• ベストアンサー

なぜ暗いところでは色が見えにくい?

なぜ夜などくらいところでは色が見えにくいのでしょうか? 網膜や視神経といった,専門的な範囲での説明が知りたいのですが, どなたかご存知無いでしょうか? よろしくお願いします.

  • xml
  • お礼率50% (8/16)
  • 医療
  • 回答数4
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ki61
  • ベストアンサー率32% (85/263)
回答No.3

こんばんは。 網膜は「円錐体」と「棹状体」という感光細胞で構成されています。 そしてこれらの細胞は視神経に繋がっています。 円錐体は網膜の「窩」と呼ばれる中央部分に集中しています。 窩は、水晶体に対してほぼ水平一直線の中央位置にあります。 全体にまんべんなくあるわけではありません。 この円錐体という細胞は光と、特に敏感に色を感じる能力が優れています。 しかしながら円錐体は、夜間(暗闇)ではその機能が低下します。 逆に桿状体がよく機能するようになります。 基本的に、昼間や明るいところではこの円錐体がよく機能し、 夜間や暗闇では桿状体が良く機能するのです。 そして桿状体ですが、これは窩の外側にあって、 特に低光度下(暗所)での感光能力に優れています。 その感光能力は、同一条件下(暗所)での円錐体の一万倍以上です。 ところが感色能力が円錐体に比べてかなり劣ります。 暗闇で色が見えにくいのは、暗所では主に桿状体が機能し、 しかもその桿状体の感色能力が円錐体よりも劣っているためです。 桿状体内には視紅(ロドプシン)という感光物質が含まれています。 この物質は光を当てると化学変化を起こして機能が低下してしまいます。 明るいところに出て、暗いところへ入ると一瞬真っ暗闇になるのは、 ロドプシンの機能が低下してしまっているからです。 しかし暗くなるとこのロドプシンが桿状体内で再合成されます。 その時間は約30分ほどだと言われています。 よく暗闇で「夜目が慣れてきた」というのは、 感光物質のロドプシンが再合成されたためです。 蛇足ですが、暗所では円錐体が殆ど機能できないために、 その円錐体の存在する水晶体から一直線の網膜中央部の位置、 つまり視界の中心部がブラインドスポットとなり、非常に見えにくくなります。 死角のようになってしまうのです。 もちろん完全に見えないわけではありませんが、注意が必要です。

xml
質問者

お礼

ふむふむ. たいへん詳しく教えていただき,とても参考になりました. また何かありましたらよろしくお願いします.

その他の回答 (3)

  • nag3
  • ベストアンサー率28% (103/361)
回答No.4

これは単純に人間の目の構造についての話でしょうか? 通常人間の目は色を感じる細胞と光を感じる細胞を持っているのですが、色の識別する為にはそれなりの光量が無ければ認識出来ないのに対して、光を識別する細胞は微量の光量にも反応するからなのですが。 なので夜行性動物等はこの光を識別する細胞の割合が多い為、夜間でも行動出来る反面昼間でも色盲です。 逆に鳥類の中には人間より色を認識する細胞の種類が多いものがおりまして、たとえばカラスなどは人間には黒に見えますがカラスの網膜で見た場合は美しい虹色に見える、がしかし鳥目などと言う言葉がある通り光を認識する細胞の絶対数が少ないので夜間色どころかほとんど何も見えなかったりするんです。 同じ鳥でもふくろうなどは色盲ですが。

noname#30871
noname#30871
回答No.2

 網膜上の視細胞には、桿体(かんたい)と錐体(すいたい)の二種類があります。桿体は明るさのセンサー、錐体は色のセンサーだと考えてください。  桿体と錐体とでは、光の感度に差があるのです。桿体のほうが弱い光でも働きます。したがって、光の強さによっては   桿体は働くけれども錐体は働かない          ↓   明るさは検知できるけれども色は検知できない という状態になります。

参考URL:
http://www.hirax.net/dekirukana/color/
xml
質問者

お礼

とてもわかりやすく,参考になるURLまで教えていただき, ありがとうございました.みなさんの回答でばっちり理解できました. これからもお願いします.

