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フロイトとユングの著書

心理学を収める者、「これだけは読んでおけ!」という著書をご紹介ください。複数でもかまいません。 その著書の特徴(主張内容)を記していただけると、大変にうれしいです。 よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • bo-suke
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回答No.2

ユングの著書にタイプ論(類型論)というのがあります。多分ご存知ですよね。 まず主張ですが、何度か通して読んだのですが、ユングの性格分析は結構信頼が置けます。なぜかと言うと (1)性格という概念を人間が作ったものとして理解している (2)客観的な事象と主観的な事象に対する人間の評価を理解している (3)性格そのものよりもその性格がどう見えるかに重点が置かれている 等と言ったように、どちらかと言うと性格そのものではなくて、性格というものをどう人間が理解しているのか、どういう人間が見るとその人はいい人に見えて、他の人には違うように見えるかなどが書かれているのです。ユングさんは非常にその辺のところをうまく隠して、これが性格ですよ~と言った口調で書いてますが、どちらかと言うと、あなたが人の見方を間違えるから性格を把握できなくなるんですよ~と言う書き方をしているんです。ですから、性格という固定観念的な考え方を重視しているほかの人間のタイプ論より信頼が置けるんですね。 もう一つ重要なのは、これはユングさん本人がおっしゃっていることなんですが、これはあくまで純粋なパターンを表記しただけで、本当にこういう極端な人がいるわけではない(こういうタイプの分け方を理念型といいます)と言うことです。僕が考えるに、これはその状況状況において同じ人が全く別のタイプに見えるときもあるが、それは間違いではなく、むしろ状況によって人というのは変わる者だということを表していると思うンです。ですから本当はタイプ(type)論ではなく、一部ケース(case)論なのです。その人がこういう一連の反応を見せたら、それは、例えば家族に関してはこういうタイプに属するし、スポーツに対してはこういう考え方をしますよ、と言った具合に、状況に応じる柔軟な作りになっています。通常の固定観念的な性格論ではなく、その時その時に応じて適用することができるので、他のタイプ論よりうなづける作りになってるんだと思います。 まとめるとユングさんのタイプ論は本当の意味でのタイプ論じゃないから信頼できると言うことなのです。 で、内容ですが、まず外向と内向と言う二つの分類をしています。それに関する説明が延々といろんなケースに関して書かれていて、その後に思考・感情・感覚・直観機能の四つに人間を分類しています。4×2の八タイプによって人間を分けるわけです。その人を外から見るとどうなのか、本人はどういう正当性からそういう言動を取るのか、自分の得意分野は、うまく行かなくなるとどういう反応をするのかなどが、無意識の理論も使いながら書かれています。その後は心理学用語の厳密定義などにかなりの頁が当てられています。 かなり分厚い著書です。多分図書館とか行かないと置いてないですので、ご了承を。 独論が入っているので他の方の意見もご参考に。

kanpyou
質問者

お礼

ありがとうございます。 「タイプ論」を調べていると、「元型論」という著書を見つけ、これがどうも面白そうなので、手始めに読んでみたいと思います。また、これに類する著書に、「人間と象徴」というものもあり、当時の社会的な影響ということも探れそうです。 タイプ論については、いずれ、余裕が出来たときに奮発したいと思います。 ありがとうございました。

kanpyou
質問者

補足

ありがとうございます。 タイプ論を早速検索すると、なななんと!¥8,400円。。。 「ぺーパーバック程度のものを」と期待していたのですが、少し辛いです。 この「タイプ論」が出版されるまでにも、いくつかの著書があると思うのですが、「有名なもの」をご紹介いただけると幸いです。 よろしくお願いいたします。

その他の回答 (2)

  • bo-suke
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回答No.3

心理学を収めるために必要だとは感じませんが、でも面白い著書があります。 ユング自伝と言うのはどうでしょうか。 ユングの生涯がユング心理学の視点で描かれています。 ユング独特の人生への悩み方が現れており、特にユングの内向性は内向型の人の考え方を見るのに非常に役立つでしょう。普通の人なら絶対考えないことをユングは考えてます。 後これはユングの著作ではないですが、秋山さと子の『ユングの心理学』『ユングの心理分析』などはどうでしょう。 ユングの心理学はユングの生涯と心理学の構築を時系列的に見ていくものです。もしかしたらユング自伝をみればこれは必要ないかもしれませんが、それより薄いので読みやすいんじゃないでしょうか。 ユングの心理分析は完全にユングのタイプ論の話になっています。タイプ論よりきちんと性格の描写がなされており、ユングが言いたかったタイプわけが手に取るように判ると思います。 まぁフロイトとユングはいまや雑学の部類に入るのかもしれませんが、本来人間関係や人間学といったものは、小説を読んだり人と無駄な趣味を解して触れ合ったりとかそういう雑学的な知識によって人と結合し、またさまざまな視点で見られるようになることが一番重要なことなんじゃないかと思いますので、よければごらんになってみてください。絶対に人生において無駄な著書だとは思いません。保証します。

