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エンタルピーに対するオイラーの関係式

siegmundの回答

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  • siegmund
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回答No.1

よく本に載っているのは,ギブス自由エネルギーの G を使った話ですが, 思想は全く同じです. 成分 i のモル数を n(i),化学ポテンシャルをμ(i) とする. i = 1,2,3,... エンタルピー H について (1)  dH = TdS + Vdp + Σ_i μ(i) dn(i) は大丈夫ですよね. (1)から明らかなように,H の自然な変数は S,p,n(i) だから H(S,p,n(1),n(2),...) と書くことにする. H は示量性の量だから,系をα倍にすると H もα倍になる. S,p,n(i) のうち,示量性の量は S,n(i),示強性の量は p なので (2)  αH(S,p,n(1),n(2),...) = H(αS,p,αn(1),αn(2),...) である. 両辺をαで微分して,その後α= 1 とおくと (3) H = S(∂H/∂S)_{p,n(1),n(2),...} + n(1)(∂H/∂n(1))_{S,p,n(2),n(3),...}      + n(2)(∂H/∂n(2))_{S,p,n(1),n(3),...} + ... になり,(1)からわかる (4)  (∂H/∂S)_{p,n(1),n(2),...} = T (5)  (∂H/∂n(1))_{S,p,n(2),n(3),...} = μ(1) と合わせて (6)  H = ST + Σ_i μ(i) n(i) が得られる.これが H に対するオイラーの関係式. (6)の微分形が (7)  dH = SdT + TdS + Σ_i μ(i) dn(i) + Σ_i n(i) dμ(i) だから,(1)と比べて直ちに (8)  Σ_i n(i) dμ(i) = - SdT + Vdp になる. 特に,T,p を一定にして n(i) だけを変化させるとき (9)  Σ_i n(i) dμ(i) = 0 である. (8)あるいは(9)がギプス・デュエムの式. ヘルムホルツの自由エネルギーを使っても,同じ思想でできます. 試してみてください. それから > 高校時代、物理を履修していなかったので式の作成が上手くできません。 をいつまでも引きずっていちゃいけませんよ. 高校の物理なんて上のような内容に比べたら, 本当に大したことのないことしかやっていません. 大体,高校の物理じゃ微積は使わないし....

donchan01
質問者

お礼

ありがとうございました! 式を作ることに関しては早くできるようになりたいです。 これからがんばっていきたいと思うます。

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