• 締切済み

「神の見えざる手」とは

 経済学の本で、アダム・スミスの「国富論」の引用と称して「神の見えざる手」という語が頻出します。しかし「国富論」第4編第2章には「見えざる手」とあって「神の・・」とはついておりません。  日本の経済学者でもアカデミックな人の本では「見えざる手」となっており、外国の教科書ではステグリッツ以下同様です。  日本は高校の教科書でも「神の・・」という表現が使われているようですが、何時、誰がこんな誤用を日本で広めたのでしょうか?  「国富論」を読まないで引用する日本の俗流経済学者は製造物責任法でいう欠陥商品の売り手?

みんなの回答

  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.1

> 日本の俗流経済学者 が誰を指しているのかは知りませんが、訳とは直訳だけではありません。例えば『国富論』の原題 "An Inquiry into the Nature and Cases of the Wealth of Nations" を直訳すると『諸国民の富の性質と由来に関する調査』になります。 「(神の)見えざる手」とは "invisible hands [of God]" (又は "God's invisible hand")の訳ですが、この語自体が国富論には、原著を全て(因みに第一版から第三版まで、三種類存在します)検索したことが無いので確認はしていませんが、多分無いです。 ただし、アダムスミスは経済学者の祖の一人ですが、神学者・倫理学者です。また実際、日本経済史学会編『経済思想史事典』のアダムスミスの項には、 「このような『国富論』体系の根幹をなす「自然的自由の体系」原理は、...神学的な作用→目的の論理に立脚するものであった。」 という記述があるように、一種神学的な風を帯びた語として、"invisible hand" が用いられています。 したがって、この意味で「神の見えざる手」は意訳に近いですが誤訳・誤用とは言えないと思います。 ところで、 > 経済学の本で、アダム・スミスの「国富論」の引用と称して「神の見えざる手」という語が頻出 している本って、どの本ですか? 今時のまともな経済学部出身者ならば「市場の失敗」という言葉くらい聞いたことがあり、「見えざる手」が万能ではないこと位は知っていると思うのですが。

daisyan
質問者

補足

論争はしたくありません。

関連するQ&A

  • アダムスミス

    アダムスミスはどのような思想に対面し、国富論の考え方に至ったのでしょうか?

  • アダムスミスの国富論

    英文科の学生だったらアダムスミスの国富論の原著くらいは読めないときついですか? http://www.adamsmith.org/smith/won-index.htm

  • アダムスミスについて

    アダムスミスについて教えてください。国富論をかいたり感情情操論を書いた方というのは知っているのですが、その具体的内容や人物などは詳しくは知らないので、教えていただけると幸いです

  • 至急!!中国語でモンテスキューは?

    以下の二つは中国語で何というのでしょう? (1)アダム・スミスの『国富論』 (2)モンテスキューの『法の精神』 名前とタイトル両方知りたいです。ピンインと繁体字わかるので、回答いただければどんな表記でもかまいません。よろしくお願いします★

  • アダム・スミスの「国富論」と重商主義について

    このうち、一つでもいいから教えてください。 ・重商主義の経済学説と重商主義の経済政策との関連について ・スミス(「国富論」)の支配労働価値尺度論とスミスの重商主義批判との 関連について ・「国富論」の利潤率低下論の内容を説明し、併せてその重商主義批判にとっての 意義について ・「国富論」の資本投下構造(順位)論について 以上の説明ができる方はよろしくお願いします!!!

  • アダムスミスの経済に対する考えって何でしょうか?

    経済学の父であるアダムスミスについて質問したいんですが、アダムスミスの経済論は現在の経済に当てはまるんでしょうか? 夜警国家や小さな政府といわれた自由放任経済は正しかったのですか? 勿論のこと、失業や貧困などもでたでしょう。現在と同じ不況になったことも。そんな責任は誰にあったことになっているんでしょうか?

  • 価格の決め方

    私は「価格の決め方」を調べているのですがアダム・スミスの「神の見えざる手」の需要と供給によって決まることは知っているのですがそれ以外の決まり方はあるのでしょうか?もしあるとしたらその決まり方の問題点、そのことが書いている本やサイトを教えて下さい。

  • アダム=スミスの正義論と法、経済、政治への見方の関係について教えてください。

    アダム=スミスの正義論と法、経済、政治への見方の関係について教えてください。

  • 「アダム・スミスの価格の考え方」について。

    経済学の本(ミクロ経済の入門書)を読んでいたら、アダム・スミスのことが書かれていました。 (経済について本当に初心者でスミマセンm(__)m) その本の内容が難しくていまいち理解できなかったのですが、 『アダム・スミスの価格についての考え方』ってつまり何でしょうか? 分かりやすい言葉で説明していただけると嬉しいです! 詳しく説明してご指導下さる方も歓迎です!

  • A・スミスの『国富論』について

     先日、大学の経済学史の講義において、「スミスが『国富論』において自由な競争を擁護したのは現代の市場原理主義的な効率の観点ではなくて、衡平という観点からである」と教授が言っていたのですがこれはどのような意味でしょうか?  スミスの『国富論』は自由な競争による効率性によって社会全体の利益が達成されるという市場原理を説いたものではないのでしょうか? どなたか、よろしくお願いします。