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ノイローゼでの「はからいごと」?

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ノイローゼの症状か何かで、「はからい」ないし「はからいごと」と
表現されるものがあるようですが、これは具体的にはどういう症状(気持ち?)を
指して言うのでしょうか?

普段使っている(一般の辞書に載っている)「はからい」という言葉
(たとえば「知人の "はからい" で良い席に着けた」などと言う場合の)とは異なり、
何か特別な心の動きを指して言っているように思いますが、よくわかりません。

ご存知の方がおられましたらお教えください。
どうぞよろしくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー

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レベル9

ベストアンサー率 49% (42/85)

 神経症の治療法である、「森田療法」で使われる言葉です。

 森田療法は、1920年頃、わが国の森田正馬(初代の東京慈恵会医科大学精神科教授)によってつくられた独創的な精神療法ですが、今日では、わが国のみならず、中国、アメリカ、カナダなど国外でも高い評価を得ています。

 この森田療法は、森田神経質と呼ばれる人たちが治療対象ですが、森田正馬はこれを、
(1)普通神経質(さまざまな心身の不調を訴えるもの)
(2)強迫観念症(対人恐怖、不潔恐怖、疾病恐怖など)
(3)発作性神経症(心悸亢進などの不安発作を示すもの)
に分けました。今日の分類でいうと心気障害、恐怖性不安障害、強迫性障害、パニック障害、などに該当するといえましょうか。

 森田正馬はこのような症状が発生するメカニズムを次のように説明しています。

 1つは「精神交互作用」といわれるもので、例えば偶然の機会に心悸亢進が起こると、これをきっかけに心臓に注意が向くようになり、注意を向ければ向けるほどその部位 の感覚が鋭敏となるのでさらに不安が増強し、心悸亢進を呼び起こすようになることをいいます。とくに心身の状態に不安を持つ(森田療法では「ヒポコンドリー性基調」と呼んでいます)神経質の人に起こりやすいとものです。このように注意と感覚との悪循環(とらわれ)が症状を固定し発展させる原因となるのです。
 
 もう1つは「思想の矛盾」といわれるもので、これは例えば何かの折に、人前で恥かしく感じたり赤面 したりするという自然な感情的反応を、本人は「ふがいない」と考え、恥かしがったり、赤面 したりしてはいけないと努めることです。そのため、かえって羞恥や赤面 にとらわれる結果になります。いわば不安や恐怖の感情を、知性をもって解決しようとするための矛盾といえます。

 森田療法の治療目標は症状とそれに伴う苦痛、不安を排除しようとする「はからいごと」をやめ、苦痛、不安をそのまま(あるがまま)に認め受け入れる心的態度を養成することにあります。それとともに「生の欲望」(よりよく生きようとする人間本来の欲望)を自覚させ、それを建設的な行動に発展していくようにすることです。

 説明が長くなりましたが、森田療法において、神経症の症状、それに伴う苦痛や不安を排除しようとする、患者の心の動きを「はからいごと」と言います。
お礼コメント
MinmMinm

お礼率 100% (33/33)

詳しくご回答くださってどうもありがとうございました。
どういうことを指して「はからいごと」と言うのか、よくわかりました。
ノイローゼの症状そのものを指す言葉ではなかったんですね。
他にも参考になるお話をわかりやすく聞かせてくださり、勉強になりました。
投稿日時 - 2001-11-21 23:26:53
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