• ベストアンサー

ひもはどうやって見つかったの、重力子、ダークマターとはetc

stomachmanの回答

  • ベストアンサー
  • stomachman
  • ベストアンサー率57% (1014/1775)
回答No.5

ひもの話です。 弦理論はもともと核子の構造を解析するために出てきた物で、その数学的仕掛けを素粒子全般に拡大して適用できるようにした(従ってエネルギーレベルが全然違う)理論が超弦理論です。弦理論とは別物ですからご注意。  なんでひもの概念が必要なのか。  昔の考え方では、電子を点だと考えます。ところが電子の周りがどうなっているか計算しようとすると、困ったことが起こる。電子に近づけば幾らでもクーロン力が大きくなります。そしてこの強いクーロン力のせいで、周囲の真空から電子・陽電子対が発生してしまう。それがまた電子を発生させ...と無限に続いて、まともに計算すると、電子(とその周りに発生する粒子の系の合計)は無限に重くなってしまう。  これが量子論の困った問題だったんです。それで、湯川秀樹先生は「素領域」ということを考えた。つまり、空間は物理的には幾らでも細かく分けられる訳ではなく、相互作用は点じゃなくてある大きさをもつ「素領域」で生じるんじゃないか。だから「いくらでも近づく」ということはないんじゃないか。残念ながらこの理論は成功しませんでした。  結局、朝永振一郎先生とファインマンその他が、繰り込みという計算法を開発して、「無限大」を旨く処理できるようになった。答が出るからまあいいか、なんですけど、でもやっぱり、まじめに計算しようとすると無限大になることには違いがない。  ところが、です。超弦理論では素粒子は点ではない。小さいワッカかシャボン玉みたいな、広がりをもった存在である。このため、「いくらでも近い場所」ということを心配しなくてよくなった。二つのシャボン玉がくっついたり、ちぎれたりして相互作用が起こるので、無限大が出てこなくなったわけです。  この理論は、様々な素粒子を系統的に予言でき、実験して決めなくてはならないパラメータが少ない(あとは理論から割り出せる)という性質があり、なかなかすじがいいんじゃないか、と研究されている。  弦が実在なのか、あるいは単に数学上のモデルに過ぎないのか、につてはまだ分かりません。  そういう状況だと認識してます。  マクロな実体として体験・観測できる宇宙(時空)は3次元+時間の4次元です。(5次元だという人は、その5本目の軸の方向を指さして見せてよ。)しかし、弦が実在だと考える立場(これが主流)でいえば、弦が動き回る自由度としてあと6ないし8次元が必要である。そこで、「宇宙は11次元だけど、そのうちの7つの次元は小さい球に縮退している。その球のサイズこそ弦の長さ」と考えられてます。  多次元空間の考え方は別に珍しくもなんともない。3次元空間の1点ごとに電位が対応している(電場)という時に、これを4次元空間として表現することはごく普通に行われますし、空間の各点が磁場も持つ、重力場も持つ、ということなら次元はどんどん増える。ここで、もし「重力場が幾らであるかは、電場とは何の関係もない」というのなら、多次元空間を実体と見なすか、計算上の表現に過ぎないとみなすか、は単にものの言い方の違いに過ぎない。  ところが、超限理論では、ある次元の量が他の次元に移ってくることができる。つまり回転です。(x-y座標で図形を回せば、x成分がy成分に、y成分がx成分に移る。そういうことを回転と言う訳です。)  従って、余分に見える次元もやはり実在すると考える方がすっきりする。従って、もし弦が実在なら、時空の次元も4次元+小さく丸まった次元(6~8、あるいはもっと?)と言うことになります。

polepole
質問者

お礼

ありがとうございました。 クーロン力、素領域、繰り込み…謎が謎を呼ぶ。 (次元の解釈はなんとか分かったような…)

関連するQ&A

  • ダークエネルギーとダークマター

    ダークエネルギー73%、ダークマター23%、バリオン(一般の物質)4%、宇宙年齢は137億歳と判明し、宇宙は永遠に膨張するようですが。 1.ダークエネルギーの正体は、何だとお考えでしょうか?一説にはかつてアインシュタインが撤回した「宇宙定数」とか「真空のエネルギー」と言われていますが、具体的にはなんでしょうか? 2.ダークマターの正体は何でしょうか?ニュートリノは軽くて候補から外れたようですね?最近ダークマターが発見されたとか?どうもよく分かりません。 3.永遠の宇宙膨張は、今後否定されることはありますか?

