• ベストアンサー

小泉改革は公平?

heichanの回答

  • ベストアンサー
  • heichan
  • ベストアンサー率39% (41/104)
回答No.2

どういう根拠でお話されているか分かりませんので、総論にとどめたいと思いますが、個人的にはあまり「公平」という事は期待しないほうが良いと思っています。 戦後の日本社会は経済に関してはむしろ、他国に比べてそこそこ”公平”だったと思います。 行政による過度の規制で銀行など多くの業界で企業間の生存競争が抑えられ、地方出身議員の利益誘導で地方と中央の経済格差が多少でも縮められ、道路公団や国鉄は赤字を垂れ流しながらも僻地のために交通網を曳いてくれて、年金や健康保険も将来の赤字増大の不安を抱えながらも高齢者や病人にそこそこの支援をしてくれました。 そのプロセスが「公正」かどうかはともかく結果的には「公平」な社会だったと思います。「日本はもっとも成功した社会主義国」などと言われる所以です。 これらの個々の政策には必要な面もあったのだと思いますが、その多くは政府の過大な財政支出を伴い、現在では政府も各種特殊法人も年金財政や健康保険も借金だらけ、あるいは将来そうなる事が確実な状況になっています。 これらの政策を徹底的に修正して、財政面の健全性を回復するのが小泉首相の根本理念です。その基本は財政支出の削減と自由競争の促進です。つまりは「明日からはみんなで無駄遣いをやめて一生懸命働いて借金を返していけるようにしよう」という事ですね。 日本政治の抱える課題には他にも地方分権の推進や、教育改革や、安全保障など色々ありますが、現政権の主要課題はやはり経済・財政でしょう。郵便局の民営化論議も特定郵便局や外郭団体が国民から不当に利益を得ているという状況が根底にあります。 こういう問題ですから、残念ながら「国民」一般に主に金銭的負担という”痛み”が降りかかってくるのは止むを得ないと思います。「国民だけが痛みを伴う」とおっしゃいますが、この国には少数の外国人を除けば「国民」しかいないのですから仕方ないのではないでしょうか。企業だってその構成員はほとんどが国民ですし。 察するところsompuさんは従来特定の業界や団体が利益を得ていた事や、政治家や官僚の責任を問題にされているのかもしれませんね。もちろん今の日本の体制でたまたまオイシイ思いをしている集団はあると思いますし、改革の過程でそういった不平等は排除されるべきだと思いますが、それは改革の本筋ではありません。残念ながらこの国の政治・経済の最終責任者は国民ですから、国民一人一人にひとつの落ち度も無くても、他のだれかに現状の危機の原因があっても、やはり改革のためのコストは私たち国民が追わなくてはいけないのだと思っています。 むしろ国民が一様に痛みを感じるならうまくいった方だと思いますよ。例えば今まで都市部よりも手厚い財政支援を受けてきた地方が改革でそれを止められれば、”自分たちは小泉改革で痛みを味わった被害者だ”という意識を持ってもおかしくありません。それが正当な言い分かどうかは極めて難しい問題で、おそらく誰からも文句のつかない改革を実行することは不可能だと思います。 実際には何らかの負担を負わされた人々は口を揃えて「自分たちばかり痛みを味わっている」と言いたがると思っています。「小泉改革は公平ではない」と。元来人間は自分の痛みはより強く感じるものですから。 私が「公平」という事を期待できないと言う理由はここにあります。割り切って「将来日本全体が今より明るい状況になれば、国民みんなが受益者だ」だという位の認識でいた方が正解のように思います。そんな改革でも今取り掛からなければ日本全体が地盤沈下していって、結局みんなが犠牲者になってしまうと思いますから。現在なお小泉内閣が高支持率を保っているのも、日本国民の相当数がある程度腹をくくっているのだと私は思っています。 まぁしょっぱい話ではあるのですが。

sompu
質問者

補足

私がこの質問をしたきっかけは、国民に対して医療費負担増や消費税増といった案をだし、一方で企業に対して連結納税制度導入という事実上の減税をするのはどういうことなんだろうと思ったからです。今までも消費税増など国民負担は簡単におこなわれてきたような気がします。しかしムダな特殊法人などムダな公共事業などまさに日本には金の無駄遣いが多くあると思います。しかしこれには一部の政治家や官僚の利益問題が関係するため簡単に無くす。といったことはできないのだと思います。こういうムダの削除にはものすごく反対する人たちがいますよね。小泉改革はこういったムダも無くしていこうというものだと思うのですが結局これまでどおり、国民負担といった簡単におこなえる部分からおこなっており本当のムダを無くすということに関しては本当に甘いと思います。私の考えは一部分だけ見てそう考えているのかもしれませんのでご意見をお待ちしています。

関連するQ&A

  • 小泉構造改革と国債発行高

    小泉首相時代の国債発行高が非常に多いということですが、何故でしょうか。構造改革終わるまで、出るものは出るから、消費税を上げないでやっていく場合、国債を発行してやるしか仕方ないんだということでしょうか。 そうすると、どの程度構造改革が進んだら国債発行は減少していくのでしょうか。

  • 構造改革について教えてください。

    小泉首相は改革を訴えておりますが、 今までやってきた構造改革はどんな内容だったのでしょうか。 どんなことをやったのか教えてください!

