• ベストアンサー

SiO2とZnSの溶解度

SiO2とZnSは酸に対して基本的にはどちらが溶けやすい(弱い)のでしょうか?例えば、塩酸(ph=1)に対してはどちららが溶解しやすいですか?化学便覧を調べても、いまいち正解らしいものにたどり着けませんでした。ご存知の方、教えて下さい。何に載っているか、参考文献なども教えて頂けるととても嬉しいです。

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数2

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#62864
noname#62864
回答No.2

SiO2のイオン結合性が50%というのは、結合の50%がイオン結合だという意味ではなく、Si-O結合において、完全なイオン結合の50%程度の電荷の偏りがあるという意味です。すなわちSi-O結合は「極性共有結合」であり、イオン結合ではありません。すなわち、Si上に+0.5、O上に-0.5程度の電荷の偏りがあるような「共有結合」という意味です。したがって、これが高分子であることに変わりはなく、基本的には水に溶けにくいと思います。 SiO2が酸に溶けるとすれば、それが加水分解されて一部が低分子化する(ケイ酸になる)ということだと思います。しかし、通常、その反応は極めて遅いと思います。もしもこれが速やかに進むようであれば、ガラスのフラスコや瓶に酸を保存できないことになり、それは事実に反します。 ZnSに関して、閃亜鉛鉱の状態での溶解速度がどうなるかはわかりませんが、少なくとも小さく砕いて、表面積が大きくなっていれば、酸には比較的速やかに溶けるのではないかと思います(想像ですが)。 そんなわけで、少なくともガラスとの比較であれば閃亜鉛鉱の方が速く溶けると思います(溶解度ではなく溶解速度の問題です)。ただし、石英やそれに類する鉱石中にケイ酸塩などが含まれていて、それが比較的簡単に溶け出すことはあるかもしれません。

helium
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。共有結合のイオン結合性のご説明、おっしゃる通りかと思います。また、ご指摘下さったように、石英は溶出するというより、低分子化するといった言い方の方が適当ですね。それと、石英と閃亜鉛鉱の溶解の差は、やはり微妙なようですね。文献やデータもネット検索のような手段では入手できなそうな感じですし。大学の図書館で調べてみようと思います。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

酸性では硫化亜鉛は基本的に「可溶」です。 シリカゲルはイオン結合ではありません。 ですから何処にもデータはないでしょう。

helium
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございました。おっしゃる通り、SiO2は高校の教科書などには共有結合性結晶の代表で出ておりますが、実際のところは、SiO2(石英)には50%程度イオン結合性を含んでいることもあり、塩酸(ph=1)には実は結構溶けてしまいます。SiO2が溶出する様子はSEMでも確認することができます。(参考文献↓) http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_W_R050.html そして、ZnS(閃亜鉛鉱)も溶けます。両者の溶解の差は非常に微妙かと思っています。どちらが先に、またどちらが多く溶け出すかを知りたいのですが、どうでしょう?

関連するQ&A

  • Li2B4O7の溶解性について

    Li2B4O7の物性(溶解性)について調べています。 理化学辞典、化学便覧で調べた限りでは 融点917℃、酸に可溶 だけです。 Li2B4O7の希塩酸、硝酸、ふっ化水素酸、水酸化ナトリウム等への溶解性を知りたいです。 宜しくお願いします。

  • アルデヒド類の水への溶解度

    ホルムアルデヒドおよびアセトアルデヒドの水への溶解度を 教えてください。 両者ともに水への溶解度が高いのはわかっているのですが、 化学便覧やMSDSを見ても具体的な数値のある文献がありませ んでした。 また、ネットで検索しても、サイトによって値が全然違う場合 があり、どれを正とするか判断しかねます。 実測値でも構いませんので、ご存知でしたら教えてください。

  • HCl-ヘキサン溶解度

    室温(20~30)でのHCl-ヘキサン溶解度を調べています。 ご存知のかた教えてください。参考になる文献、サイトなどありましたら教えてください。 入手情報によれば、塩酸なみにヘキサンに溶ける(約35%)とのこと。どうも信じられません。

  • SnO2の溶解について pH

     SnO2の膜を溶解させる為に用いる塩酸はpHをどの程度にすべきでしょうか。pH及び時間による溶解の量もできれば検量したいのですが、酸化スズについての溶解の参考になるデータなどはどこかに無いかご存知の方教えてください。

  • pH0 or pH14の緩衝溶液?

    酸解離定数を求める実験で、pH0~1 or pH13~14の緩衝溶液を作成したいのですが、化学便覧に載ってないため困っています。やはり、塩酸 or 水酸化ナトリウムでpHを調整するべきなのでしょうか。

  • 二酸化炭素の溶解度とpHの関係

    現在、二酸化炭素の電解還元について調べています。 そこで重要になってくるのが、二酸化炭素の水溶液中の溶解度ですが この溶解度とpHの関係について、参考になる文献、ホームページ又は 実際のデータについて知っている方がいましたら教えてください。 よろしくお願いします。

  • メチルメルカプタンの溶解度

    メチルメルカプタンの水に対する溶解度を知りたいのですが、以下の式のA,B,Cがわかりません。化学便覧をみてものっていないので…。もしご存知であれば教えて下さい。 lnX=A+B/(T/100K)+Cln(T/100K) X:溶液中の溶質のモル分率、T:温度[K]、気体の分圧は101.325kPa また、溶解度を求める時に上記の式を使えばよいのかもあまり分かっていないので、その辺りも含めご意見頂ければ幸いです。 よろしくお願いします。

  • 液中でのSiO2粒子に働く引力・斥力について

    化学に強い方にお聞きしたいことがあります。 一般的に、SiO2粒子のゼータ電位を測定すると、低pH域(酸性域)ではプラス寄り(弱いマイナス)になり、高pH域(アルカリ域)ではマイナス寄りの値となります。 高pH域では粒子が分散しているので、このとき粒子間では電気的な「斥力」が働いていると考えられますが、pHが低くなると、凝集するので、つまり「引力」が働いているのではないかと思うのです。pHの違いによってなぜこのように力の方向が変わるのでしょうか? なにか粒子間に働く力の方向が変わる条件があるのでしょうか? うまく伝えられたかどうか不安ですが、もしご存知の方がいらっしゃいましたら教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。

  • 銅の溶解について

    銅の溶解について教えて下さい。 硝酸には、実験して実際に溶かしてみました。 しかし、pH2~pH8の範囲では全く溶解しなくなってしまいました。 すいません。 "全く"と言ったのは嘘で、2日間くらい浸漬させると溶解しました。 ということなので、溶解スピードが遅くなったということになると思います。 溶解スピードを早める方法を御存知の方教えて下さい。 pH中性で銅を溶解させたいので、何でも御意見下さい。 宜しくお願い致します。

  • SiO2のクリストバライト構造

    SiO2のクリストバライト構造のXRDデータを探しています。(高温と低温の2つ) どなたか何か文献をご存じの方いらっしゃいませんでしょうか?