昭和天皇がA級戦犯にならなかった理由

質問

昭和天皇がA級戦犯にならなかった理由は何だったのでしょう？
どなたかご存知のかた教えて下さい。

回答No.6

flashprim · ベストアンサー

A級戦犯になられるのにふさわしいお方だと思いますが、日本人の画一性、同一性を知っていた米国にとっては、日本を統治するのに必要だったために、「日本のエンペラーを処刑せよ」というソ連、中国、イギリス、オーストラリア、米国議員の声を退けて、戦犯除外としました。

米国の展望
「日本の無条件降伏、あるいは完全敗北と同時に、天皇の憲法上の権限は停止されるべきである。政治的に可能で、実際に実行できれば、天皇とその近親者たちは身柄を拘束し、東京から離れた御用邸に移すべきである」。「天皇を日本から連れ出さなくてもよい」。「もし天皇が日本から逃亡したり、あるいはその所在が不明の場合には、天皇のとるいかなる行動も法的有効性を持たないことを日本国民に伝えるべきである」。「中国およびアメリカの世論も次第に天皇制の廃止に傾きつつある」。

米国の分析は的中し、マッカーサーの言葉が、そのことを証明しています。
「史上、戦時平時を通じ、これほど敏速かつ円滑に復員が行われた例を、私は知らない。約７００万の兵士の投降という史上に類のない困難かつ危険な仕事が、一発の銃声も響かせず一人の連合軍兵士の血も流さずに、ここに完了した。」

1946年1月25日にマッカーサーは米国本国に提言しています。
「天皇を告発すれば、日本国民の間に想像もつかないほどの動揺が引き起こされるだろう。その結果もたらされる事態を鎮めるのは不可能である。天皇を葬れば、日本国家は分解する。連合国が天皇を裁判にかければ、日本国民の憎悪と憤激は、間違いなく未来永劫に続くであろう。復讐の為の復讐は、天皇を裁判にかけることで誘発され、もしそのような事態になれば、その悪循環は何世紀にもわたって途切れることなく続く恐れがある。政府の諸機構は崩壊し、文化活動は停止し、混沌無秩序はさらに悪化し、山岳地域や地方でゲリラ戦が発生する。私の考えるところ、近代的な民主主義を導入するという希望は悉く消え去り、引き裂かれた国民の中から共産主義路線に沿った強固な政府が生まれるだろう。そのような事態が勃発した場合、最低百万人の軍隊が必要であり、軍隊は永久的に駐留し続けなければならない。さらに行政を遂行するためには、公務員を日本に送り込まなければならない。その人員だけでも数十万人にのぼることだろう。天皇が戦犯として裁かれるかどうかは、極めて高度の政策決定に属し、私が勧告することは適切ではないと思う」　

米国ロサンゼルス・タイムズが非公開になっている昭和天皇に関する言動録を公開するよう日米政府に求める社説を記しました。これは天皇が軍部に操られていたというのは、日本統治のための国際向けの米政府のまやかしであり、天皇は戦争遂行において重要な責任立場にいたと言っています。日本政府は正式な資料を公開していません。

真偽不明ですが、原爆投下前に鈴木貫太郎が降伏の提案を天皇に対して行いましたが、天皇は「もう少し様子をみなければ、みなは納得しない」と退けたという話もあります。

[バーンズ回答]
1945年8月10日に日本政府はポツダム宣言受諾の代わりに「国体護持」を保証するのか、またはポツダム宣言は天皇制廃止が含まれているのか、連合軍に対してスイス経由で尋ねました。米国国務長官バーンズによる回答が、8月12日にもたらされ、「天皇の権限は連合国総司令部の制限の下に置かれる」としたうえで「最終的な日本の政治形態は、日本国民の自由に表明する意思により決定されるべきものとす」というものでした。日本政府はこの解釈に紛糾しましたが、真偽不明ですが、天皇の裁断でポツダム宣言受諾となったようです。米国はどう転んでも矛盾しないように、備えていたと見るべきでしょう。

回答No.8

Jameskusa

詳しい回答がたくさん出ているので簡潔に回答しますと、天皇を処刑した場合に日本のナショナリズムが再び危険な方向へ向かうことを危惧したことと、マッカーサーが天皇と会見したときに、天皇の人格に惚れたということもあります。この会見がマッカーサーは天皇をうまく利用して行けば日本を統治できると考えた決定的なことです。

回答No.7

yamanekotama

知る限り戦勝国は天皇を”Ａ級戦犯”にしたかったんですが、マッカーサー元帥（アメリカ）が認めなかったのです。もし”Ａ級戦犯”として裁いたら、ベトナム、イラクの状況になってこんなに早く回復しなかったでしょう！元来天皇には実権ななかったとは言え今とは全く違う境遇だった事も事実です。神様的存在と表現できます。アメリカの占領政策はこれを抹殺したらダメだ！との見解が強かったのです。～少し理解頂けたでしょうか～

回答No.5

maeken

他の人の「統治するのに有利だから」の理由もそうですが、そもそも天皇が戦争に直接関わっていたわけではありませんので（この点がよく誤解されやすいのですが最後まで読んでみてください）別に特に処罰する理由がないということでしょう。
一般的には天皇がヒトラーと同等に日本を独裁していたというように考えられがちですが、最新の研究では天皇が直接指揮を下していた事実はないことが分かってきました。
では、なぜ大日本帝国憲法では天皇が指揮をとるという形にしたのか？
それは、明治維新にいたる尊皇派の対立の中で生まれた副産物でとりあえず建前上は天皇が指揮をするという形にしておけば旧尊皇派の人たちもとりあえず納得するだろうという考えからこのような仕組みにしたわけで、実際は議会が決めたことを天皇が指揮をするという形をとっていたそうです。
そのように考えると、天皇というのはあくまで議会の決定事項に黙々と従っていただけで直接指揮を下していたわけではない→黙々と従っていた国民と同じだという考えも解釈の仕方によっては出来るわけです。

回答No.4

ipa222

日本が降伏するときの条件です。
退位させることは検討されましたが、その動きの背後に昭和天皇嫌いの旧陸軍上層部（戦争を煽った側）がいたので、昭和天皇が激怒し、マッカーサーと直接会談し、その動きを潰しました。

アメリカは、東アジアの赤化を防ぐという点で、旧陸軍の戦争遂行派とは足並みはそろっていたのです。

回答No.3

runnext

聴いた話によると当時神である天皇を裁き死刑などに処した場合、天皇崇拝を植え付けられていた日本国民の行動に対してと言われたこともあるそうです

何かあればすぐに自害してしまう日本人と認識されていた当時、天皇に何かあれば後追い自殺などをする国民も多数あるでしょうし何しろ天皇を救ったとした方がマッカーサも都合が良いでしょうね

あと後々生かしておけば何らかの命令もマッカーサが言うより天皇に言ってもらったほうが効き目はありますね

日本を統治する戦略とも言われています

回答No.2

zaczac

諸説ありなんともいえませんが
占領政策の一つであったことは間違いないでしょう。
日本を統治するのに利用できると考えたからに違いないと思います。

また「私はどうなっても構わない。責任は自分がとるので、国民を助けてほしい。」言ったことがマッカーサーを感動させて助けられたかのようになっておりますが終戦前から米国内では計画として処罰しないという方針が決定されていたようです。
ゆえに現在においては上記の会話自体がねつぞうであった可能性が高いとされています。

回答No.1

noname#14502

参考URLを見てください。詳しく載っています。

参考URL：

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%A4%A9%E7%9A%87