  • 小泉構造改革の・・・

    小泉さんの構造改革とは、どのようなものがありますか? 具体的に教えてください。従来構造と比較していただければうれしいです。 そしてその構造改革は、今後どのように影響するんでしょうか? ものすごい回答をきたいしています。 宜しくお願いします。

  • 小泉首相の構造改革・・

    いまさら&無知でお恥ずかしいのですが、 小泉首相のいっている、構造改革とは一体何をどうすることですか? 私の中では、郵政三事業・不良債権・特殊法人などが関係あるのかな!?という事ぐらいしか分からないのですが・・・(本当に無知ですみません(>_<)) できれば、そんな私でも理解できるくらい、簡単に教えて頂けたら光栄です!! どなたか、お願い致します!! あと、小泉内閣ができたのって何月何日ですか??

  • 小泉さんの構造改革

    あのぉ・・・ものすごくオバカな質問かも知れないのですが・・・ 今、小泉さんの人気が落ちてきていて、色んな評論家(?)のような人達も口にしている「口ばかりで構造改革を本当に実現できるの?」という問題がありますよね? でも小泉さんは実現したくて頑張っているのに、それを妨害する対抗勢力と言われている人達がいるんですよね?だったら、構造改革を実現できない場合、責められるべき対象は小泉さんではなく、対抗勢力の人達ではないんでしょうか?ダンナにも聞いてみたのですが「対抗勢力の人達も上手いコトやってるんだよ」と結局納得できない話しかしてくれません(できません??)。対抗勢力と呼ばれるような人達がいなかったら、小泉さんも余計な問題を抱えずに、どんどん構造改革に向けて進めるんじゃないでしょうか?どうして対抗勢力と呼ばれる人達が、何の糾弾も受けずに小泉さんの邪魔が出来るんですか?私自身としては、総理として選ばれた人物(方針)を周りで支えて政策を実現するべきものだと思っていたのですが。。。そうやって邪魔をする人達の存在が必要だから糾弾もされない、という事なんでしょうか・・・?やっぱり良く分かりません。 どなたか分かりやすくお話して頂けないでしょうか? よろしくお願いします。 ※ちなみに小泉さんを支持してるとか、そういうワケではないです(笑)

  • 小泉首相の改革と経済学

    非常に簡単に言いますと、小渕首相は、財政で大盤振る舞いをして、小泉首相は緊縮財政をしたと理解しています。 その政策の違いの根底には、小渕首相の場合には、経済学で言えば、ケインズ学派と言いますか、市場経済が悪いのだから政府が財政出動をして、経済の下支えをして、経済が浮揚するようにすべきだという考えがあると理解しています。 小泉首相の政策の根底の経済学が何か良くわかりませんが、小泉首相は学者は色々と言っていて、何を言っているかさっぱりわからないから、自分の考えるとおりやる、経済なり行政を構造改革して効率的にしなければ、景気は回復しないということではなかったかと理解しています。 現在、経済は回復基調にあると思われます。 マスコミや民主党は、景気の回復が絶望的としか思えなかったことのことは忘れてマスコミや民主党の受けの良さそうな、小泉改革は金持ち優遇策だとか耳障りの良いことばかり言っていて、どん底景気で日本沈没としか思えなかったことは既に忘れ去ったとしか思えない能天気なことを言っているとしか思えません。 そうしますと、ケインズ学派の学者の考え方が敗れたということでしょうか?何か別の経済学の学派の考え方が勝ったということでしょうか? 小泉改革は経済学としてはどう評価されているのでしょうか。 どなたか教えてください。よろしくお願いいたします。

  • 構造改革について

    小泉首相が提唱する痛みを伴う構造改革とは具体的に何をしたいか分かりません。 教えてください。

  • 小泉総理の構造改革なのですが、彼の改革は成功したのでしょうか?

    小泉総理の構造改革なのですが、彼の改革は成功したのでしょうか? 多くの識者がいうように、日経平均だけみると、03年のりそな救済で方針を転換するまで下げに下げ、06年までは戻りましたが、結局小渕さんの時の数字にすら届いてなかったような気がします。 質問としては03年のりそな救済以来、彼(あるいは竹中大臣)は構造改革をもう諦めてしまったのでしょうか?という事は、03年以後小泉政権は郵政民営化以外死にたいだったという事でしょうか? また、そうだとしたら彼は01-03で行った不良債権処理はその後の景気回復の一助になったのでしょうか?それともあまり関係ないのでしょうか? 関係ないとしたら、小泉総理の逆で景気回復なくして構造改革なし!といったやり方が現在の恐慌の解決法、といった理解でよろしいのでしょうか?

  • 小泉改革をどう評価しますか?

    私見ですが、小泉改革は派遣法の改正などにより格差社会を生み出した、 「負」の要素が大きいものだと思います。 また、結局は存在しなかった大量破壊兵器を巡ってイラクに自衛隊を派兵しました。 これは間違いだったと率直に認めるべきです。 みなさんは小泉改革・小泉政権をどう評価しますか?

  • 小泉構造改革のメリットは?

    8/30の衆議院選を迎えるにあたり、各党が小泉構造改革を非難しているような演説が多いように思います。 ではこの構造改革により社会・経済が良くなったこと、改善されたことは何でしょうか? よろしくお願いします。