• ベストアンサー

4次方程式の解

starfloraの回答

  • ベストアンサー
  • starflora
  • ベストアンサー率61% (647/1050)
回答No.2

    ファラーリの解法はかなり複雑で、こんな簡単には説明できないのですが、あらすじの解法の手順を示しているのだと思います。これから、四次方程式の具体的な解法の式を理解しようとするのは少し無理があると思います。わたしも少し考えてみましたが、或る箇所で、どうしてこうなるのかが分かりません。記憶では、この部分の解法は、先に見つかっていたのか、または、ここがフェラーリの解法の要点なのか、おそらく、後が正しいのだと思えます。というのは、この部分が解ければ、後は、そんなに難しい話ではないからです。     という前置きで、この解法プロセスの構造の説明をします。ただ、どうしてこうなるのか分からない所があると言うのは、上に述べた通りです。何が分からないのかも説明しますので、それ以上のことは、また調べられて、再度質問等されるのがよいと思います。いずれにしても、当時の最高水準の数学者がようやく解いたのですから、そんなに簡単に分かるものではありません。     まず、準備として、次の展開式は正しいということを確認してください:     (x^2+jx+k)(x^2+mx+n)=x^4+(j+m)x^3+(k+n+jm)c^2+(k+n)x+kn  式0)     j,k,m,n は何でもよいのですが、他の式の記号と混同が起こらないように、こういう記号にしました。     >ax^4+bx^3+cx^2dx+e=0(a≠0)             式1)   >ξ=x+b/4aにより ξ^4+pξ^2+qξ+r=0に移す。    式2)     これは、ξ=x+b/4a を式1)に代入すると、式2)が出てきます。従って、別に難しいことはありません。(何故、こういう変換を行うかというと、式2)のように、四次方程式を、「三次項のない四次方程式」に形を変えているのです)。     >後者の3次分解方程式 t^3-pt^2-4rt+(4pr-q^2)=0  式3)     実は、これが問題なのです。この式3)は、三次方程式になっています。色々考えたのですが、式2)の四次方程式を、どう変形すると、式3の三次方程式になるのか、わたしには分かりません。また、この部分が分かれば、四次方程式は解けたことになるのです、実質、この式2)から式3)への「分解」というのが、どういう手順なのかが問題になります。(わたしには、ちょっと分からなかったということです)。     しかし、式3)に分解されるということを事実として認めましょう。また、そのようにして分解し、三次方程式にした時、この三次方程式の形が、式3)になるということも認めましょう。(本当は、どうしてこうなるのかの説明がいるのですが、最初に断った通り、これが解法の核心部分だと思え、かなり複雑な手順がいるのかも知れません。あるいは、わたしの考えが浅いので、分からないだけかも知れません)。     >の1根をt0とすれば、ξは二つの2次方程式   >ξ^2±(√t0-p){ξ-q/2(t0-p)}+t0/2=0   >を解いて得られる。     ここで、もう四次方程式は解けたと言っているのですが、どこが解けているのか、よく分かりません。式2)から式3)への移行によって、どういう風なことをしたのかが分からないのです。解説が合っていると、ここでも考えます。     そうすると、何故二つの二次方程式の解が、四次方程式の解になるのか、という疑問が出てきます。これは、最初に、準備のため式0)を造っておきました。これを参照します。式0)をもう一度、左辺と右辺を逆に書くと、以下のようになります:     x^4+(j+m)x^3+(k+n+jm)c^2+(k+n)x+kn=(x^2+jx+k)(x^2+mx+n)  式0a)     左辺は、四次方程式です(係数がa=1ですが、これは本質的ではありません。係数が1でなくとも、全体をaで割ると、上のaの係数が1の方程式になるからです。     そこで、上の式0)を眺めてみて考えますと、これは四次方程式を二つの二次方程式に分解している式だと分かるはずです。つまり、この四次方程式を解くには、右辺の二つの二次方程式を解けばよいのです。     この場合、解くべき、四次方程式として、三次項を0にした、式2)を考えます。式2)は次のような形をしていました(もう一度写して来ます):    >ξ^4+pξ^2+qξ+r=0              式2)     式0a)と比べてみると、j+m が 0 になっています。つまり、m = -j だということです。これを代入して、式0a)を書き直すと、次のようになります:     x^4+(k+n-j^2)c^2+(k+n)x+kn=(x^2+jx+k)(x^2-jx+n)  式0b)     ここの式0b)の x という変数は、式2)のξに当たるものです。両者の係数を比較すると:     p=k+n-j^2   q=k+n   r=kn     第一の式と第二の式から直ちに: q-p=j^2 → j=+/-(q-p)^(1/2)   第二の式と第三の式から、kとnを解く二次方程式が出てきて、その解は:   k=(q+/-√(q^2-4r))/2  n=(q-/+√(q^2-4r))/2  となります。     すると、式0b)の二つの二次方程式は(x=ξとして):     ξ^2+/-√(q-p)ξ+(q+/-√(q^2-4r))/2 = 0   ξ^2+/-√(q-p)ξ+(q-/+√(q^2-4r))/2 = 0     これだと二次方程式が四個ありますが、ξの解が出てくることは間違いありません。解は全部で8個出てくるのか、実は同じものになって全部で4個になるのかも知れませんが、ξ=x+b/4a の式で、x の解に戻し、元の四次方程式に代入してみると、正しい解が確認できます。     変な話ですが、どこかで考え間違いをしているのかも知れませんが、三次方程式への式の分解なしで、また説明にあるような根 t0 の計算なしで、四次方程式が解けてしまうことになります。     どこかで間違ったのかも知れませんが、これをアドヴァイスとして提示します。計算に間違いがなければ、これで四次方程式が解けていることになります。     本来、説明として、式の形の意味は三次方程式への分解の時の規則で決まって来るのであり、何故二つの二次方程式に四次方程式が分解できるのかの説明だったのですが、結果として、三次方程式への分解なしに解けるということになりました。何かおかしいのか、とまれ、おかしいとしても、説明は、一応以上でしています。三次方程式への分解が分からないので、その後の項の値も、どうしてああなるのかよく分からなかったのです。     (現在の考えでは、おかしさが見つけられません。もう一度考えて、何かおかしいことをしたのか考えてみます)。  