回答No.1

網膜や視神経の問題ではなく、光が色を構成しているから光が少ない暗いところでは色が見えにくいのだと思います。

関連するQ&A

  • 水晶体に色収差ってあるのですか

    ふと思ったのですが,レンズには「色収差」 というものがありますよね. ニュートンは,プリズムで色によって曲がる角度が異なる「色収差」を発見して,はやばやと屈折型のレンズを用いた天体望遠鏡の研究を やめて反射型に乗り換えたという話があります. 実際には,現在では,カメラや天体望遠鏡の屈折レンズは,凹レンズと凸レンズを複数組み合わせることで色収差はかなり消すことが出来るようです. ところで,人間の目はどうなんでしょうか. わたしもあまり詳しくは無いのですが,たしか「水晶体」 というのは一種のレンズのようなものと聞いたことがあります. たいていの目の断面図では,レンズみたいな形のものがひとつしか無いように見えます. こんなのでは,色収差で物体を見たときにまわりの輪郭が いろでにじんでしまうような気がするのですが, 個人的な経験では,そのようなことは無いように思います. (「私にはにじんで見えてますよぉ」という人が現れたりして...) なぜ,人間の水晶体の場合には,一見単純な構造のようでいて 色収差が問題にならないのでしょうか. 以下は,推測ですが,   ・実は水晶体は屈折率が内部で連続的に変化していて,複合レンズのようになっている. のか,   ・色がにじんでも,網膜の色を感じる細胞のサイズよりも小さいため問題にならない. のか,   ・実際にはにじんで写っているはずであるが,視神経か,脳細胞 で色のにじみを補正している. のか.   ・そもそも,レンズと水晶体を一緒くたに考えるのは,バカな考え方. なのか. いろいろ考えたりしています. 網膜細胞のかずよりも,視神経の束の方が本数が少なく, 視神経の部分でなにがしかの画像処理をしてから脳に 情報を送っているというはなしも聞いたことがあります. どなたかわかりやすく解説していただけませんか.

  • 色が変わった・・・

     なんと説明したらいいのか分からないんですが、文字をコピーする時とかにマウスをドラッグしたまま範囲指定しますよね?その色が変わってしまったんです。    今までは青色だったのが突然反転色になってしまって、支障はないのですがなんとなくしっくりこなくて。原因はよくわからないのですが、画面のプロパティをいろいろいじってたらこうなってしまったんだと思います。どなたかもとの色に戻す方法を教えてください。お願いします。

  • 盲点が見える原因を、網膜、神経系、の2つのキーワー

    盲点が見える原因を、網膜、神経系、の2つのキーワードを用いて説明せよ。 この答えを教えてください。

  • 色の認識について

     色の認識について知りたいことがあります。  いろいろと調べてみて、少し驚いたことがあります。色というものがもともと自然界にあるわけではなくて、人間の脳がそう解釈しているに過ぎないということです。  光にはさまざまな波長があって、人間の網膜が3つの波長しか感じることができず、その3つというのが色の三原色(赤・緑・青)に相当するということです。三原色から他の色を作っていることは当然知っていました。 ただ、「まずはじめに色(三原色)ありき」と思っていたので、「逆なんだ」と少し驚いたのです。  ここでひとつの疑問が湧き起こりました。  たとえば波長400nmの光を網膜が感じたとき、脳が「青に見せよう」という知覚を起こして私たちは「これは青い」と思うわけですよね。ということはその「青」という知覚は、脳によっては全然違うかもしれないのですか? つまり犬が400nmの光を感じたとき、脳の解釈が、人間が知覚する「青」とはまったく違った色の可能性はあるのか? もっと言えば、同じ人間同士でも、同じ400nmの光に対して、「これは青」という言葉は共有しているけれども、その知覚している色は全然違うかもしれないとか?

