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言語能力と言語運用

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アメリカの言語学者、チョムスキーが言った言語能力と言語運用
とは簡単に言うとどういうことなんでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー

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レベル13

ベストアンサー率 61% (647/1050)

 
  簡単に言えば:
 
  「言語能力」(Competence)とは、例えば、どの文化、どの国、どの民族に属する子どもでも、英語環境で育てば英語が母語になり、日本語環境で育てば日本語が母語になるというように、およそ知られているどの言語であっても、人間の子どもは修得できるので、これは、人間のおそらく脳構造に、言語の「普遍的構造原型」があるのであり、個々の具体的言語は、この「普遍言語」の構造規則の適用、展開であると考えられるということです。人間がすべて持っている、この「普遍言語」の構造より、既存言語の修得が、この基本能力から可能となるため、これを、「言語能力」と呼ぶのです。普遍言語構造が、人間には備わっていて、そこから、あらゆる言語を、人間の子どもは(そして大人も)習得でき、理解できるのだということで、考えられている人間の精神の深層能力です。チョムスキーは、この普遍構造の解明の試みとして、生成文法理論を立てたのです。
 
  「言語運用」(Performance)とは、実演とでもいうような意味で、普遍言語構造の上に、通常の具体的言語の構造規則が載り、固有の語彙や、その使用意味、実際の文章構成規則に従って、具体的な言説行為を、具体的言語で実行してみることを言うのです。個別的言語の運用ということになり、普遍構造=言語能力と、この運用のありようのあいだには、当然、相互補完的な関係があり、具体的言説行為は、文化や社会の規定や、個々人の知識や人生の経験等で、着色されて、あるいは、変調されて実現されるはずです。チョムスキーはしかし、実証的な、アメリカ構造主義言語学のサンプル収集の技法は使わず、普遍構造の規則的導出ということに、より大きな関心を抱いたのです。具体的な言語の使用例が、「言語運用」に当たるので、この部分は、チョムスキーの言語学では、規定されてはいるが、実際には、彼は、この領域での研究理論は、あまり構成しなかったのだと言える。
 
  しかし、言語運用は、当然、問題となってくるのであり、運用の解析によっては、チョムスキーの理論の妥当性も吟味されるはずです。
 
お礼コメント
Michele

お礼率 90% (9/10)

すごくよくわかりました!本当にありがとうございました!
投稿日時 - 2002-01-24 17:46:28
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