hatirou
質問者

お礼

出張に行っていて、返事が遅くなって申し訳ありませんでした。 大変参考になりました! ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 2次方程式の実数解

    3つのxの2次方程式  ax^2+bx+c=0 bx^2+cx+a=0 cx^2+ax+b=0 があるとき、 3つの方程式のうち、すくなくとも1つは実数解をもつことを証明せよ。(ただし、a, b, cは0以外の実数) という問題なのですが、a,b,cの大小関係から判別式を使って考えてみたのですが、うまくいきません。

  • 二次方程式の解について。

     二次方程式が実数の範囲で解を持つか、または複素数の範囲で解を持つかは、二次方程式の解の公式の「判別式」で判断することができますよね。  そこで、この判別式を使って、二次方程式の解が実根になる確率と虚根になる確率と、どっちが大きいのか考えてみました。  まず、簡単にするために二次方程式  ax^2+bx+c=0  の両辺をaでわって、新しくできる係数をp,qとします。そうしてできた二次方程式の判別式は  p^2-4q  となりますよね。この判別式が0に等しいとして、この式を変形していきます…  p^2-4q=0  4=p^2/q  つまり数直線で考えると、p^2/qが丁度4になったとき二次方程式は一つの解しか持たないことになります(重根でしたか?)。同様に考えると(-∞,4)の範囲で二次方程式は虚根を、(4,∞)の範囲で二次方程式は実根をもつはずです。  そう考えると、虚根を持つ範囲の方が4つ分広いので確率が高いとおもったのですが、どうなるのでしょうか?  それとも、私の考え方がどこか間違っていたのでしょうか?

  • 三次方程式の一般解

    三次方程式の一般解を教えてください aX^3+bX^2+cX+d=0 の時, X=? 解を係数a,b,c,dで表現してください.どっかで前に見たことがあるのですが 思い出せません.お願いします.

