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判決の差し戻しとその後・・・・

noname#2543の回答

noname#2543
noname#2543
回答No.5

No.4の回答者ですが一応補足。 「いたちごっこ」というのは理論上可能なだけで、普通は起きません。 まず、民事事件は、私人が当事者ですから、裁判が長期化すると経済的負担に耐えられません。 ○カフェー丸玉事件:上級審に形式上は反する判決で確定 一審(勝訴)→控訴審(勝訴)→上告審(破棄:実質敗訴)→差戻審(事実認定を変更:勝訴)→上告断念 あるとしたら、刑事事件で検察側が意地を張った場合です。次の二つは有名です。 ○甲山事件:「いたちごっこ」になりかけたのですが世論の反発のため上告断念 地裁(無罪)→高裁(差戻判決:実質有罪)→最高裁(差戻判決に対する上告棄却:実質有罪)→地裁(無罪)→高裁(異例の速さで結審:無罪)→上告断念 ○八海事件:これはむしろ最高裁の判断が揺れてしまった例 一審(有罪)→二審(有罪)→第一次上告審(破棄:実質無罪)→第一次差戻審(無罪)→第二次上告審(破棄:実質有罪)→第二次差戻審(有罪)→第三次上告審(破棄自判・無罪) >○但し、法律解釈ではなく事実認定については、新たな証拠によれば上級審の差戻の趣旨に反することもできます。 ここの部分がミスリーディングですが、破棄された法律解釈以外の法律構成ならば、上級審の差戻の趣旨に反することもできます。

Comelu
質問者

お礼

ひとつの事件が解決するまでには、本当に長い時間とお金がかかりますよね。補足も大変参考になりました。 理論上可能という点は、その後の理由において大変納得できました。 判例の一部でカフェー丸玉事件などは、民事の入門編では定番ですよね。甲山事件は、幼児殺人疑惑だったでしょうか?確か冤罪だったんですよね。私は、この頃「差戻し」が何なのかもさっぱりわかりませんでした。 そして「法学部に入ったのは、間違いだったかも」と思った次第です。今は、なんとか前進してますが。 丁寧にご回答いただきまして、本当にありがとうございます。また、何かの折にはよろしくお願いいたします。

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