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読解力をつけるには

genmai59の回答

  • genmai59
  • ベストアンサー率45% (1214/2675)
回答No.3

特定の作家を面白いと思うのかどうかは読解力ではなく、個人の好みの問題です。これは、その人の生まれつきの性格やそれまでの経験に負うところが多いでしょう。男女間のこまやかな心の変化が素晴らしいという人もいれば、そんなちまちまとした話はつまらないという人もいる。大規模災害の中で知恵を振り絞って生き延びていく話が素晴らしいという人もいれば、そんな非現実的な話はつまらないという人もいる。読解力がないので、物語の背景がわからないわけではありません。 ただ、多くの本を読んだり、人生経験を積んでいけば、自分ではつまらないと思う本でも、「なるほど。こういう感覚を持つ人もいるのだなあ」ということは、わかってきます。そうすれば、以前読んでつまらないと思った本でも、深みを感じることはあるでしょう。 ということで、質問者さんに必要なのは、読解力を磨くことではなく、できるだけいろいろな本を読んだり、いろいろな人と付き合って人生経験を積んでいくことではないでしょうか。 また、発表当時は斬新だった物語でも、似たようなテーマで、さらに深みのある小説が続々と発表されてくると、あとから発表されたものを読んでから最初のものを読めば、もの足りなく感じることはあります。本質はとらえているのだけれど、少し表現が荒削りとか、ストーリー展開が単純すぎるとか、考え方が現代人にあわないとか。そういう古典は、現代小説と少し視点を変えて読む必要はあると思います。 それから、小説の評価には、ストーリー展開、登場人物の魅力、文章表現の豊かさなど、さまざまな視点があります。古典が評価されているのは、必ずしもストーリー展開に隠された意味があるわけではなく、ごく単純なストーリーが、文章表現で評価されていることもあるわけです。「なぜこんな単純で退屈な話が評価されているのだろう」と思ったら、文章表現などにも注目してみてください。ごく簡単な文章なのに、情景が目に浮かぶようだったり、読み上げると、いきいきとしたリズム感あふれる美しい音の流れが聞こえてきたり。 そういう違いは、いままで気にしていない人が自分で発見するのは簡単ではないので、文章作法の本や小説の批評本をたくさん読んでいくと、わかりやすいと思います。

netminarai
質問者

お礼

ありがとうございます。確かに好き嫌いで本の読み方も変わってくることがありますよね。でもつまらない本が評価されている本だったり、ってありますよね(自分だけかもしれませんが)。素晴らしい本っていうのは誰が読んでも素晴らしいものだっていうきもするんですけど、これは違うのでしょうか。 色々な考え方ができるように人生経験をつむって言うのは、たしかにその通りですね。批評本なんかも読んでみようと思いました。

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