  • ダークマターはヒッグス粒子じゃ駄目なの?

    素粒子理論の標準模型(ワインバーグ・サラム模型)に登場するヒッグス粒子が、ダークマターの候補に挙げられないのは何故でしょうか? ヒッグス粒子の性質: (1)中性=電磁相互作用をしない (2)ヒッグス粒子は充分に重いと予想される(100GeVから1TeV程度) (3)アクシオンと同じボーズ粒子 コールドダークマター(CDM)として扱えるような気がするのですが....

  • ダークマターについて

    ダークマターについて ダークマターの話で聞きたいことがあります。 ダークマターの発見に様々な国が躍起になっていますが、我が国日本のXMASSプロジェクトの発見方法について聞きたいことが… 「キセノンという物質にダークマターをぶつけてキセノンが発する光でダークマターを発見する」 とある本に書いてあったのですが。これはどういうことなのでしょうか?(汗)キセノンとぶつかって発生したのは光のはずなのになぜ、ダークマターだとわかるのでしょうか? それと、ダークマターの発見はだいたいいつごろになると皆さんは予想しますか?

  • 新説のダークマター理論について

    新説のダークマター理論についていくつか質問があります。 (1)未発見のダークマター(暗黒物質)はWIMP(弱い相互作用をする質量のある粒子)とSIMP(強い相互作用をする質量のある粒子)どちらの性質を持っていると思いますか? (2)新説のダークマター理論によるとダークマターはプラスとマイナスを持つそうですが事実でしょうか? (3)ダークディスク(ダークマターが作る目に見えない銀河)は存在するでしょうか? (4)新説のダークマター理論によるとダークディスクが恐竜を滅ぼした原因を作ったそうですがこれは事実でしょうか? (5)ダークディスクの中に知的生命体は存在するでしょうか? (6)新説のダークマター理論についてどう思いますか? 以上でお願いします。

  • 超ひも理論やM理論

    超ひも理論やM理論によればこの世界は10次元空間に存在する振動する「超ひも」や11次元空間に存在する「膜」からできている。また、原子や電子を構成するさまざまな素粒子はこの弦が多様に振動する結果にすぎないと言われています。 http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/b3ab2b9875e9a2b … 仮にその仮説が正しいとしたら、真空において対生成消滅する素粒子の世界をどのように表現すればよいのでしょうか。 1・超ひもが絶えず振動する素粒子の基本構成は寿命が長い(無限)な光子や電子であり、その超ひも(光子や電子)が振動して短命な粒子が出現していると考えてよいのでしょうか。 要するに、弦楽器のように、弦(長寿の光子や電子)が振動した力により音の変化(短命な素粒子)が出現するような感覚です。 2・また、その超ひもである素粒子は他の素粒子とは接点がないのか。 要するに、真空で素粒子が対生成消滅を繰り返していると言われているわけですが、超ひもが振動して生じた粒子と別の反物質である粒子がどのように瞬時に引き合い対消滅しているのか? 3.例えば、真空と呼ばれる空間は超ひもが複雑に絡まっており、その振動は絶えず周りのひもと相互作用している。そして、弦の振動が±(上下)で力を打ち消し合う(最終的には消滅する)ように、対生成消滅も、超ひもの振動で説明できるのか。 4.また仮に説明できるとしたら、その超ひもが複雑に絡む真空(長寿な光子や電子)の場は電磁場になるのでしょうか。

  • 超ひも理論のひも

    超ひも理論のひもは大きさを持たないひもってどういう事ですか? 質量ももたない、大きさもないで存在するってそれってどう存在しているんですか? またひもの振動で色々発生させるらしいのですが、ひもを振動させる要因ていうのはありますか?ひもが生きてて動いてるのでしょうか? 振動すると質量が生まれたり別の素粒子になったりってどんなイメージがぴったりくるんでしょう?

