• ベストアンサー

国債先物売りは金利上昇でもうかる?

長期国債先物9月限(シンガポールのminiJGB)を1枚売り建てました。限月が近づいたら9月限を買い戻し、12月限を売り、これを繰り返して数年間売りのポジションを保有しているといつか金利が上昇したときにもうかると思っていたのですが、期先のものは安くなっているようで(いわゆる逆鞘?)この方法では金利が上昇したとしても儲からない可能性があると思い直しました。今月先物をはじめたばかりの初心者でで用語などおかしいかもしれませんが、どなたか詳しい方、コメントお願いします。

  • knekt
  • お礼率86% (33/38)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.1

どの部分が質問なのか、今ひとつわかっていませんが、どなたも回答されていないようなので… 債券先物で、期先になればなるほど、価格が低くなるのは、現在の市場金利は、長期金利>短期金利だからです。(いわゆる順イールド) これは、現物債券を空売りする事を想定してみればよくわかります。債券を空売りする為には、誰かから債券を借りなければならず、貸し手には、少なくともその債券のクーポンに相当する金は払わなければなりません。(これは長期金利)その一方で、債券を売った代金を、買戻しする時まで運用すれば、その運用金利は手に入ります。(これは短期金利)。 順イールドだと、貸し手に払う金のほうが運用金利よりも多いので、空売りのポジションを長く取れば取るほど、ポジションを取り続けるコスト(=キャリーコスト)が嵩みます。 多少乱暴に言えば、期先が安くなるのはこれと同じ事です。(参考URLに現物と先物の理論スプレッドについてのページを入れておきました。期先が安くなるのも、本質的には同じ理由です。) ですから、金利が上がっても、それ迄のキャリーコストを取り返せなければ、損をする事はありえます。またキャリーコストは、その時々の長短金利差によって決まるので、事前に完全に予想するのは不可能です。しかし、例えばクーポン3%年一回払いの10年債・価格100円が、価格98円になる為には、金利は3%から3.24%に上がれば足ります。言い換えれば、投資金額の2%のキャリーコストをかかっても、長期金利が0.24%上がればチャラなわけです。この計算は、債券のクーポンや期間によって変って来ますが、長期債投資の場合、比較的僅かな長期金利の変動で、キャリーコスト(=長短金利差)は相殺されてしまう、という点は理解頂けると思います。 後は、ご自身で判断して下さい。 それから、用語を知っているかどうかはともかくとして、書いている事がまるでちんぷんかんぷんであれば、もう少し基礎から勉強される事をお薦めします。(「長短金利差の動向の予想」は、債券投資における、非常に重要かつ基礎的な部分ですから。)

参考URL:
http://money.infobank.co.jp/contents/R200039.htm
knekt
質問者

お礼

とてもよくわかりました!! ありがとうございます。米国10年債で限月間スプレッドが小さいのも長短金利差が小さいからと考えると納得です。JGB売建て玉はとりあえず手仕舞いました。もっと勉強してから参戦します。ところで今の値で実際に計算して見ますとJGB6月限が132.7*で9月限が131.3*と3ヶ月で1%以上のスプレッドになっていて(年率4%以上?)長短金利差よりかなり大きいと思うのですが、これは市場が6月から9月までの金利上昇を織り込んでいると考えられるのでしょうか。すみませんお時間がありましたら教えてください。

その他の回答 (1)

