょうか)

>どういう社会のどういう精神の反映によるものなのでしょうか

これはちょっと難しいですね。私は昔の人間でなおかつ根が悪人なのでよくわかるのですが(笑)、恐らくnami_maryさんは若くて純真な方なのでしょう。
ちょっと口では今はうまく説明できないのですが、例えば横溝正史の小説(悪魔の手毬歌とか)など、濃密なムラ社会の状況をベースに描いたものがありますから、そういうものを一度読んでみてはいかがでしょうか。
お礼コメント
nami_mary

お礼率 10% (7/70)

ありがとうございました。
とってもよく分かりました。
投稿日時 - 2002-03-10 12:17:58
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その他の回答 (全2件)

  • 回答No.1
レベル11

ベストアンサー率 73% (196/268)

「憑霊信仰論」を紹介した責任上、専門家ではありませんが、わかる範囲でお答えしたいと思うのですが、ちょっとご質問の趣旨がよくわかりません。 どうして「限定された富のイメージ」が出てきたのか、というのは、概念の出所を知りたいということでしょうか? それとも小松氏がどうしてこの概念をここに当てはめたのか、という意味なのでしょうか? もし前者であれば、同書の96ページにあるように、この概念はアメリカの社 ...続きを読む
「憑霊信仰論」を紹介した責任上、専門家ではありませんが、わかる範囲でお答えしたいと思うのですが、ちょっとご質問の趣旨がよくわかりません。
どうして「限定された富のイメージ」が出てきたのか、というのは、概念の出所を知りたいということでしょうか?
それとも小松氏がどうしてこの概念をここに当てはめたのか、という意味なのでしょうか?

もし前者であれば、同書の96ページにあるように、この概念はアメリカの社会人類学者であるフォスターが提示したものです。彼は確か、メキシコの農民を調査するなかでこの概念に考え至ったのだったと思います。
補足コメント
nami_mary

お礼率 10% (7/70)

フォスターが、どうして富が限定された量しか存在しないと仮定したかが分からないのです。
それと、「確認の方向づけ」の意味もわかりません。
投稿日時 - 2002-03-04 22:22:23


  • 回答No.2
レベル11

ベストアンサー率 73% (196/268)

>どうして富が限定された量しか存在しないと仮定したか これは別に科学的な発見や真実ではなくて、単にそういう社会の人々の行動をそういう眼でみるとよく理解できる、そのためのものの見方のモデルに過ぎません。 フォスターはメキシコの農村を観察していて、閉鎖的なムラ社会では、冨(財産、土地、名誉、健康、地位、権力などといった一般的に人が欲しがるもののこと)において誰かが突出すると、それはムラ全体の脅威に ...続きを読む
>どうして富が限定された量しか存在しないと仮定したか

これは別に科学的な発見や真実ではなくて、単にそういう社会の人々の行動をそういう眼でみるとよく理解できる、そのためのものの見方のモデルに過ぎません。

フォスターはメキシコの農村を観察していて、閉鎖的なムラ社会では、冨(財産、土地、名誉、健康、地位、権力などといった一般的に人が欲しがるもののこと)において誰かが突出すると、それはムラ全体の脅威になると受けとめられている、と観察したわけですね。
その観察された事実を、どこでも通用するようなより一般的な理論にする必要が学者としてのフォスターにはありました。つまり、なぜ村人がそう思うのか、説明する原理が必要だったわけですね。それがこの「限定された富のイメージ」だったわけです。
簡単に言ってしまうと、ある狭い社会で資源を共有しながら人々が生活している時に、誰かが突然「いい思い」をし始めるとそれは他の村人の妬みの対象となります。その事実に説明をつけるために、「人々は富の総量が決まっている(=人のところに富が行けば自分のところに来ない)という気持ちを持っているからだ」という理屈で説明したわけです。

>「確認の方向づけ」の意味

「認識の方向づけ」、ですね。ここでは、村人が冨を見るときの基本的なものの見方、というぐらいに理解してはどうでしょうか。つまり、「富の総量は決まっていない=誰でも権力や財産を持てる」という方向でなく、その逆で冨というものを見ている、という意味ですね。
補足コメント
nami_mary

お礼率 10% (7/70)

なるほど。とてもよく分かりました。
しかし、私の理解力がないのか、その考えと「憑き物」はどう結びついているのか分かりません。富を得た人を「悪」と考えているとは分かりましたが。単に、「妬み」からそう思うとは私には、とうてい考えられません。もっと根拠があるのではないでしょうか?限定された富と「憑き物」の結びつきとは、何なのでしょうか?

また、それ以前に【富において誰かが突出すると、それはムラ全体の脅威になると受けとめられている、と観察した】というのは、どういう社会のどういう精神の反映によるものなのでしょうか?どういう時代の背景が、そういう考えを村人に思わせてしまったのでしょうか?

何度もすみませんがお願いします。
もし、本に書いてある事でしたら、場所も教えて下さい。
「憑霊信仰論」妖怪研究への試み ありな書房 です。
投稿日時 - 2002-03-04 23:31:46
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