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寺山修司さんの作品について

「 大工町 寺町米町 仏町 老母買ふ町 あらずやつばめよ」 この作品の逐語訳、情景を教えて下さい。 相当せっぱ詰まってます(汗 あと、読み方も教えていただけませんか? お願いします(土下座 ちなみに 大工町 寺町米町 仏町 は地名ですよね???

みんなの回答

  • peter678
  • ベストアンサー率42% (6/14)
回答No.4

遅い解答になったけど、ま、時間があったら読んでみてください。 ご質問の短歌は、寺山が監督した映画「田園に死す」をご覧になったら、分かりますよ! 「田園に死す」は自らの少年時代を軸に、現実と想像をさまよう作品ですが、 印象的なのが東北なまりで詠まれる寺山の短歌。 「だいくまち てらまちこめまち ほとけまち ろうぼかうまち あらずやつばめよ」と東北なまりで詠んでます。 町はすべて実在しませんが、ニックネームでそう呼ばれていた可能性は大いにあり。それがヒントになったかもしれませんね。 寺山はそれぞれの町で、生から死までを象徴するものというより、生活に必要最低限欠かせないもの、大工(新居や家の修理)、お寺(葬式・法事)、お米屋(ゴハン)、仏壇屋(仏壇や線香)を並べ、最後に今まで生活に必要だった母が老いて自分が独り立ちしたら、こんな老母なんか雇ってくれるところがあるんだろうか?やっぱり一生離れられないのかあというアキラメ半分、早く家出して独立したいという気持ち半分という複雑な心境を詠ってます。 このおっかさん、ものすごい気性の激しい方で、シューちゃんは死ぬまで悩まされつづけた。何せ寺山ハツさんはシューちゃんが喜ぶだろうと少年雑誌を買い与え、シューちゃんが本に夢中になって自分の話を聞かないと、その雑誌を火鉢に放り込んだり、女学生時代、何かでクラスメイトにケチをつけられ、裁縫バサミでケチをつけた相手を切りつけたり。 気に入らないことがあると、ぐわ~っとゴジラみたいに暴れるおっかさんで、しかも女性の汚い面を見せつけられたら、成人したらサヨナラしたいと思う。でも母親に金を送るだけで別居できる冷血なシューちゃんじゃなかったんで、その複雑な気持ちを短歌で昇華してるなあ。 映画「田園に死す」で主人公=シューちゃんにべったりつきまとう母親は親一人子一人でも尋常とはいえない。で、現実の自分が忌々しい過去の母親を殺そうとするんですが・・・。ビデオもDVDも出てます。

回答No.3

こんばんは~~ う~~~ん これ初めて読んだんですけど 普通の感覚では 母が恋しくて母を買いたいんじゃないの?かと思ったんですが 母を売る町なの? そういう意味?? ┐('~`;)┌

  • usagisan
  • ベストアンサー率71% (105/146)
回答No.2

 回答No.1の追加補足です。(^^;)  「もし母を疎ましくおもったらこんな心情になるだろう、ということを詠んだ歌」と書きましたが、寺山修司はけっこう現実ではない、フィクションを歌にする人ですから、この歌の心情が、そのまま寺山修司の自身の母親への心情ではないということを言いたかったわけです。ちょっと舌足らずな言い方でした。(反省)  作者を抜きにこの歌だけを考えたら、母を捨てたくなるほど母の存在がうとましくなっている気持ちを詠んだ歌と考えていいと思います。それも、寝たきりで介護が大変とかいう現実的な理由が大きいのではなく、多分に心情的なものからくるうとましさではないかと思います。

  • usagisan
  • ベストアンサー率71% (105/146)
回答No.1

 あれっ、なかなか回答がありませんね。私なんかが出しゃばらなくても、寺山ファンの方はけっこう多いだろうから、誰か詳しくコメントしてくださるだろうと期待していたのですが。  ええと、まず読み方は「だいくまち てらまち こめまち ほとけまち ろうぼ かうまち あらずやつばめよ」でいいですかね。  逐語訳は「大工町、寺町、米町、仏町と様々な名前の(したがってさまざまな暮らしぶりの)町があるが、私の年老いた母を買ってくれる町はないだろうか、つばめよ(教えてほしい)。」ぐらいかな。「~町」は具体的にどこの都市の地名ということではなさそうです。  大工町や寺町は城下町として発達した都市ならどこにでもありそうな地名です。大工さんが集まって住んでいたり、宗教政策や都市防衛上の理由から寺院が集まって建てられていたりした地域です。  米町は米屋さんが集中している町ということになりますが、ここらへんから少し現実離れしてくるんじゃないでしょうか。  仏町というのはおそらく実在の地名ではないでしょう。現実的に解釈するなら仏壇屋さんの町ということになりましょうが、仏(のような心やさしい人)が集まってすんでいる町と理解してはどうでしょう。  一種の「姥捨て」の歌ですかね。「面倒を見きれなくなってきた年老いた母を、買い取ってくれる町はどこかにないか、これほどいろんな町があるのだから、一箇所ぐらいはあってもいいんじゃないか。あったら教えてほしい、つばめよ。」  自分を生んで育ててくれた母だから、山に捨てる訳にもいかず、追い出すわけにもいかず、まして殺すわけにもいかない。しかし、このままでは老母の存在が自分にとって負担でしかたがない。なんとかしたいという感じでしょうね。  つばめは渡り鳥としてあちこち飛び回っていて、いろんなことを知っているはずだから尋ねているんだと思いますね。「地上の星」のありかなんかも教えてくれそうですし。(^_-)  それに巣作り・子育てのイメージの強い鳥であることも関係しているのかな。  ともかく、特定のどんな場面のどの情景での歌というより、もし母を疎ましくおもったらこんな心情になるだろう、ということを詠んだ歌だと思います。

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