  • 2次方程式の2つの解 α β

    2次方程式x^2+ax+b=0の2つの解をα、β(α<β)とするとき、α+β、α-βを2つの解とする2次方程式の1つがx^2+bx+a=0である。このとき、定数a、bの値を求めよ。ただし、b≠0とする。 ―――――――――― 解と係数の関係より α+β=-a・・・・(1) αβ=b・・・・・・(2) またx^2+bx+a=0の2解がα+β、α-βであるから 解と係数の関係より (α+β)+(α-β)=-b (α+β)(α-β)=a ―――――――――― ここまでは考えたのですが、この後どうしたらいいのかわからず悩んでいます。 よろしくお願いします。

  • にゃんこ先生の自作問題、4次関数が2つの2次関数の合成で書ける条件

    にゃんこ先生といいます。 4次方程式 x^4+ax^3+bx^2+cx+d=0 には、難しいにゃがらも公式があり、その過程では3次分解方程式にゃどというものを解く必要があり、さらにそのために、2次方程式を解く必要があります。 結局、公式は、平方根と3乗根と四則を使ってかけることが知られています。 そこで、4次方程式が平方根(二重根号であってもよい)と四則のみを使って解ける条件を考えてみました。 同じことですが、4次方程式の係数の長さが与えられたとき、解を定規とコンパスをもちいて書ける条件です。 このとき、4次方程式は、p,q,r,sをもちいて、 x^4+ax^3+bx^2+cx+d=(x^2+px+q)^2+r(x^2+px+q)+s=0 と書けるはずで、両辺の3次の係数を比べることで、p=a/2とにゃらにゃければいけにゃいことがすぐに分かり、他の係数を比べて、 2q+r=b-a^2/4 2q+r=2c/a q^2+rq+s=d とにゃります。 よって、求めたい条件は、b-a^2/4=2c/a とにゃりました。 このとき、qを勝手に決めれば、それによってr,sが定まります。 今度は、方程式でにゃく、関数を考えます。 4次関数 y=ax^4+bx^3+cx^2+dx+e が2つの2次関数の合成で書けるときのa,b,c,d,eの条件はにゃんでしょうか? また、どのようにかけるのでしょうか?

  • 二次方程式

    3つのxの2次方程式  ax^2+2bx+c=0 bx^2+2cx+a=0 cx^2+2ax+b=0 について、すくなくとも1つは実数解をもつことを証明せよ。(ただし、a, b, cは0以外の実数) という問題なのですが、判別式を使って考えているのですが、よく分かりません。どなたかアドバイスをお願いします。

  • 行列と連立1次方程式

    行列と連立1次方程式 連立1次方程式AX=Oの解 (1)連立1次方程式{ax+by=p⇔(a b)(x)⇔(p)⇔AX=Pと行列で表される。 cx+dy=q (c d)(y) (q) (1)の方程式で、P=Oのとき (2)方程式AX=Oは常にX=0を解にもつ (3)方程式AX=OがX=O以外の解をもつ⇔⊿(A) 解説 [1]A^-1が存在するとき AX=Oから、A^-1(AX)=A^-1O ゆえにX=O→解はx=y=0だけ [2]A~-1が存在しないとき すなわち ⊿(A)=ad-bc=0のとき,ad=bcであり、ax+by=0とcx+dy=0は、ともに定数項が0であるから同値となる。 教えてほしいところ 1.(3)の場合なんですが確かに、X=Oを解にもたないのでO以外と言えますが、O以外で必ず解をもつといえる理由を教えてください また、⊿(A)=0と同値であるといえる理由を教えてください。 2.ax+by=0とcx+dy=0は確かに定数項は0ですが、a=c,b=dかどうかわからないと同値とはいえないのでは??

  • 連立方程式の解

    連立方程式の解 連立方程式{ax+by=9 の解が bx-ay=-2 x=4,y=-1 であるときa,bの値を求めなさい。 この問題が分かりません! 解き方を教えてください! お願いします!

  • 4次方程式の解

    クリックありがとうございます(∩´∀`)∩ ★4次方程式 x^4-3x^3+ax^2+bx-4=0 の解のうち,2つが1と2であるとき、定数a,bの値と他の解を求めよ。 (答)a=0,b=6,他の解は±√2 1と2が解であるから 1-3+a+b-4=0,16-24+4a+2b-4=0 すなわちa+b=6,2a+b=6 連立方程式を解いて a=0,b=6 よって方程式は x^4-3x^3+6x-4=0 ここまでやったのですが↑の式をx-6で割っても割り切れません。 この問題の説明をお願いします。

  • 方程式って何次まで解けますか?

    2次方程式は中学で習います。 3次方程式は、因数分解が出来れば解けます。 また、解が1個見つかれば、2次方程式になるので、これも解けます。 4次以上の方程式は解けるのですか? いわゆる解の公式みたいなのがあるのですか? 上でいう方程式とは、Ax^3+Bx^2+Cx+D=0みたいな形式のことです。