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古今集 小野小町 思いつつ・・は倒置法か?

古今和歌集 巻十二 恋歌ニ・五五ニ 思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを 小野小町 この歌の表現技法は「倒置法」でいいでしょうか? 参考書によって、「倒置法」ではないので注意! とあります。「倒置法」です。と言いきっているものもあります。 よろしくお願いします。

noname#888
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  • sesame
  • ベストアンサー率49% (1127/2292)
回答No.1

倒置法ではありません。 この歌は上句切れで、「見えつらむ」でマルが打たれます。 倒置法と言いきっているのは、句末の「を」を、対象を示す格助詞だと誤解しているのではないでしょうか。 この「を」は格助詞ではなく、詠嘆の意を示す終助詞です。 「~だったのに」という反実仮想の含みをもった用法ですね。 この歌は上句が 「(その人のことを)思いながら寝たからその人の夢を見てしまったのかなあ」 という疑問文、 下句が上にも述べた反実仮想 「夢と知っていたなら覚めなかったのに」 という、それぞれ独立した文になっており、倒置文として下句が上句に入る余地はありません。 したがって、倒置法ではありません。

noname#888
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  • tosembow
  • ベストアンサー率27% (200/718)
回答No.3

 これまでの方が回答されているとおり、この歌には倒置はありません。  日本語の文法では、主語が先で述語が後、修飾語が先で被修飾語が後、という決まった語順があります。「倒置」とは意味を強めるためにこのような句や語の順序を逆にするものですが、問題の歌においては上の句と下の句の間に主述の関係や修飾被修飾の関係が認められません。

noname#888
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  • nabayosh
  • ベストアンサー率23% (256/1092)
回答No.2

解釈が分かれているんでしょうね。 ですから、ここでも解釈が分かれることでしょう。 で、僕の意見ですが。 その人のことを思って寝たから彼が(夢に)出てきたのだろうか。 夢と知っていたならば夢から醒めないでいたかったものを(夢と知らずに醒めてしまった)。 という2つの部分ですね。 これが倒置だとしましょう。 夢と知っていたら夢から醒めなかったのに、彼のことを思って寝たから夢に出てきたのだろうか。 文意が取れないんですよ。 だから、倒置ではないかと。 ところで、平安時代は、夢に人が現れると、現れた人が夢を見た人のことを思っている、という考え方があったそうです。 この歌とはちょっと逆の話で余談なんですが。

noname#888
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