- ベストアンサー
ピクリン酸などについて
ピクリン酸や2,4,6トリニトロトルエン(?トルエンに3つニトロが付いている) は、高温など、厳しい条件でしかできないと習ったのですが、 これはなぜでしょうか? たとえば、フェノールのモノニトロ化は p、Oが生成して、 次は、ニトロ基から見るとメタの位置は共鳴構造を 考えるとフェノールの電子供与により安定 になりますよね。 それだったら、モノニトロ化とそれほど条件を 変えなくても反応すると思うのですが・・・ 共鳴構造が間違っていますかね? 立体的な要素だけで、条件が厳しくなるのでしょうか? 工学部3年で有機は一通り習いました。
- saemon26
- お礼率87% (43/49)
- 化学
- 回答数2
- ありがとう数2
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
芳香族求電子置換反応においては、配向性だけではなく、活性化、不活性化についても意識するべきです。 ニトロ基はメタ配向性で不活性化を起こす置換基です。すなわち、メタ位がオルト位やパラ位ほどは、強く不活性化されないことにより、「相対的に」メタ位での反応が多く起こるということです。メタ位といえども、ニトロ基がない場合と比較すれば、かなり反応性が低下しています。 したがって、1個目に比べて2個目のニトロ化は困難であり、3個目はさらに困難になります。 ここで、視点を変えて、なぜ、トリニトロ化の基質がベンゼンではなく、フェノールやトルエンなのかということを考えてみますと、これらの基質のもっているヒドロキシル基やメチル基がベンゼン環の反応性を高めているために、3個目のニトロ化がなんとか起こっているということです。これらの置換基を持たないベンゼンでは、3個目のニトロ化は困難になると考えられます。
その他の回答 (1)
>それだったら、モノニトロ化とそれほど条件を変えなくても反応すると思うのですが・・・ では、ニトロベンゼンのニトロ化を考えてください。モノニトロ化より厳しい条件が必要ですね。 フェノールのOHだけを見れば次のジニトロ化位置は電子が多くなっています。でもニトロ基がメタ位に付いています。 ニトロベンゼンのニトロ化と同様、ニトロフェノールのニトロ化でも「ベンゼン環上の電子密度」はモノニトロ化の時よりぐっと下がっています。 共鳴効果以外に電気陰性による効果があるわけですが、それを考えなくても、「隣の炭素に陽電荷」があるのとないのとどちらが親電子付加が起こりやすいか、と考えれば、無い方が良いに決まっていますよね。 m(_ _)m
お礼
なるほど、不活性なのが効いてるんですね。 回答ありがとうございました。
関連するQ&A
- フェノール類の検出反応でのピクリン酸
高校化学について質問させていただきます。 フェノール類の検出反応で陽性を示さない物質として ピクリン酸がありますが、これはなぜでしょうか? ニトロ基が3つついているからニトロの性質が強くなるため でいいのでしょうか。 ご教授よろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- ベンゼン環のニトロ化とその性質について
ベンゼン間の勉強をしていたところ、ピクリン酸が強酸性な事が書いてありました。 ふと疑問に思ったのですが、ピクリン酸の原料となるフェノールは炭酸より弱い酸なのに、なぜニトロ化しただけで、強酸性になるのでしょうか? また、ニトロ化したことが、強酸性になる理由だとしたら、なぜニトロベンゼンはなぜ中性なのでしょうか? そのほかにも、フェノールじゃなくトルエンをニトロ化したトリニトロトルエンは、何性なのでしょか? おしえてくださいおねがいします。
- ベストアンサー
- 化学
- モノニトロ化について
アニソール 安息香酸 フェノール トルエン のモノニトロ化の条件について 知りたいのですが 解答 もしくは 参考資料を 知りたいのですが。 よろしかったら お答えください。 お願いします
- 締切済み
- 化学
- ベンゾフェノンの求核付加反応について
有機化学の問題ついての質問です。 ベンゾフェノンのフェニル基に電子吸引基(-NO2)がオルト・メタ・パラそれぞれの位置に置換したとき、カルボニル炭素への求核付加反応への影響と強さの違いを答えよ。 また、電子供与基(-OH)の場合でも考えよ。 と言う問題です。 ニトロ基をつけて共鳴構造式を書いたとき、オルトとパラのとき求核付加反応が起こりやすくなると考えた(ケトンと結合している炭素の電子密度が下がるのがオルトとパラに置換した場合のため)のですが、オルトとパラではどちらで求核付加反応が起こりやすいのかが分かりません。 また、水酸基をつけた場合ではメタについたときが一番求核付加反応が起こりやすいと考えました。 同じく共鳴構造を書いた結果、ケトンと結合している炭素に電子が1番集まりにくいのがメタについた時だと考えたからです。 しかし、オルトとパラではどちらの方が反応しにくいか分かりません。 どちらの場合でも酸性度や塩基性度が影響するのかなと思いましたが、持っている書籍では答えを見つけられませんでした。 どなたか説明していただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- オルト、メタ、パラ。逆側は?
よろしくお願いします。 たとえば口頭でTNTを相手に説明しようと思ったとき トルエンのオルトとメタと・・・の部分がニトロ基に置換しているよ、 と説明すると思うのですが反対側はなんと呼べばよいのでしょうか? 高校の有機の知識しかありません。 それを踏まえていただいたご教授よろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 化学
- トルエンとフェノール
トルエンとフェノールに関する 次の記述1~5のうちから 正しいものを二つ選べ。 1:トルエンは水に溶けにくいが 水酸化ナトリウム水溶液によく溶ける 2:フェノールを臭素水と反応させると ブロモベンゼンが生じる 3:トルエンとフェノールのベンゼン環に 直接結合している水素原子一個を メチル基にかえると, いずれからも三つの異性体ができる 4:トルエンとフェノールにそれぞれ 塩化鉄(III)水溶液を加えると いずれも青紫色を示す 5:トルエンとフェノールを,それぞれ 濃硝酸と濃硫酸の混合物と ともに加熱すると いずれもニトロ化される 誰かお願いします
- 締切済み
- 化学
お礼
ベンゼンからスタートしないのは、そんな理由が あったのですね。 不活性を意識するのも大切ですね。 回答ありがとうございました。