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近年の明治大学ラグビーが弱い理由

seikixxの回答

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  • seikixx
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回答No.2

「前へ」というのは故北島監督の歴史上の名言ですが、でもこれは 明治だけではなく、ラグビーというゲームでは当たり前のこと。 展開ラグビー全盛の今になって、明治が「とらえどころのないチーム」 になってしまった・・・というのは仰有るとおりだと思いますが、 「前へ」のラグビーがタテ型で、「展開ラグビー」がヨコ型である わけではありません。バックスに展開するしないはあくまで 状況判断に基づく戦術であって、ラグビーである以上「前へ」というのは 不変です。それに明治が常勝だったころ、ハーフ、バックス陣には 毎年優秀な人材が現れ、言うところの展開ラグビーをしていました。 彼らの多くは、今の社会人強豪チームでも主力であり続けていますね。 問題は展開ラグビーになったことではなく、「前へ」出るための スキルが見直されたことでしょう。 FWが突進し、遮二無二突破を図っても、孤立した上に相手に絡まれ、 ボールを奪われて(turn over)は元も子もないのです。 日本では単独でボールを持ち込み、密集に突っ込んでなお倒れなかったり すると、アナウンサーが絶叫しますね「まだ倒れない、明治フォワード の強さが目立ちます!」などと。これは放送する側がラグビーを解ってない。 彼らの罪は大きい。大事なのはボールをどのように活かすか、ということ。 ダウンボールの仕方一つとっても、そのスキルの巧拙がゲームの ポイントを決めかねません。「前へ」出るとともに、ボールを つなぎながら、全体としてプレーを継続すること、そして少しでも 相手陣地に近づくこと・・・その意味の「前へ」なのです。 北島さんが口にした「前へ」も、おそらく同じ意味だったはずです。 北島さんが倒れた時を同じくして、明治は部内の不祥事から コーチ陣がそう入れ替えになりました。沈滞はそれ以降ですよね。 精神的ショックから立ち直り、コーチ陣の意思統一が図られる前に、 他チームのモール、ラックでのプレースキルが上がったのです。 ちなみにライバル早稲田は「展開」だったでしょう。でもヨコではなく 前へボールを運ばない限りトライできませんね。展開しても、 ディフェンスにタックルされた際、ボールを活かすダウンボールが できなければ同じ事。フォワードが前へ突進しようと、バックスが ヨコに展開しようと、ボールを活かして前へ運べなければ意味がありません。 要するに、早明戦の人気に胡座をかいていた対抗戦グループがモタモタ しているうち、関東学院などが「継続するためのスキル」を飛躍的に 向上させた。その差になかなか追いつけないでいる・・・これが最近の 明治低迷の原因であろうと思います。 モール、ラックに持ち込み、相手フォワードを十分に密集に引きつけ、 ディフェンスへの人数を減らしておいてから一気に展開する。 ボールをフォローするシステムが成り立っていれば、つなぐのは フォワードであろうとバックスであろうとかまわない。相手の力を かわすことで分散させ、自チームに有利なダウンボールを継続しながら 確実に陣地をゲイン(前へ)し、これを繰り返しながら前へ継続する。 こうしたプレーを実現するには、相当な意思統一と現実対応できるスキル が必要で、簡単に身につくものではありません。おそらく明治が 生まれ変わって昔日を取り戻すのに、あと7、8年は優にかかるでしょう。 アジアラグビー界の覇者、日本が、アジア予選で優勝するたびに 韓国、香港あたりの外国人指導者が語った言葉「日本のスクラムサイド あたりのタテ突破は、ワールドカップでは通用しないだろう」というのは 貴重な警句でした。明治が得意とした、体格と突っ込み精神にモノをいわせた 突破は、アジアでは勝てても、ラグビー先進国のモール、ラックでの 巧みさを破ることはできないだろう、ということです。 ボールをつなぐというスキルを上げなくては、(いや、体格で劣る 日本人であればなおさら)世界に通用しないということです。 明治の低迷はそのまま日本ラグビーに陰を落とす象徴的な事例でしょう。

lovin777
質問者

お礼

とても詳しい回答ありがとうございます。 すべてを理解する事はできませんでしたが、低迷の原因はなんとなくわかりました。 確かに全盛期の明治はフォワードの強さばかりが目立っていましたが、それに勝るとも劣らないハーフ、バックス陣がいたのも事実ですよね(おっしゃる通り社会人で頑張っていますね!)。 また、関東学院のラグビーは素人の私が見ても、チームとしてまとまっているな、と感じました。 明治のメンバーが敗因を理解し、来期へ活かしてくれることを祈るばかりです。

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