フェルミ準位を求める際の最終式とは?

このQ&Aのポイント
  • フェルミ・ディラックの分布関数と状態密度を用いて、フェルミ準位を求める方法があります。
  • T=0Kの場合は、フェルミ準位を求める式はE_f0=(h^2/2m)(3n/8π)^(2/3)となります。
  • T>0Kの場合は、フェルミ準位を求める式はE_f≒E_f0[1-(π^2/12)(kT/E_f0)^2]となります。
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フェルミ準位

エネルギーEとE+dEの間にある電子の数n(E)dEは n(E)dE=Z(E)F(E)dE Z(E):単位体積、単位エネルギーあたりの状態密度 F(E):フェルミ・ディラックの分布関数 F(E)=1/(1+exp[(E-E_f)/kT]) T:絶対温度 E_f:フェルミ準位 電子の状態密度は Z(E)dE=(4π/h^3)*(2m)^(3/2)e^(1/2)dE m:固体中での電子の有効質量 h:プランク定数 T=0Kでは n=(4π/h^3)*(2m)^(3/2)∫[0~E_f0]e^(1/2)dE E_f0:T=0KのときのE_f 変形するとE_f0=(h^2/2m)(3n/8π)^(2/3) T>0Kのときは n(E)=∫[0~∞]Z(E)dE/(1+exp[(E-E_f)/kT]) ここでE_f>>kTとすると E_f≒E_f0[1-(π^2/12)(kT/E_f0)^2] となるのですが、この最終式を導くにはどうしたらいいのでしょうか。とくに「12」という分母がどこから出てくるのかが気になります。

質問者が選んだベストアンサー

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  • tomoki356
  • ベストアンサー率25% (8/31)
回答No.1

フェルミ分布関数fはT=0でステップ関数なので、df/dE はδ関数。ところが有限温度だとステップがぼやけるため、df/dE はガウス関数で近似出来ます。 n(E)=∫[0~∞]Z(E)dE/(1+exp[(E-E_f)/kT]) これを部分積分でdf/dE を含むように書きなおして、展開すれば、すぐ出ます。 ゾンマーフェルト展開でサーチしてみてください。

msndance
質問者

お礼

う~ん・・・なかなか定積分できないですね・・・。 ちょっと数学のほうで聞いてみます。

msndance
質問者

補足

回答ありがとうございます。お返事が遅れました。 近似してみました。 dF(E)/dE≒-(1/sqrt(2π))exp(-((E-E_f)^2/2σ^2)) F(E)=1/(1+exp[(E-E_f)/kT])の導関数にE=E_fを代入した式=-1/4kT≒(-1/sqrt(2π)) σ=2sqrt(2)kT/sqrt(π) n(E)=4π/h^3(2m)^(3/2){[F(E)・(2/3)E^(3/2)]_0^∞-∫(0→∞)(dF/dE)(2/3)E^(3/2)dE} =(2/(3sqrt(2π)σ))∫(0→∞)exp(-(E-E_f)^2/2σ^2)E^(3/2)dE ここまできたんですが・・・この積分をどうやればいいものやら・・・。 「ゾンマーフェルト展開」でサーチしたんですが、なかなか載ってないですね。

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