  • 選択セルの色を変えさせたくない

    表現が難しいのですが、 分かって貰えたら回答をお願いします。 先ず今やっていることですが、 あるゲームを作っています。 内容は、 数字を隠しておいて、クリックしたら表示する。 (例えばトランプの神経衰弱のようなイメージです。) 実際には、数字とセルの色を同じにして、 数字が見えないようにしています。 ここから質問ですが、 各セルの1個ずつをドラッグしても問題ないのですが、 範囲を指定するようにドラッグすると、触った範囲のセルが薄暗くなります。 (まさに、選択した範囲が分かるような仕様だと思います。) こうなると、折角同じ色にして隠しておいた数字がうっすらですが見えてしまいます。 ナンとか、選択(のような操作を)しても色を変えないように出来ないでしょうか。 表現が難しいのですが宜しくお願いします。

  • ◇色の見方、見え方について

     例えば太陽光線によって、ある物質が赤く見えている(反射によって)場合、それは  太陽光線の中の赤以外の色を吸収し、同時に赤を反射するから赤く見える.  という考え方で良いと思うのですが、  「見る」と言う行為は能動的なわけで、その色を「捕える」行為であると考えれば、例えば脳から発する微弱な電気を「脳波」として測定できるように、目から何らかの電磁波と言うべき様なものを発して、「色を捕らえる」という考え方もできるのではないかと思うのですが、どう思いますか?  見る、見える という行為は「目の網膜器官によって生じる」、完全に受身的なものなのでしょうか.

  • 網膜色素変性症の薬について

     こんにちは   網膜色素変性症の薬として(特効薬ではない) H.6年頃 アダプチノールと もう一つ処方された薬の名前がなんだったか 思い出せなくています。    オレンジ色の小さな粒です。 その時の説明では 網膜の代謝を良くするための薬と いわれたような気がします。  ヨーレチンだったかな?よくわかりません?ご存知の方いませんか?

  • PictBearの色域指定について

    クリックありがとうございます。 わたしは、ずっとPictBearを使っているのですが、なぜかここ最近いきなり、選択範囲→色域指定をすると、選択した色「以外」が選択されるようになってしまいました。 色域指定をした部分以外が、選択範囲になってしまいます。 今までは選んだ色のみ選択範囲になっていたのですが… 元に戻す方法をご存知の方、ぜひ教えてください。 一度アンインストールすることは、中にブラシが入っているためできるだけ避けたいなと思っています…(確かブラシは消えてしまいますよね?) よろしくお願いします。

  • 色を認識すること

    について調べていて本で見つけたのですが次の文章はなにかおかしくないですか?  赤・緑・青に属する波長の光に応答する三種類の感色機能を持つ錐体という視細胞が三原色(赤625~740nm、緑500~565nm、青450~485nm)の信号を発生し、網膜内の神経細胞で反対色のパルス信号に変換され脳に伝達され光の量・波長のわずかな相違で色を認識されると述べられています。  なにか文章としておかしいような気がします。視細胞は三原色の信号を発生するのかな?というところが疑問です。なにかわかる方は教えていただけませんか?

  • 網膜は上皮組織? それとも神経組織?

    皆さんどうもこんばんは。 生物の組織についての質問です。 大学受験用のある参考書では、網膜は動物の組織(上皮、結合、神経、筋組織)のうち、上皮組織に分類されるとなっていました。 しかし、発生から考えると、脳胞から出てきた眼杯が、レンズ体を誘導したのち網膜になるのですよね? そしたら、網膜は神経管由来で、神経組織に分類されてもいいような気がするのですが? それに網膜には視細胞、視神経細胞を含みますよね。そしたら、ますます神経組織でもいいような気がしてきます。 なぜ、網膜が上皮組織になってるのか分かりません。 どなたか、わかる方教えてください。