  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.2

>ところで今の値で実際に計算して見ますとJGB6月限が132.7*で9月限が131.3*と3ヶ月で1%以上のスプレッドになっていて(年率4%以上?)長短金利差よりかなり大きいと思うのですが、これは市場が6月から9月までの金利上昇を織り込んでいると考えられるのでしょうか。 価格差=金利差ではありません。例えば、No.1での計算例では、2ポイントの価格差は、0.2%強の金利差に相当します。非常に大雑把に言って、10年債の先物だと、1ポイントの価格差÷10年=0.1%の金利差になります。(実際には、90円と91円の差と、130円と131円の差は、かなり違うのできちんとした複利計算が必要ですけど。) 限月間スプレッドには、将来の長短金利差の市場予想が織り込まれています。(但し、先物に充分な流動性が無い場合は、板が薄くて、変な値段がついてしまう事はあります。充分な流動性があれば、という前提つきです。) 以下は、いくぶん細かすぎるかもしれませんが、考え方としては重要だと思うので、ご説明しておきます。 フォワード金利ってご存知でしょうか。例えば、今、1年物の国債の利回りが1%、2年物が2%だとします。これは、「1年後の1年もの国債利回りが3%になる」と市場が予想している事を意味します。1.02×1.02=1.01×1.03だからです。また、2年ものの国債を買うと同時に1年ものの国債を空売りする事で、1年後に3%の運用をする事が、現実に確定できます。(取引コストなどの細かい話は除く) 同じような理屈で、満期までが11年の国債と、10年の国債があれば、マーケットが1年後の10年国債の利回りをどれくらいと予想しているかが、計算できるし、実際に1年後にそうして計算された利回りで運用する事を、現時点で確定することも出来ます。 このような、将来のある時点の金利をフォワード金利とよび、事実、将来の金利を約束するFRA(Forward Rate Agreement)という商品は、このような考え方でプライシングされます。 債券の発行体の倒産リスクの大小を無視すれば、国債も、債券先物も、金利スワップも、その他の社債も、短期のものも、長期のものも、すべて、上記のような将来金利の市場予想によって決まっていると考えられると、物事がわかりやすくなります。 限月間スプレッドについても、突き詰めると、将来金利の市場予想から決まるもので、それを将来の長短金利差の予想といっても、金利上昇の予想と言っても、ねっこは同じです。

knekt
質問者

お礼

お返事大感謝です。債券先物って奥が深くておもしろいですねー。実戦に勝る勉強なしと考え直して、今度はminiJGB9月限を1枚買ってみました。このままtiuhtiさまの個人講義を受けたいのですが、あまりに申し訳ないので自分でもグーグル検索でいろいろ調べてみました。が、債券先物の戦略について詳しいHPは探しきれませんでした。(ピムコのHPはおもしろかったです。債券現物が対象のようですが)もしお勧めのHP(日本語)か本がありましたら教えていただけないでしょうか。

関連するQ&A

  • 金利上昇の見極め

    当方、利回りが1.6%の長期国債を保有しています。 現在の市場では1.3%を前後しているので、今のところは保有し続けるつもりです。 ですが、世論で言われているような国債暴落(金利上昇)が起きる直前、もしくは利回り1.6%以上になる直前で手放したいと思っています。 そこでお聞きしたいのですが、金利の上昇を見極めるにはどうしたら良いのでしょうか? いったん上がりだすと、どのくらいのスピードで 何処まで上昇すると思われますか? また、今後の長期国債の利回りはどうなると思われますか?

  • 市場金利と国債金利の関係

      国債の価格が暴落すると、10年後の額面金額に変わりはありませんので、実質的な国債の『金利』が上昇することになることは、何となくわかります。しかし、国債の金利が上昇すると、長期金利が上昇するということに何故なるのでしょうか? 国債の金利を基準に、長期金利を決定するから、という答えが想像できますが、 何故、国債の金利を基準にするのでしょうか?また、何故、国債の金利を基準にしているのでしょうか? 国債が暴落すると、国債を抱えている金融機関などが損失を挽回しようとして、 預金金利を下げ、融資金利を上昇させることが想像させますが、そうゆうことなのでしょうか?