回答No.1

こんばんは。 人間の心について知りたいなら、フロイトやユングの著書のような、学問的にも批判が多いようなものは読まないほうが、真実に近づけるのではないかなあと思っています(思想・哲学としては古典的名著作だと思うのですが)。 なので、フロイトやユングではなく、「心理学を学ぶ=人間の心について考えたいなら、これだけは読んでおけ!」という本を列挙してみます。詳細は、URL先を見ていただけると。 本当は原著で読むと良いのですが、とりあえず日本語訳があるものを。 『脳のなかの幽霊』 (1999/08) V.S. ラマチャンドラン (著), サンドラ ブレイクスリー (著), V.S. Ramachandran (原著), Sandra Blakeslee (原著), 山下 篤子 (翻訳) 出版社: 角川書店 ISBN: 4047913200 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047913200/ 『生存する脳―心と脳と身体の神秘』 (2000/01) アントニオ・R. ダマシオ (著), Antonio R. Damasio (原著), 田中 三彦 (翻訳) 出版社: 講談社 ISBN: 406210041X http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406210041X/ 『妻を帽子とまちがえた男』 (1992/02) オリバー サックス (著), Oliver Sacks (原著), 高見 幸郎 (翻訳), 金沢 泰子 (翻訳) 出版社: 晶文社 ISBN: 4794925220 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794925220/ 『色のない島へ―脳神経科医のミクロネシア探訪記』 (1999/05) オリヴァー サックス (著), Oliver Sacks (原著), 大庭 紀雄 (翻訳), 春日井 晶子 (翻訳) 出版社: 早川書房 ISBN: 4152082259 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152082259/ 『ビジョン―視覚の計算理論と脳内表現』 (1987/10) デビッド マー (著), 乾 敏郎 (翻訳), 安藤 広志 (翻訳) 単行本: 448 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 産業図書 ISBN: 4782851235 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4782851235/ 『生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る』 (1986/03) J.J.ギブソン (著), 古崎 敬 単行本: 360 p ; サイズ(cm): 21 出版社: サイエンス社 ISBN: 4781903932 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781903932/ 『目撃証言』 (2000/03) エリザベス ロフタス (著), キャサリン ケッチャム (著), Elizabeth Loftus (原著), Katherine Ketcham (原著), 厳島 行雄 (翻訳) 出版社: 岩波書店 ISBN: 4000252895 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000252895/ 『抑圧された記憶の神話―偽りの性的虐待の記憶をめぐって』 (2000/06) E.F.ロフタス (著), K.ケッチャム (著), 仲 真紀子 出版社: 誠信書房 ISBN: 4414302900 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4414302900/ 『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』 ドナルド・A. ノーマン (著), 野島 久雄 (翻訳), D.A. ノーマン 単行本: 427 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 新曜社 ; ISBN: 478850362X ; (1990/02) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/478850362X/ 『脳は絵をどのように理解するか―絵画の認知科学』 (1997/11) ロバート・L. ソルソ (著), Robert L. Solso (原著), 鈴木 光太郎 (翻訳), 小林 哲生 (翻訳) 出版社: 新曜社 ISBN: 4788506238 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4788506238/ 『脳は美をいかに感じるか―ピカソやモネが見た世界』  (2002/02) セミール ゼキ (著), Semir Zeki (原著), 河内 十郎 (翻訳) 出版社: 日本経済新聞社 ISBN: 4532149606 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532149606/

kanpyou
質問者

お礼

たくさんの著書をご紹介いただき、感謝いたします。 いくつかの書籍は既に購読しており、大変興味深い内容でした。 「フロイトとユングを」というのも、素朴な時代の心理学や、人の心の『思索の過程』(比喩や類推)というものを「精神分析入門;フロイト」で感じ、予備知識として、もう少し読んでみたいと思いました。 彼らの代表的な作品をご紹介いただけると、うれしいです。 引き続き、よろしくお願いいたします。

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