  • ブラックホールとダークマターについて

    ブラックホールとダークマターについて ブラックホールは超圧縮されてできた凄まじい引力を持つ星というのは存じておりますが、その超圧縮っていうのがピンときません。 物質というのは原子?分子?からできていて、それ以上の小さくはできないと言われていますよね。 太陽が何万分の1?(具体的な数字はわかりません)かに圧縮されるとブラックホールになるといわれてますが、そもそもそのサイズまで圧縮できるのかどうか。 この矛盾が納得できません。 ダークマターについて ダークマターはブラックホールと同様に宇宙空間において直接観測できないが、何かの物質がなければ星の運動が説明できないからという消極的に説明されてる感があるのですが、それが実は観測方法が正確ではないということが考えられないのでしょうか? ついでに、木星が恒星に成り得たという話がありますが、 仮に木星が生成過程で恒星になっていたとするならば、土星やその他のガス性の星は存在していなかったのでしょうか? 恒星に近い位置であるならば、火星や地球など岩盤を持たないガス性の星は形成されないと聞きましたがどうでしょう。 最後に馬鹿な質問をお願いします。 木星のような星はどこまでガスなのですか? 星の中心はなんなんでしょうか? 地球から核爆弾を飛ばしたら簡単に引火したり変形するんじゃないですか?

  • 宇宙の膨張とダークマター

     いつだったかNHKの特集番組で宇宙は膨張し続ける、というような内容が紹介されていました。それまではダークマターの総量により、ある時期宇宙は収縮へと向かう局面を迎える可能性もあると何かで読んだことがあるのですが、この話はどうなったのでしょう。宇宙中の暗黒物質の総量がついに確定されたのでしょうか。頭の悪いド素人の興味本位の質問でして、わかるようにお教えいただければ幸いです。

  • 標準理論のちょう分かりやすいサイトか本

    テレビの宇宙についての番組で、ダークマター(暗黒物質)について解説していたのですが、その説明の中で少し、素粒子物理学?の標準理論についてふれていました。 素粒子物理学?というのは良く分かりません。 でもテレビの説明では日本人の研究者の先生が理論をまとめるのに重要な役割を果たしたとかで、なんとか賞(2008年?のノーベル賞?)を受けた人がいるとかで標準理論のことが説明していました。 その番組ではダークマターの候補として超対称性粒子?とかいうのの、説明もあって、アメリカ?の先生の(その人は数学の理論だけで宇宙のことを全部わかろうとする人です)人は標準理論(Standard なんとか)に超対称性のことを組み込んだら、標準理論の問題(ある計算?で無限大の値が出てしまう問題)とかが解決?して、標準理論がより良くなるとか、説明されていましたが、それはいったん、ここでは別にどうでも良くて、その標準理論というのの、ちょう分かりやすいサイトか解説の本を教えてください。 その番組で説明していた標準理論は20個?か21個?かのアップクォークとかダウンクォークとかグルーオンとか光子とか電子とかが、素粒子としてある、と説明されていました。 私の知っているのは陽子?と中性子?があつまって、そのまわりに電子がぐるぐる回ってて飛んでて原子?になるということです。 小学6年生ぐらいに分かるレベルの分かりやすい標準理論の解説のWebサイトか解説の本を教えてください。 NHKのBSプレミアムでやってた宇宙のダークマターについての番組です。

  • 反重力は実在する?

    粒子と反粒子の間には反重力が働くと言う考え方があります。重力が斥力になるにはどちらかの粒子の質量が負でなければなりません。正質量と負質量の粒子の対は斥力によって自己加速され続けるという負質量のパラドックスが起ります。ポジトロニウムは粒子と反粒子の束縛状態ですが、自己加速されたりはしないと思います(電子-陽電子間の重力が極めて微弱なので、自己加速が観測される前にポジトロニウムが消滅するのかもしれませんが)。また粒子の質量が正、反粒子の質量が負とすると、粒子と反粒子が一致するような粒子は質量が0でなければなりませんが、中性π中間子の質量は0ではありません。私はこれらのことから、粒子-反粒子間に働くのは反重力ではなくて通常の重力だと考える理由がすでにあると思うのですが、なぜ未だに粒子と反粒子の間には反重力が働くと言う考え方があるのでしょうか。