  • 国債価格が下がると、長期金利が上昇する理由

    国債価格が下がると、長期金利が上昇する理由

  • 国債償還と国債金利の関係

    経済の勉強をしているのですが、手持ちの本に以下のように書いてあります。 『政府が国債を償還し、金融市場の流動性が高まれば、長期金利が低下する』 なぜ、金融市場の流動性が高まると、長期金利は低下するのでしょうか? むしろ、長期金利が上昇しそうな気がしてしまいます。 なぜなら、金融市場の流動性が高まりすぎるのを防ぐために、 国債の需要を高める必要があると思うからです。 国債の需要を高めるには、国債の金利(長期金利)が上昇しなければいけないと思うのです。 経済を勉強し始めたばかりの初心者なのですが、 どなたかご教授頂けると助かります。

  • 国債長期金利について

    日経新聞2011.11.18の記事に長期金利が1%上昇すれば、大手銀行で3兆円強の債券損失が発生する」。10月に日銀がまとめた報告書は国債保有のリスクを厳しく指摘する。という記事がありました。 (1)債権損失が発生する仕組みを簡単に教えてください。 (2)保有債券の残存期間が長いほど、金利上昇リスクが高くなるのは何故でしょうか? (3)また、国の破綻・途中解約以外で国債は元本割れする場合があるのでしょうか? (途中売却時も国が額面で買い取るので、常に元本保証だと思っていたのですが・・・) 宜しくお願いします。

  • 国債と金利について

    こんばんわ。早速質問です 本日の日経新聞より 社債が人気という関連から国債の金利に話しが流れ、 市場金利の低下で利回りは1%を国債は切っている 固定金利型(10月発行)5年 表面利率0.60% 変動金利型(10月発行)10年 表面利率0.53% という記事。 また、為替と株の値動きの欄で 10年国債利回り1.395%に上昇 という記事。 この二つは同じ国債金利なのになんで利回りが異なっているんですか? 金利について短期金利やら長期金利やらあっていまいち理解しきれていません。 回答よろしくお願いします。

  • 金利上昇と国債価格下落の関係は・・・?

    長期金利が上昇すると予想されたら、国債価格は下落すると予想されるんですよね? それはどうしてですか??教えてくださいお願いします!

  • 国債先物価格と金利の計算

    国債の先物取引とその価格の金利計算方法について教えてください。 さきほど時点の国債(JGB日本国債先物(10年物))の先物価格は「141.63円」でした。 これは長期国債標準物(http://www.finance-dictionay.com/2011/09/post_839.html)なので 額面100円、利率年6%、償還期限10年と考えてよいわけですよね? 債券価格=(100+表面利率×残存期間)×100/(100+利回り×残存期間) と計算できるので利回り(金利)で計算すると 利回り=1.29% となってしまいます。報道などでは国債金利は0.9%くらいまでに上昇したとされており、大きな差異が生じているわけですが、どこで間違えてしまったのでしょうか?

  • 国の財政悪化がなぜ長期金利の上昇を招くのですか?

    よろしくお願いします。 日経新聞で、 ”日本国の財政悪化の懸念から長期金利が上昇” とありますが、なぜ国の財政悪化が長期金利の上昇を招くのでしょうか? ”長期金利=国債の金利” とするなら、国の財政悪化は国債のリスクになるので金利を上げないと国債を買う人がいなくなるので長期金利があがるのでしょうか・・・ 詳しい方、教えてください!

  • 長期金利が上昇すると財政破綻が近づくと・・・・

     新聞記事によると、「物価上昇が続き、長期金利が上がると(経済状態が好転しないという前提)財政破綻が見えてくる」というような記事がありましたが、長期金利(例えば国債)が上がるとなぜ財政が危なくなるのでしょうか。  長期金利が上がっても、例えば期日が来た10年の国債の償還は、発行された当時の金利を払えば済むので長期金利の上昇とは関係ないと思うし、その不足分を補うため借り替えるのに、新たに10年の国債を上昇した高い金利で発行して、買い手が付けば、当座の資金に不足は生じないと思うのですが。  なにぶん素人です。具体的に詳しく教えていただくと助かります。